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【イベント報告】『企業リサーチ リモートワークについて語る会』を開催いたしました。

2023-09-12

『企業リサーチ リモートワークについて語る会』を開催いたしました!


みなさんこんにちは!
デジタルハリウッドSTUDIO 山口運営スタッフです。

現在、世界中で急速に広がっているリモートワークですが、実は日本では減少傾向にあります。
今回のイベントでは、リモートワークの現状を河口TRにご紹介していただき、その後河口TRの会社で働かれている粟屋TRからどのような形でリモートワークで実務を行っているのかご紹介していただきます。

そもそもリモートワークって?

河口TRが代表取締役をしている株式会社アワセルブスでは、コロナ前から一部リモートワークを取り入れていました。2020年の緊急事態宣言を以降は、基本的にリモートで出社は任意という形にしていまして、緊急事態宣言が開けた今でもその形は継続していいます。
そんなコロナ以降騒がれているリモートワークですが、そもそもリモートワークっていったい何なんでしょうか?

リモートワークとは

そもそもリモートワークとは、在籍する会社のオフィスに出社せずに、自宅やレンタルスペースなど、会社から離れた場所で業務を遂行する勤務形態。のことを指します。
場所や時間の制約にとらわれず、よりフレキシブルな働き方を実践できるワークスタイルで、育児や介護と並行して仕事と両立ができるところが、国としても推奨している理由の一つです。
国や行政が使うワードとしてはテレワークという言葉を使うことが多く、リモートワークとテレワークはほぼ同じ意味ですが テレワークの方が若干、テクノロジーを活用して仕事をするというニュアンスが含まれているみたいです。

ワ―ケーションとは

テレワークの形態の一つにワ―ケーションがあります。
ワーク(work)とバケーション(vacation)を組み合わせた造語で、テレワークを活用し、職場や自宅とは違った環境で仕事をしながらプライベートを充実させる。余暇と仕事を両立させること働き方のことを言います。

ワ―ケーションは、「休暇型」と「業務型」の二つの種類に分けることができます。

「休暇型ワ―ケーション」
休暇型ワーケーションは、休暇が主目的である点が特徴で、福利厚生の一環として取り入れられるケースが多いワーケーションです。 たとえば、有給休暇を組み合わせつつ、リゾート地や観光地に長期滞在してテレワークを行う、といった働き方が休暇型ワーケーションに該当します。

「業務型ワーケーション」
業務型ワーケーションは、業務主体のワーケーションのことです。
・地域関係者と交流し、地域課題を考える「地域課題解決型」
・オフィスとは異なる環境で、議論やグループワークなどを行うワーケーション「合宿型」
・サテライトオフィスやシェアオフィスなどで業務を行うワーケーション「サテライトオフィス型」
などがあります。



山口県内にもワーキング推奨施設がいくつかあり、ネット回線やzoom会議に適した場所もあります。
河口TRのオススメのコワーキングスペースは宇部市のアストピアにある産業技術センターという施設で、無料で使えてWebミーティング用の個室も用意されていて、ほぼ貸切状態で使えるとのことです。

リモートワーク・テレワークの実施状況とメリット

テレワークの実施状況

リモートワーク・テレワークの実施状況はコロナ後からどのように変化していったのでしょうか?
(パーソナル総合研究所)が行った2023年7月調査によると、テレワーク実施率は2020年に跳ね上がったものの、2023年には大きく下がっており、だんだんとコロナ前の状況に戻りつつある現状です。
従業委員数が多い会社は、過半数の社員が出社しておらず、大きい会社ほどテレワークできる可能性は高く、中小企業はテレワーク率があまり高くない傾向が見られます。

職種別で見てみると、webクリエイティブ職が一番テレワークの実施率が高いですが、例にもれずテレワーク率は近年下がってきています。会社側も出社指示を出している状況ですが、一方で従業員はテレワークシフト希望の方が増えています。
最初はテレワークに馴染めていないので、2020年4月ではテレワーク希望者が53.2%でしたが、2023年7月時点では81.9%の社員がテレワークを継続したいと答えています。


