デジタルハリウッドSTUDIO山口 ブログ

【イベント報告】『フリーランスのはじめかた』を開催いたしました

2020-03-22

STUDIO山口トレーナーによるフリーランストーク!

3月22日(日)今回のライブ授業は、フリーランスとして活動しているSTUDIO山口トレーナー3名によるトークセッション!登壇するのは、ファシリテーターに河口隆、そして前田和也、平山智也の3名です。


3人のフリーランスになったきっかけや、これからフリーランスを目指す人に向けたアドバイスなど、ここでしか聞くことの出来ないフリーランス事情が飛び出しました!


まずはトレーナー3名のご紹介から

河口 隆(かわぐち たかし)



宇部市出身。株式会社アワセルブス代表取締役。さらには山口市で誰もがものづくりを楽しめる市民工房「ファブラボ山口」を運営。2011年に個人事業主として独立して約10年。もともとシステムエンジニアとして会社に勤めていたが、2008年のリーマンショックの影響で仕事が減ったのを機に独立。



前田 和也(まえだ かずや)



山口市出身。デザイン事務所「PlusMKdesign」代表。主にWebデザインやグラフィックデザイン、イベントの会場デザインを手がけるデザイナー。STUDIO山口のトレーナー以外にも山口芸術短期大学の非常勤講師としてDTP、WEBデザインなどを教えている。



平山 智也(ひらやま ともや)



小郡町(現在は山口市)出身。ヒラヤマウェブデザイン代表。1997年デザイン会社に就職し、2000年退職。以降フリーランスとしてWEBデザインを中心に紙やロゴ、映像などを手がける。


フリーランスになったきっかけ!?

河口:正直にいうと私は成り行きで独立しました。


平山:起業しちゃってるじゃないですか!会社経営ですよ?(笑)


河口:前田さんはどうですか?


前田:僕は最初知り合いのツテで面接を受けた広告代理店に採用して頂き、約10年勤めました。当時はインターネットが普及する前だったので、紙のデザインが主でしたね。そうしていくうちに、これからの成長のために転職を考えるようになって、フリーランスになることを決めました。


平山:僕はバブル崩壊直後という時期に大学を卒業し、就職先がほとんどない状態の中で、たまたま知り合いに会社を紹介して頂き、WEBの仕事をしていました。ホリエモンがライブドアという社名を付ける前の時代からサイトづくりの仕事をしていました。そんな時代だったので、会社はあまり儲かっておらず、失業してしまいました。どうしようと思っていたところ、「きらら博」という地方博覧会のWEB制作に携わることになり、「ヒラヤマウェブデザイン」という屋号を持つようになりました。そのまま運よくお仕事がつながり現在に至ります。僕も河口君といっしょで「起業してやるぞ」という熱い思いからではなく、ただ失業保険がなかったので独立したという感じですね…


河口:この会大丈夫ですかね!?でもお話を聞いていくと、三人にはいくつか共通点がありそうですね。1つは不景気。2つ目はWEBが出始めたところだった。もう一つは3人とも周りの人に恵まれていたという事ですね。このあたりがキーワードになるんじゃないでしょうか?会社には様々な保証があると思いますが、フリーランスは仕事がなくなったらどうやって食べていくの?という疑問があると思います。みなさんはどうやって乗り切ったのですか?


平山:僕はほとんど運で乗り切ってきたような気がします。たまたまいいタイミングで日頃一緒に仕事をしたことがない人から話が来たり…


前田:僕は、同業の勉強会でたまに交流していたり、創業の説明会やセミナーに(創業するかどうかは置いといて)参加して名刺交換をしていたり、周りのフリーの人に相談したりしていました。なので仕事を辞めた時に、そうして知り合った周りの人からお仕事の話を頂いたりしました。途中で仕事がうまくいかずに関係が崩れたりもしましたが、周りの人に恵まれ、運がいいなと思うこともたくさんありました。独立したいという人も周りに多くいますが、今のうちにたくさんの人と交流して、名刺交換をしておいたほうがいいですよ!スーパーデザイナーでなければ、技術だけではどうしようもないこともあります。


平山:スキルに仕事をくれるわけじゃなくて、平山という人に仕事をくれるんですよね。


河口:なるほど。お二人とも仕事が途切れそうな時もあったけど、人に恵まれなんとかやってくることが出来たという事ですね。前田さんの場合は、学校の先生だったりいくつかの仕事をされてるという事がポイントかもしれませんね。


前田:そうですね。それもありがたいことに僕が会社を辞めるという時に先生に声をかけて頂きました。ギャランティー面ではそれほど良くなかったですが、固定収入があるということで家族からの推しもありました。


河口:固定収入があると精神的な安定もありますもんね!


どんな働き方をしているの?

