執筆者:イラストマスター講座トレーナータブチ
既視感の話を前回しましたね。
今回はそれと関連がある話をしていきます。
何かモチーフを描く時はまず頭に浮かんだのを描くのと、見て描くのとあります。
前者が既視感で、後者がデッサンやクロッキーになります。
完全なるファンタジー(芸術)なら良いですが、現実にあるものに関しては観察することを避けてはいけません。
デッサンなり、クロッキーなりすることで「モチーフ」の形をストックしていきます。
デッサン、クロッキーが出来ない場合はひたすら見ます。観察します。
出勤通学の時、電車を待っている時、ティータイムの時、何か考え事をしてる時等など。
状況は様々ですが、 目を見開いてる時は意識的に何かモチーフを見る癖をつけておく と良いでしょう。
時々受講生に話したりしますが、私は人と話をしている時、服の形状や網目、シワに目を配らせます。
対面してる人の服やらをマジマジと観察しています。相手の目を見てない時が多いので、「話聞いてんの?」とか言われたりします。
服は生地等でシワの性質が変わってくるので実に面白いです。良く描くモチーフや、細かく描かないと表現が出来ないモチーフはとことん見ましょう。
背景、風景、情景も見て感じることで描けるようになる部類なので、路を歩いている時は360°目に映る全てのモチーフに気を配ってみよう。
まあ、何にでも興味を抱くことが良いかな。