意外な結果でしたが、こうしたデータは出社してほしい企業側とリモートが良い従業員側との間でテレワークに対する意識に差が出ていることが原因じゃないかと河口TRは語ります。


一般的なテレワークのメリット

リモートワークを選択するメリットとしては、働く場所と時間を選ぶことができる点にあります。
例えば中抜けして働くとか、あるいは前倒しにして早めに上がるみたいなことも柔軟にできるっていうところ。あとは、通勤時間も他のことに充てることができるので、家事と仕事の両立を図ったり、ワークとのバランスを両立を図ることができます。

他には、地元で暮らしながら遠方の仕事ができるところも挙げられます。アワセルブズでは、福岡のお客さんや、東京のお客さんがいたり、海外在住の翻訳家の方と御一緒に仕事することもあったそうです。山口にいながらワールドワイドに仕事をすることができるというですね。

一般的な採用側のメリット

リモートワーカーを採用するメリット採用側のメリットとしては、人材確保と経理削減があげられます。遠方の優秀な人材を雇用することができるため、田舎にいながら都会の方にある会社で人件費を抑えながら、優秀な人に仕事を依頼することができます。

他には、固定費を削減できます。広いオフィスが要らなくなるので、フルリモートの場合には、社長も在宅で仕事、シェアオフィスなどで仕事をすれば、費用を削減することができます。
それでも会社の方はリモートを減らしているということは多分会社にとってはここのメリット以上のデメリットがあるんだろうと河口TRは語ります。


実際にリモートワークをしている人の体感としてはどうなのでしょうか?

リモートワークの実際の働き方と体感的なメリットとデメリット

実際にアワセルブズでリモートワークを行なっている粟屋TR、同じくアワセルブズで働いているデジハリ卒業生の山縣さんがどのようにリモートワークを行っているのかをご紹介していただきました。

リモートワークの実際の働き方

河口:現在はどういう働き方をしているんでしょうか?


粟屋TR:会社が週休3日制になっているので週4日勤務で働いています。
勤務時間はその日の都合に合わせて、終わるように自分で調整して勤務時間も自由にさせていただいてます。
家から5分の距離に会社自体はありますけど、顔を出し程度にしか出社しません。月に一回県外に機会があって、一週間くらい滞在するんですけど、その時は向こうで仕事をする形でリモートワークをすることもあります。


河口:山縣さんに関しては、契約で仕事をしていただいているので、正直どういうサイクルで仕事してるのか把握してないです。勤務日とか勤務時間も分からないし、姿を見かけるのも年に数回ぐらい、一緒にご飯を食べるしか会わないですね。

リモートワークで感じるメリット

河口:粟屋さん自身がリモートワークをする前と後で変わったこと。良い方向に変わったこととこんなことがあるでしょう。


粟屋TR:洗濯機回しのタイミングが自由になったり、息抜きに洗い物することができたりです。あと親がちょっとだけ手伝って欲しいって時に融通が効かせられるとか、こういうのもありますね。


河口:以前は宅急便受け取るのに、会社に転送させてもらっていましたもんね。


粟屋TR:そうなんですよ。宅配便結構通販のヘビーユーザーなんで、これが受け取りやすくなったし、他にも県外に出る機会が多いので、お仕事持っていけるって思うと、だいぶ気持ち楽になりました。
前はリモートで仕事する時に、この日からからこの日まではいませんって伝えてたけど、最近は言ってないですね。


河口:別にいなくても支障がないっていうのは、もうここ数年で分かっていますし、どこに行ったからパフォーマンスが上がる下がるのは感じなかったので、やり取りがもう無駄だと思いました。



リモートワークのデメリットを感じること

粟屋TR:私は大丈夫ですけど、いつでもベッドに寝転がれるのはデメリットかもしれませんね。接客業とか業種的に仕事のオンオフがはっきりある人は、出社が無い方が調子が狂うことがあるかもしれませんね。