平山:今はデジハリで週3程度働いて固定収入をいただいております。一日のスケジュールは、ジョブ単位で違っていて、例えば老人ホームの仕事を頂くと、その方々は朝が早く夕方には帰ってしまうので、その時間に合わせてやり取りしています。クライアントや仕事内容によって一日の流れは大きく変わるかも。でも大体は朝起きてすぐメールチェックをして、ニュースを見て仕事に取り掛かりますね。繁忙期は年度末、年末です。


前田:僕は山口芸術短期大学の非常勤講師が週1〜2回、デジハリでの仕事も同じく週1〜2回程度入っているので、その仕事量に合わせて調整しています。一日のスケジュールとしては普通の会社員とあまり変わらないです。朝9時から夕方まで仕事をしたら、夕方から夜にかけては家族サービスの時間を設けています。忙しければ深夜に仕事をすることもありますね。


河口:なるほど。今のお二人のお話を聞きながら思ったのですが、これからフリーランスを目指される人に求められる資質のひとつとして、人が働いてないときに働けるか?なども必要かなと思いました。


平山:逆に人が働いている時にさぼれますけどね(笑)


前田:僕も!家族旅行なんかはウィークデイに行きますね。


河口:いつ働いて、いつ働かないかを自分で決めることが出来るのは、メリットのひとつかなと思いますね。それともうひとつポイントは、前田さんが仕事をしない時間を設けていると言われていました。これは結構重要だなと思います。フリーになって自分の仕事をするということは、ずっと仕事のことを考えるということになってしまうので、自分でメリハリをつけていくのは大事です。


もしも独立したあの頃にデジハリがあったら?

河口:我々が独立した頃デジタルハリウッドというものは既にありましたが、山口にはまだ無かった。もし独立した頃にデジハリがあったら苦労しなかっただろうな、というところを教えてください。


前田:独立した頃はWEBの技術の進歩と共に自分たちのスキルも上がっていくという感じでした。今現在勉強されているみなさんは膨大な覚えなければいけない事があって、それはそれで大変だなと思います。僕たちは独学で仕事をしてきたので、これでいいのかな?と不安に思いながら仕事をしてきました。トレーナーになる前にデジハリの教材を一通り学んだのですが、プロのやり方を踏襲しながらできるというのはすごくいいなと思いました。


平山:僕がよく生徒さんに言うのは「困った時に立ち向かえるものをデジハリの学習で学んでいると思って」ということです。例えば「ロゴを真ん中に持っていきたい」「こういうボタンを作りたい」というときにいちいちググらなくてもわかるというのはうらやましいと思いますね。


河口:デジタルハリウッドSTUDIO山口ができて約一年ちょっと経ちました。実際に卒業生がいて、その人たちが就職したりフリーランスになったりしているので、その人たちに上手くいっているかどうかを聞くことが出来るというのもデジハリのいいところだと思います。

 

平山:仲間がいるっていうのは強いですね!やはり横のつながりは大切で、そのつながりがデジハリ内で簡単に作れるというのはいいと思います。


質問タイム

Q : どのくらいのスキルがあれば仕事をもらえますか?


平山:言語化するのは難しいですが、例えばラフを渡して「コーディングやって」と言われたら出来る、とかですかね。クオリティーにもよりますが…


前田:自分がフリーで活動するときにどういうことを提供できるか、クリエイティブな物が作れるかで測ることはできると思います。


河口:正直にいうと、まったくスキルがない人がフリーランスをしているというのもあります。技術的なスキルと仕事をもらってくるスキルは違いますね。技術的なスキルがあるからと言って仕事があるわけではないです。


前田:まずは自分が何が得意かということを把握することで、自分らしく仕事を広げることが出来ると思います。



Q : Web業界はいま人手不足だと聞きましたが、将来的にもコンスタントに仕事があるのか不安です。その点ではどのように考えていらっしゃいますか?


平山:確かに昔活躍していて、今はどこで何してるんだろう?って思う人もいます。今何が求められているかを把握できる人は生き延びることが出来ているのだと思います。


前田:新しい技術をめんどくさがらずに積極的にアップデートしていくことが大事だと思います。



Q : 最新技術はどこでアップデートしていますか?


平山:はてなブックマークのテクノロジーやホットエントリーを見てます。IT系はかなり記事がアップされていると思います。


前田:僕はfeedlyというサイトを使っています。突出して情報量が多いというわけではないですが、1日1回1は必ず見ています。プラスアルファでWEB関係以外の事を見ていることが多いですね。


トークを終えて

「仕事の調整が自由にできる」というのはフリーランス最大のメリットだと思います。その分しっかり自分でスケジュール管理をしていく必要がありますが、それが得意な人にとってはすごく魅力的な働き方ではないでしょうか。登壇した3人ともが、ほぼ知り合いの「ツテ」で仕事をもらうというのも印象的ですよね!組織に属さないフリーランスという働き方は、「家族との時間を優先する日」や、あるいは「仕事をたくさん頑張る時期」など自分のその時の状況やライフスタイルに合わせた働き方ができます。

今回のイベントがご参加頂いた皆さまにとって「自分らしい働き方」を目指すきっかけとなることを願っています。


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無料体験や説明会は随時受付中です。

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