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【イベント報告】トーク&セッション「Career Angle〜スキルで変わる働きかたの視点」

2020-12-11

トーク&セッション、ゲストはSTUDIO山口卒業生!

10月31日にトーク&セッション「Careeer Angle(キャリアアングル)〜スキルで変わる働きかたの視点〜」を開催しました!



ゲストとしてご登壇いただいたのは、株式会社大村印刷でIT課の主任として活躍されている才本康太(さいもと こうた)さん。実はSTUDIO山口の卒業生で、グラフィック経験者ですが、会社でWeb制作の仕事に携わるようになったのがきっかけで受講されました。当時はWebに関する知識は、ほぼゼロからのスタート。そこで今回はそんな才本さんが、デジハリの学習を通してWebスキルを身につけたことにより働き方がどう変わっていったのか、視点の変化やそれに伴う仕事の変化についてお話いただきました!


視点が変わる前のお話

才本さんは、主に紙モノのデザインをするグラフィックデザイナーとして10年以上のキャリアをもっていらっしゃいます。現在勤めていらっしゃる株式会社大村印刷では、制作チームの指揮・監督をする役割のアートディレクターとしても活躍されました。そのうちに紙のデザインだけではなくWeb制作チームの人手不足もあり、ディレクターとしてサイト製作にも携わるようになったそうです。


しかし当時、Webについては全くの未経験、クライアントととのやりとりもスムーズにいかず、本を買って挑戦はしてみるものの、独学ではなかなか理解が難しかったそうです。そんな時に上司の方から「デジハリに通ってみないか?」と提案された才本さん、「いいんですか?いきます!」と即答。


こうしてデジハリでの学習がスタートしました!

やってみた視点


デジハリで学習するまでは、Webというものは、今までやってきた紙のデザインとは全く別世界の話だと思っていた、と才本さん。しかし学習が進むにつれて、ある共通点があることがわかったそうです。


新聞、雑誌、書籍などの出版物やパンフレット、冊子などは、見る人の意図や視線を考えてわかりやすく編集する「エディトリアルデザイン」が重要です。


「見る人にわかりやすく」というのは、Webサイトも一緒で、TopページやAboutページなど、「ページ」とよばれるものがあり、それは紙のパンフレットなどのページ構成とよく似ています。そこに気づいた才本さんは、Webは動画をみせることができたり、リンクをつけて違うサイトを参照できたりと、紙でやっていることがかなり便利に進化したモノだ、という認識に変わったそうです。


これは、グラフィックでずっと経験を積んでこられた才本さんならではの視点ですね!


それまでウェブに対してすごく苦手意識があったものが、これまでの経験値に当てはめられ、身近なものとして理解も深まったそうです。


ちなみに、才本さんの卒業制作はこちら。実際の大村印刷の商品ページを制作されました。


https://www.omura.co.jp/auggle/index.html


卒業制作は苦労されたようで、ちょうど3月の繁忙期とも重なり、かなり大変だったそうですが、そこはやっぱりグラフィックデザイナー、デザインのクオリティが違います。



これからの視点

デジハリでの学習を終えWebスキルを身につけた才本さんですが、現在グラフィックデザイナーとして日々の仕事や、考え方に変化はあったのでしょうか?


ほとんどの仕事に共通することだと思いますが、全てを自分一人ではできません。特にWeb制作は分業でされることが多いですが、いろいろな人が関わってできています。その仕事を依頼しているクライアントさんもいます。チーム全体をまとめて指揮したり、制作者とクライアントの間に入って調整したりなど、現在才本さんが担っているディレクターのという役割は今後ますます重要になってきます。また、クライアントの目的やターゲットに合わせて、紙だったりWebだったり、どちらも知っているからこそ提案できることの幅も広がります。


今の時代、Adobeに代表されるようなグラフィックソフトなどは誰もが比較的簡単に買えるようになりました。その分デザインというものは、アマチュアとプロの境界線が曖昧になりつつあるのかもしれません。そのプロとアマの違いは何なのか、才本さんはクウォリティの差にあると言われています。だから常に知識や経験に裏づけされたクオリティの高い仕事を提案できることが重要です。


だからこそ、自分の特技が何なのかをきちんと認識し、それを踏まえた上で、クライアントに対してはもちろんのこと、紙のデザインを主流としているグラフィックデザインという業界について、これから何ができるのかを考え、仕事に取り組んでいきたいとおっしゃっていました。

自分の強みとは?

才本さんは、グラフィックデザイナーの自分がWebスキルを身につけたことで、やるべきことや進むべき道がより明確になったと言われていました。STUDIO山口には転職を目指して学習にこられている方がたくさんいらっしゃいますが、卒業後についてはやっぱり皆さん不安を感じていらっしゃると思います。


フリーランスにしても就職にしても、才本さんのように自分の強みや得意分野は何なのか、または何が好きなのか、をまず認識することが重要で、そしてその強みを活かしクライアントや就職先の会社に何が提供できるのかしっかり考えられれば進むべき道も見えてくるのではないでしょうか?


とは言っても、何をするべきかわからないですよね..まずは焦らず、ゆっくり進んで行きましょう!

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