デジタルハリウッドSTUDIO山口 ブログ

【トークイベント】
『2児の母が在宅ワークを始めるまで〜尾関日奈子さんの場合〜』を開催しました!

2020-02-20

尾関日奈子さんトークイベント

2月9日(日)にトークイベント、『2児の母が在宅ワークを始めるまで〜尾関日奈子さんの場合』を開催いたしました。

尾関さんはデジタルハリウッドSTUDIO渋谷の卒業生でもあり、現在は2人のお子さんを育てながら、フリーランンスのWEBデザイナーとして活躍されています。


今回はそんな尾関さんを東京からお招きし、同じく1児の母であるSTUDIO山口のトレーナーでフリーランスWEBデザイナーの杉井文香さんとのトークセッションで、尾関さんが現在のような働き方を実現させる中での、家事・育児と仕事との両立の仕方や、収入アップとなるまでの道のり、勉強法、普段は聞けないお金の話までいろいろとお伺いしました!

尾関日奈子さんってどんな人!?

まずは本日のメインゲスト尾関日奈子さんについて、ご紹介させて頂きます。


WEBデザイナーになる以前は某企業のデジタルマーケティング部に約4年勤務されました。

妊娠・出産を機に産休に入りお子さんが産まれて3ヶ月経ったころにSTUDIO渋谷の主婦ママクラスを受講。

オンラインとスタジオを両方活用させながらWEBスキルを習得し、卒業した2017年7月にフリーランスへと転身。

個人で活動している「コムルシエル web デザイン」の他、昨年は合同会社「mamimu」の共同代表に。

さらにはデジハリ受講時のクラスメイトから成る「くりっこ」のチームリーダーとしても活動中。

仕事仲間とはプライベートでも交流があるそうで、子供を連れて一緒に釣りに出かけたり、旅行先で仕事をするワーケーションにも行かれるそうです。


そんな幅広く活躍されている尾関さんですが、1日のスケジュールはどうなっているのでしょうか?

1日のスケジュールは?

基本的に保育園に通うお子さんを持つお母さんと変わらない、と尾関さん。

旦那さんは早朝に出勤、夜は早くても9時半帰宅というなかなかのハードワークで普段は協力も難しく、家事・育児に関しては尾関さん1人でこなす日々。さぞ忙しい1日を、と思いきや意外にリフレッシュタイムも取りつつきっちり仕事もされています。


普段の1日のスケジュールはだいたいこんな感じだそうです。


8:00 起床

9:00 長男を保育園へ送迎

10:00 次男を遊ばせつつ仕事開始

13:00 お昼ごはん、お散歩、買い物

14:30 仕事再開

17:00 長男お迎え

18:30 晩御飯

19:00 仕事再開したりテレビ見たり

20:00 お風呂、寝かしつけ

22:00 仕事開始、夜泣きに合わせ就寝

なぜデジハリを受講したの?

ここからはSTUDIO山口のトレーナー杉井文香さんとのトークセッション。


杉井:昨日初めてお会いしたんですけど率直にすごいと思いました。

   まず実際にデジハリを受講されていた時の様子を教えてください。


尾関:当時子供が生まれてから3ヶ月頃は若干時間に余裕があったので、昼寝してくれている時とか空いた時間に何

   か学びたいと思っていました。

   子供も連れて行くことができて、履歴書にも書けるようなスキルアップにもつながる、そして自分が好きな

   もの、って考えたらWebデザイナーいいな、かっこいいな、という憧れを持ち始めスクールを検索したんで

   す。東京には色々なスクールがありましたが、子供も連れていけるのは当時はまだデジハリだけでした。

   そこで説明会に伺って話を聞いてみたら、受講スケジュールが結構びっちりで。

   これ全部見終わるのかな?って思いましたね。あと課題が多くて、最初はボタン作りましょうとか簡単な

   ものだけど、中間課題ではLPサイトを作ったり、さらには私の時はクライアントワークがあって、実際お

   客さんのところに行って打ち合わせをしたりもしました。一人一個制作をしてクライアントが気に入った

   ものがあれば採用という競い合うような要素もありました。

   それとは別にプラスアルファでやりたい人は課題としてサイトをいくつか作ったり、且つ卒業制作もあった

   りで。カリキュラムとしては結構ボリューム満点なので、7ヶ月しっかり頑張ったらすごく力がつくかなと思

   ったのがデジハリさんで受講を決めたきっかけです。

実際に始めてみると?

