デザイナーは知っておきたい!プリンターについてご紹介
こんにちは。トレーナーの前田です。
今回は、プリンターについてお話したいと思います。デザインの仕事、特に印刷物のデザインを行っている場合、デザイン確認のため実際に出力することも多くプリンターの必要性も高くなります。
仕事をはじめたばかりの方は、どのようなプリンターがいいのか迷われると思いますので、私や私の知り合いのデザイナーさんが使っているプリンターについて紹介していきます。
プリンターの種類とそれぞれの特徴
プリンターはインクジェットプリンター、レーザープリンター、ドットインパクトプリンター、熱転写プリンターなど印刷方式の違いにより種類がありますが、一般的にはインクジェットプリンターとレーザープリンターの2種類が主に流通しています。
インクジェットプリンター
4色インクが通常ですが、5色、6色インクとメーカー独自の機能によって写真のようなプリントができるものや、A3以上の大きな紙で出力できるものなどがあり表現力が幅広いです。
また、インクが詰め替えできたりとインク1本あたりの価格も低く利用しやすいプリンターが多いですが、あまり出力する機会が少ないとインクが乾き、ヘッドをクリーニングする必要があります。そして水がつくと滲んでしまうデメリットがあります。 写真プリントや展示パネルのような出力したものが製品(納品物)となるような仕事をしている人はインクジェットプリンターがおすすめです。
レーザープリンター
インクではなくトナーを利用して出力する方法で、スピードが早く枚数も多く、出力できます。水に滲みにくく、出力した紙にはマーカーなどで上から書けるという点がメリットとなります。
トナーカートリッジが1色数千円〜と高いですが、1回に交換すると数千枚印刷可能ですので交換の手間が少なくてすみ、用紙も通常のコピー用紙が利用できプリント1枚あたりのコストは低くなります。 またスキャナーやFAXなどと一体化した複合機の種類も多く、複数人で使うようにネットワーク機能がついているものもあり業務用として多くの企業や事務所でも使われています。
家庭用としてはインクジェットプリンターの利用率が高いと思いますが、デザインの仕事をしているとインクジェットプリンターでは難しい場面がでてきます。
デザイナーが必要とするプリンターの機能
商業印刷を前提とした品質
ウェブデザイナーは納品物がデータなのでプリンターが必要になるケースとしては、企画書やマニュアル、見積・納品・請求書などが出力することが中心となりますが、グラフィックデザイナーは、デザインなどを出力してクライアントに提案することも多いのでオフセット印刷を前提とする出力品質が必要になります。
当然オフセット印刷と同品質のプリンターはありませんがレーザープリンターだと出力した雰囲気が近く感じます。印刷会社でも簡易校正としてレーザープリンターを使っています。また、オンデマンド印刷の場合はレーザープリンターと同様にトナーを使用した印刷方法です。
高品質なインクジェットプリンターだときれいに出力されすぎて、印刷納品した際に「デザインと違う」とクレームの原因にもなりかねません。 余談ですが、昔、クライアントがインクジェットプリンターで出力された見本を持参され、見本と同じように印刷してくれと困った依頼がよくありました。
A3サイズが便利
出力サイズですが、A3サイズ、予算次第ですがA3ノビサイズで出力できると作業効率が高まります。 デザインがA4サイズだとしても紙の端までデザインがあるものが正しいサイズで出力できません。 ポスター出力という方法でプリントすることもできますが貼り合わせが大変です。
PostScript対応
デザインワークでは、Adobe Illustrator、Indesign を使った作業が多いと思いますが、PostScript対応のプリンターであればIllustratorやIndesignから直接プリントアウトしてもキレイに出力できます。
プリントアウトする際のコツ
PostScript対応のA3レーザープリンターは高価になりますので、そこまで準備できない場合Illustratorのデータは出力できないのかということですが、PDF形式に保存すればわりときれいに出力が可能です。
IllustratorデータをPDF形式へ保存するひと手間がかかりますが、上の図のように非PostScriptプリンターでコストを抑えつつきれいに出力が可能です。 あと、ほとんどA3を出力しないという方の場合、A3を出力したい時はコンビニのプリントサービスを利用する方法です。セブンイレブンはフジフイルム(旧フジゼロックス)のプリンターを使用しているのでキレイという評判です。
まとめ
私もフリーランスになりたての頃はインクジェットプリンターで事足りるのではと考えていましたが、実際に印刷したときの色が異なることが多かったり、忙しくなると出力時間が足りなくなったりと結局すぐにレーザープリンターを導入しました。
現在はウェブサイト制作の仕事が中心になりましたので、A4レーザープリンターの複合機を利用ながら、A3が必要な場合はコンビニや出力センター、コワーキングスペースなどで出力しています。
印刷物を制作する仕事は実際に出力してサイズやレイアウトのバランスを確認することがとても重要になりますのでプリンターは必須となります。ご自身のデザインワークの内容を踏まえプリンターの種類を選ぶようにしてください。
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