リモートワーカーを採用する側のデメリット

河口:一つ言われるのはやっぱ生産性が下がるみたいなことを言う会社は結構多いです。
特にGoogleとかAmazonなど大企業は出社を促進してるんですね。でもAmazonでは出社しなさいって言ったら、従業員が怒り出したっていう抗議の署名運動が起きてるみたいなことがありました。
なかなかやっぱり1度リモートの味を占めた従業員は戻ってこないんじゃないかな。結果的にリモートワークできる職種に転職していくみたいなことが今起きているのかなっていう印象を受けています。


粟屋TR:新しい人が入ってきたときはどうですか?


河口:よく言われるのが、新人は最初はオフィスに出社してもらって、仕事を覚えるまでの7ヶ月間はその先輩とマンツーマンでいい仕事覚えてもらい、覚えて慣れてきたらリモートに切り替えるみたいな方針は多いですね
逆にもうすぐ聞ける環境に身を置きたいので、最初のうちは出社したい人もいるって聞いています。


粟屋TR:知り合いにいたのは、リモートだと指示したことが成果として返ってこなかったり、時間がかかったりしていたという話も聞いたので、他の人が与えられた仕事をどのぐらいの時間でやっているかわからないのはデメリットなのかなと思います。


河口:やり方を教わる効率は悪くなりますね。
質問する側も今聞いていいのかなみたいなこととか、誰に聞いたらいいのか。簡単なことが分かりにくいというのはあると思います。 だから中にはZOOMみたいなオンラインビデオツールを常時接続してて何かあったらその口頭で質問するところもありますね。

あとは帰属意識みたいなものは薄くなるのかなっていう気はしますね。
単純接触回数が多い方が連帯感も強まるので、その会社に所属してるみたいな意識も何となく移ろいゆくような気がしています。

リモートワークの就転職について

ここからは、リモートワークでの就転職について教えていただきました。

リモートワークの求人数

「リモートワーク」をINDEEDで調べてみたところ、67万件の求人が出ていました。業務もウェブ制作にだけでなく、 例えば事務職だったり、在宅ワークでのデータ入力など様々でした。雇用形態別にみると、正社員派遣の募集が多かったです。

「リモートワーク 未経験」で検索をかけてみても、21万件ヒットしています。「リモート採用」や「リモートワーク」の求人を出しているっていうケースがあるので、特に正社員とか契約社員での働き口を探す場合は、直球でこういったキーワードで求人探してみると役に立つんじゃないか思われます。

リモートワークを募集している企業

河口TRによると、フリーランスで働く際にリモートワーカーを募集している企業は意外とたくさんあるそうです。 実際に調べてみたところ「ウェブデザイナー ウェブ制作 パートナー募集」で検索すると、100件以上見つかります。河口TRが8月ごろに片っ端からパートナー募集している企業にメールをしてみたところ、体感として10件に1件くらいは返事が返ってくるようで、実際に面談まで進んだ企業もありました。

タイミングが合う合わないはありますが、フィーリングが合いそうなところにポートフォリオを送ってみて、パートナーとして認知してもらう方法が、現状ノーリスクでできる求職活動,営業活動として紹介して頂きました。

まとめ

河口トレーナー、粟屋トレーナーありがとうございました!
今回のイベントではリモートワークについてご紹介いただきましたが、リモートワークが推進されている背景や、実際の働き方など、具体的に知ることができ、とても実のある内容でした。
これからの就転職では、リモートで働くことも選択肢の一つに入ってきます。オンラインを活かしてどのように働くか、自分なりの働き方を模索していきたいですね。


デジタルハリウッドSTUDIO山口でもプロの現役Webデザイナー、リモートで仕事をされている方もいますので、ぜひこの環境を活用していただきたいです!随時、説明会を行っておりますのでご興味のある方はお気軽にご予約ください!以上、イベント報告でした!

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