杉井:実際に受講されてみての印象はいかがでしたか?


尾関:実際に始めてみるとやっぱり時間が足りないと感じましたし、これは毎日しっかり勉強しないと大変だなと

   思いました。でも動画を毎日2~3時間見て、illustratorやPhotoshopとかのツールの基本的な使い方、文

   字の入力の仕方から丸や三角の図形の作り方、画像はどうやって配置するのか、どういう置き方をしたらか

   っこよくなるのか、そういうロジックを一つ一つ勉強させて頂きました。


   そんな中デジハリの学習ですごく助かったのは、オンライン動画でそういうツールの基本的な勉強をさせて

   もらえる事です。動画は基本的に家で見ていましたね。

   子どもが昼寝から起たら泣きだすのでその時はすぐに動画を止めて、寝かしつけたらまた再開というよう

   に、好きな時に止めていつでも再開できる。それで内容が飛んじゃったなと思ったらまた最初から見ればい

   いんですよね。通学するスタイルだったらこうはいかない。そういう部分で主婦向きの学習スタイルだなと

   実感しました。とはいえ、動画だけ見てやっててもわからない事はたくさんでてきます。

   そういう時はノートにひたすらメモをして聞きたいことリストを作っておくんです。

   そうするとスタジオに行った時にお気に入りのトレーナーさんを見つけて、全部教えてもらうんです。


   STUDIO渋谷はすご~く優しい先生とめちゃくちゃ厳しい先生がいるんですが、私の場合は厳しい先生が良

   いと思いました。自信のある作品を見せたら「え?だめじゃない!?」、「なんでこの色にしたの?なんで

   このフォントにしたの?」って言われるんです。自信満々の作品をケチョンケチョンにされて、そりゃ落ち

   込みますよ。でもそこから立ち直って「やりなおしたんです!」って持って行った時に「あ、いいじゃ

   ん!」って言われるとうれしくなる。でも心に余裕がない時は優しい先生の所に行ったりしていました。

   STUDIO渋谷はそんなにトレーナーさんが多いというわけではないですが、トレーナーさんもいろいろ

   な方がいらっしゃるので、自分の性格、状況に合った選択もできると思います。


   実はデジハリに行く前の最初の印象では、自分は結構頑張れる方だと思っていて、クラスでも上位3番くらい

   には行けるだろうと、、、けどみなさんすごい頑張るんですよね!

   みんな負けん気が強くて、穏やかな方でも競い合うとヤル気がでてくるし、いいものが作りたくなる。

   軽い気持ちでデジハリに入ったつもりなのにすごいハードな7カ月になりました。

   でもその変わりすごく達成感がありました。


杉井:デジハリ入校前はこんなの作れたらいいな~くらいだったのが、もっとこうなりたいというのが増えていっ

   たという事ですか?


尾関:そうですね。かっこいいもの作りたいし、これいいね、って言ってもらいたいじゃないですか。

   作るもの全部「ダメじゃない?」って言われて終わるのはすごく悲しい。

自宅とスタジオ、学習の比率は?

杉井:ちなみに尾関さんはご自宅でのオンライン学習とスタジオでのトレーナーによる個別指導と上手く使い分け

   て学習されたという印象ですが、ご自身では実感としてどちらがメインで進められたと思いますか?


尾関:子供がいたのでスタジオへはそんなにたくさん通えなかったですね。週に1~2回でした。

   家で学習する事がメインだったので家でしっかり動画を見て、課題もやっていました。

   その分、スタジオへ行くのは貴重な1回だったので、その1回は絶対有効に使ってやろうと思っていました。

   トレーナーさんから一つでも多く引き出だそうという意気込みでしたね。 

プラスアルファの課題に取り組む

杉井:入学当初、尾関さん自身カリキュラムがぎっしりでボリュームが多いと感じたと言われました。

   おそらくそのカリキュラムよりもプラスアルファご自身で色々されていると感じましたがどうですか?


