デジタルハリウッドSTUDIO山口 ブログ

【イベント報告】
『デザインの生み出し方』

2020-07-04

今回のライブ授業は!?

5月30日にライブ授業『デザインの生み出し方』を開催しました!講師はSTUDIO山口トレーナー、前田和也トレーナーです。デザインを学び始めた人にとって、ゼロからデザインを作成することに慣れてなく、どういう取っ掛かりで発想していけばいいかわからないもの。プロとして活動しているデザイナーはどのように発想し、デザインとして表現しているか、実例を紹介しながら発想の方法や、アイデアの出し方、デザインへの展開の仕方について教えて頂きました!


デザイナーの仕事の進め方

これまでにも何度かWebデザイナーの仕事の段取りについてお話しさせていただきましたが、今回は少しおさらいからスタート。


1. ヒアリング

クライアントから作りたいWebサイトの内容や要望を聞きます。上手な方なら雑談を絡めながら要望をうまく引き出せるそうです。


2. 類似事例調査

完成時に類似のデザインが見つかってしまうと、クレームに発展してしまったり、後々の変更が大変になるため、あらかじめ構想の段階から類似デザインがないか調べておきましょう。


3. ラフデザインコンセプト

ヒアリング調査から得られた情報をもとにデザイン案、カラーイメージを決定し、デザイン案をスケッチブックなどで作成しておきます。


4. デザイン案決定

スケッチブックの案から1〜2案にまとめ、クライアントが具体的なイメージを持てるようにすることが大切です。


5. ブラッシュアップ

クライアントから使って欲しい写真、イメージ、メッセージなど要望や変更点などがあれば最終調整を行い完成させていきます。


6.  完成(納品)


デザイン案制作までの流れ

次は前田トレーナーがお仕事で作られた案件をもとに、クライアントへのヒアリングからデザインとしてカタチになるまでをどのように作り上げていくのかみていきます。以下3つの案件をご紹介頂きました。


◾️ Case 1  美術展覧会のポスター

◾️ Case 2  ホテルのウェブサイトリニューアル

◾️ Case 3  個人介護タクシーのロゴ



個人タクシーから美術館まで幅広くお仕事をされている前田トレーナーですが、デザイン制作の流れは共通していました。


①クライアントから提示された条件などをもとにデザインアイデアを考える

②必要事項や情報からレイアウトしていく

③配色などを整えてデザイン案を何パターンか作成していく


ちなみに、必ず何パターンかデザイン案を見せるそうですが、いつも自分のイチオシのデザイン案は選ばれない・・・と前田トレーナー。

アイデアをどうひねり出すか?

アイデアを出すための発想のもととして、前田トレーナーが日頃から活用されているWebデザイナー必見のツールや方法があるそうですが、その中でいくつかご紹介させて頂きます。


◾️ピンタレスト

気に入ったデザインをチェックして、カテゴリー別に同じジャンルのデザインをまとめていくことができます。


◾️ギャラリーサイト

紹介されているのは既存のWebサイトなので、レイアウトのヒントをもらいながら、実際の動き方も確認ができます。


◾️スクラップブック

旅先などで美術館などを訪れた際に見つけた気に入ったデザインのポスターなどを集めて自分だけのオリジナルを作ります。ピンタレストなどでは見つけられないローカルな紙ものなども集めておくことができるので、ちょっとしたアイデアのヒントに役立ちそうです。


◾️マンダラート

発想法のフレームワーク。曼荼羅模様のようなマス目を作り、関連するキーワード埋めていくワークです。最近はアプリも出ているそうで気軽に試せそうです。


さらには、映像や形→言葉、言葉から映像や形などのようにイメージ変換する訓練もおすすめ。例えば好きな音楽を聴きながら色やカタチに変換してみる。この方法は美術の学校でも実際に授業で実践されているそうですが、発想が豊かになりアイデアが広がるそうです。

まとめ

デザインの発想を得るには日頃からの蓄積が大切だとわかりました。常にヒントになるものを探し、どういったカタチであれ気になるものは集めておいて、見返せるようにししておきます。

やっぱりアイデアとはいきなり出てくるものではないですよね!アイデアの引き出しを増やすために、今回ご紹介したツールや発想法をぜひ皆さんも実践してみましょう!




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