「地域の未来講座」は、デジタルハリウッドスクール(以下「デジハリ」)STUDIO横浜で新たに開講した、 グラフィックやWebデザインを通して地域社会が抱える課題を解決に導く方法を考え、学ぶことができる実践型講座 です。
実際のクライアントからの案件に取り組むので、クライアントワークの経験がフリーランスとして働き始める際の自信に繋がります。講座は「グラフィックコース」と「Webデザインコース」に分かれているのですが、今回は「Webデザインコース」に参加された梅津真穂さんへインタビューをおこないました。
Webデザインコースの概要
Webデザインコースの授業は、全6回!
講座は実際のクライアントワークと同じ工程で進むので、実務の流れをつかむことができます。
<第1回> Webワークフロー講座
Webサイト制作がどのような流れで進むのか、どのような役割があるかなどを学び、さらに第2回で行なう「クライアントヒアリング」の対策もおこないます。
<第2回>クライアントヒアリング
実際にクライアントをお招きして「クライアントヒアリング」をおこないます。デザインの仕事を受注する際に最初におこなう「クライアントヒアリング」は、クライアントの問題や課題を聞き出して明確にするという重要な工程です。クライアントに何を質問するかを事前に準備し、ヒアリングに挑みます。
<第3回> 情報設計&デザインチェック
ヒアリングで得た情報を整理し、情報が効果的に伝わるように「情報設計」をおこないます。具体的には、利用者の目的や使いやすさを考えながら、制作するWebサイトにおいて、どのようなコンテンツをどこに配置するかを組み立てていきます。
授業では各々が考えた「情報設計」を発表して頂きます。(デザインまで用意できる場合はデザインも発表)
<第4回> デザインチェック
各々が作成した「デザイン」の発表をおこないます。自己表現である「アート」とは異なり、「デザイン」は与えられた問題や課題を解決する為に用いられます。
配色や情報量、配置は適切か、ターゲット層にあっているデザインになっているか、導線はスムーズかなど、講師から細かくフィードバックしてもらえます。
<第5回>コーディングチェック
各々がコーディングして出来上がったWebサイトの発表をおこないます。コンテンツの配置などがデザイン通りか、レスポンシブ※対応のサイトの場合は表示崩れがないか、動作部分が上手く作用するかなどを講師にチェックしてもらいます。
※レスポンシブとは、「レスポンシブWebデザイン」の略語で、PC、スマートフォン、タブレットなどの画面サイズが異なるデバイスに対応させるデザイン手法のことをいいます。
<第6回>クライアント講評会
制作したWebサイトをクライアントにプレゼンテーションします。
配色、フォント、レイアウトなど、そのデザインにした理由や意図を言語化して、クライアントに的確に伝えるのは、Webデザイナーに求められるスキルの一つです。
当講座のクライアントワークは「コンペ形式」となっているので、受講者が作成したものの中から最も良いと思われる制作物をクライアントに選定して頂きます。選ばれたものは実際に採用されます。
クライアントの紹介
今回のWebデザインコースのクライアントワークは、広島県江田島市江田島にある「医療法人社団 吉田会 吉田病院」様の採用サイトの作成!
https://yoshida-hospital-hp.jp/
江田島は瀬戸内海に浮かぶ自然豊かで美しい島です。広島市から近く、フェリーで約30分で行くことができます。
しかし江田島へ勤務を希望する医療従事者が少なく、人員が不足しているという課題を抱えていらっしゃいます。
採用サイトで島の魅力や勤務環境の良さを伝え、勤務希望者を増やしたいというのが、吉田病院様の希望でした。
梅津真穂さんへインタビュー
なぜ「地域の未来講座」を受講されたのですか?
子供が2人おり、専業主婦をしていたのですが、子供たちの手が離れた時の事を考え、何か手に職をと思い、デジハリのWebデザイナー専攻 主婦・ママクラスを受講していました。
卒業後、STUDIO横浜で「地域の未来講座」という新しい講座が開講されると聞き、地域の課題を解決するというのが面白そうだなと感じて、受講してみようと思いました。
子育てと講座はどのように両立されていたのですか?
主婦・ママクラスの時から、子供たちがだんだんと「ママは勉強しているんだ」というのを理解してくれるようになり、「〇時まではママは勉強するね」と約束をすることで、自分自身もメリハリを付けて取り組んでいました。子供たちが寝ている早朝や深夜に取り組むこともありました。
他に制作にあたって何かこだわった部分はありますか?
吉田病院様が島の風景や病院で働いている方々の写真をたくさん撮って提供して下さいました。
働いている方々の笑顔の写真がとても良かったので、温かい雰囲気が伝わるように、笑顔の写真をたくさん使用しました。
「地域の未来講座」のおすすめポイントは何ですか?
講師の方々のサポートがとても手厚かったです。授業の時以外にも講師に質問ができたり、「もくもく会」という授業以外で講師がいる所で各自の勉強や作業をおこなう会が定期的に開催されていたりと、サポート体制が整っていました。
また「地域の未来講座」では講師のサポートを受けながらクライアントワークを経験することができます。Webデザインを学んだ後、そのままフリーランスや就職となると心理的ハードルが少し高いように思います。フリーランスになる場合でも、就職する場合でも、クライアントワークの経験は必ず役に立つはずです。
私自身「地域の未来講座」の受講後にフリーランスになりましたが、講座での経験が役立っていると感じています。
講座を振り返り、「地域の課題で困っているクライアントに、必要とされているものを提供できて良かった」と話されていた梅津さん。
クライアント講評会で今回は全ての作品が採用となることが決まりましたが、一等賞に選ばれたのは梅津さんの作品でした。なんとデザインだけで判断した講評会前の投票では、梅津さんの作品が最下位だったそうです。文字のサイズがディスプレイサイズに合わせて変わることや、色、写真、文章を差し替えることで他の職種用の採用サイトに作り変えることが可能であることなど、プレゼンテーションでの説明力や提案力が高く評価されました。
この経験がフリーランスとしてのキャリアを歩み始める梅津さんに大きな自信を与えてくれたことと思います。色々なお話をしてくださった梅津さん、ありがとうございました。
【この記事を書いてくれたライターをご紹介!】
松木智美
所属:STUDIO横浜
専攻:Webデザイナー専攻
副業で「日本のお城」をメインにライターとして活動している。
【Instagram】https://www.instagram.com/oshiro_meguri?igsh=azk1eGN3eGo1eTFj&utm_source=qr
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