尾関:そうですね。まずトレーナーさんに質問をすると新しい知識を教えてくれたり、自分が作ったバナーなど

   に対しても「レパートリー増やすためにこんなの作ってみたら?」と提案してくれたりしたのでプラスア

   ルファの課題にも取り組めました。    

   それと実は受講して1ヶ月くらいですごく楽しくなってしまって、この7カ月間でしっかりWEB制作について

   学べたら復職するよりもWEBデザイナーに転職したいなと考えるようになりました。

   それでWEBデザイナーとしてフリーランスや転職しようと思った時に何が必要か考えたら、やっぱり仕事や

   ってみないといきなりは怖いな、という思いがありました。

   なので在学中の時間に余裕がある時に実際に仕事に挑戦したんです!

在学中にWEBデザイナーとして仕事をする!?

杉井:実際にどんなことをしたんですか?


尾関:まずチャレンジしやすいところのクラウドワークスやランサーズなどのコンペに応募しました。

   とりあえずロゴコンペに40件応募したんです。


杉井:え?40件ですか?すごいですね!


尾関:はい。40件です。とりあえずやってみようと思って。

   その時は受講して2ヵ月目くらいだったんですが、illustratorの使い方も覚えたてで、「よっしゃ!やったる

   で!」って意気込みでクラウドワークスのコンペに応募したんです。クラウドワークスって、クライアント

   さんが星3つで評価していくんですけど私の作品には一つも星がつかなくて、もうその時クラウドワークス無

   理だ、ロゴ制作も無理だって思っちゃいました。

   イラレ使ってアーティスティックな造形的な物を作るような仕事はたぶん向いてないんだと思ったので、そ

   れならサイトだったりバナーやLPとかの写真が使えてごまかしがきくものに挑戦しようと思いました。

   ただその時はもうクラウドワークに応募する気が失せてたので、次はデジハリさんを利用させて頂いたんで

   す。デジハリには企業さんから「バナー作ってください」などのお仕事の案件をまとめてる部署が当時あっ

   たんですけど、今で言うとxWORKS(エックスワークス)事業部っていうところですね。デジハリの在校生

   や卒業生向けにお仕事を紹介してくれてて、そこで最初にお仕事を頂いたのがポケモンなどのキャラクター

   を扱ってる会社でした。コンペの内容はパリのエッフェル塔の前にピカチュウを配置して、いかにもピカチ

   ュウが旅行に行ってきたみたいな、そういう合成写真のようなものを作ってインスタにあげるというもので

   した。そのコンペにおもしろ半分で出してみたら、前職がSNS関連の部署だったのもあって採用を頂いて、

   そこから仕事としてサイトを作らせて頂いたりしてました。


   それと「在宅」「主婦」「ママ」という条件で仕事をさがすと、ママワークスという求人サイトを見つけ

   て、言葉通り主婦の方向けのサイトで、当時出ていた案件は単発でチラシ作ってくださいとかもあれば、月

   額の契約で業務委託もあり、いろんなお仕事を発注します、というようなものなんかがありましたね。

   そのサイトで「在宅OK」と絞り込みをしてどんどん応募してみたら、最初にお仕事を頂いたのは鹿児島のお

   酒メーカーさんでした。そこは全国のいろんな居酒屋さんにお酒を卸してるんですけど、居酒屋のメニュー

   表を一緒に送るっていう取り組みをされていて、そのメニュー表制作を受注したんです。


   あとはウォンテッドリーっていうFacebook系のリクルートサイトがあるんですけど、そこは結構ベンチャ

   ー企業さんが多い分、在宅OKの仕事も多かったですね。

大事なのは目標を明確にする事と在学中の情報交換

杉井:今お話頂いたのは全部在学中ですよね!?


尾関:はい、在学中です。若干卒業が近くなった頃かもしれないです。


杉井:デジハリに入校されて2ヶ月で、グラフィックを学ばれたところからバナーやロゴ制作にチャレンジされ、

   後半はみっちり実案件で実績を積んでいかれたということですよね?


尾関:実際に制作に取り掛かったのは卒業してからですね。在学中はまずいろんなところに応募をしてました。

   私の場合卒業が1月で、保育園が4月に始まるので復職するかしないかの判断は2月に決めないといけなかっ

   たんです。だから2月までにいくら稼ぎたいかなどの目標を立ててました。


   周りのママさんにも助けられましたね。フリーランス志望の方が多かったからみんなが色んな情報を持って

   きてて、ランチ会をすると「こんなのあったよ」とか言って情報をシェアしあってたんですよね。

   だから仕事を探す手間はそんなになかったかな。


杉井:在学中に生徒さん同士で情報交換をしながら、それぞれがいろんなチャレンジをしていかれたんですね。


尾関:そうですね。あと最強パターンとしては、在学中にもとを取ったという方もいらっしゃいましたね。

   つまり在学中にサイト制作を受注して自分が支払った受講料分はもう稼いだっていう方です。

   

   そういう人たちと比べて私は凄いわけではなかったので、人一倍頑張らないとって思ってました。

フリーランスのスケジュール管理

杉井:フリーランスってスケジュール管理とか自分でするじゃないですか。時間の使い方で工夫したことはありましたか?

   時間管理で気を付けてることとかありますか?


尾関:私は結構成り行きで、やりたいって思った仕事は何でも受けてしまう。だから逆にちゃんと管理しないとっ

   て思います。でも一番考えている事は、その仕事にどのくらいの時間をかけたかっていう事。

   時給換算をしたときに2000円は切らないようにしようと決めています。低くても1500円で頑張ろうと。

   最近は家庭に時間をどのくらい使えてるかなっていうのも気を付けています。なんとなくですけど今月は仕

   事しすぎたかなと思うと、次の月の受注を調整したり。逆に遊びすぎたら来月頑張ろうとか。1ヶ月単位の調

   整はしてると思います。


杉井:時給換算したり、きちんと数値化されてるんですね。


尾関:大体なので厳密にはやってないですけど、そうですね。

   手を早くするっているのは考えていて、ママで主婦である私の一番のデメリットは稼働している時間が少な

   い、仕事だけに集中できる時間が少ないということ。となれば限られた時間でより大きな成果を出すにはど

   うしたらいいのかっていうのはいつも考えていますね。例えば10万円で1つサイトを受注したとしたら、ど

   れくらいの利益が出るのかって言ったら重要なのはたぶん時間なんですよね。なので手を早くするのは大事

   だと思いますね。

尾関さんの勉強法教えてください!

杉井:おすすめの勉強方法とかってあったりするんですか。


尾関:在学中に関していえば、私の場合トレーナーさんでしたね。

   自分が作ったものを見てもらって評価してもらうのはもちろんですけど、「トレーナーさんならここどうし

   ますか」と聞くとトレーナーさんから知識を頂きやすいですし、トレーナーさんも行き詰まったりしていろ

   んなサイトで検索してくれたりするんですよね。その時にトレーナーさんがどこのサイトを見てるのかをチ

   ェックしてメモしたり、良いサイトがあったら「URLを送ってください」ってお願いすることもあります

   ね。それを家に帰ってずっと見てました。


   家での勉強に関しては、サイトギャラリーはよく見ていますね。好きなデザインのものをひたすら眺めてま

   す。私はこのサイトのどこが恰好良く見えるんだろう、とか研究したりして。

   普通だったら見ていいなって思っても、何のフォント使ってるとか、どうやって動かしてるとか、わからず

   に眺めて終わるところをトレーナーさんに聞きにいけるのは在学中の特権ですよね。たまに「わかんない、

   頑張って」って言われることもあります!(笑)

   実装の知識がついてきたらさらに1歩踏み込んで、検証ツールを開いてソースを見てました。


   コードの書き方って本当にいろいろなパターンがありますが使うのは限られてるんですよね。その点でデジ

   ハリの学習は必要なものをしっかりピンポイントで教えてくれて、さらには使えるようになるまできっちり

   教えてくれるので、不必要な知識は教えないっていうスタンスが勉強しやすいなって思いました。

卒業後に活きる人脈

杉井:お話をお伺いしているとトレーナーだったり、在学中の受講生同士の情報交換だったり、人との繋がりが重

   要なんだな、という印象を受けました。


尾関:そうですね。デジハリで学習するという事はそこそこ高い授業料を払いますよね。その1番のメリットはや

   っぱり人脈が得られる事だと思うんですよね。あたりまえですけど、卒業するとオンライン講座は見られな

   くなります。卒業していざフリーランスになったらもう自分一人で仕事をしないといけないですよね。

   かけ出しのころ仕事で困ったことがあった時に助けになってくれたのはデジハリの時に出来た人脈なんで

   す。それにいきなり一人で仕事するって不安だから、あわよくば最初のうちはトレーナーさんと仕事できた

   りしたら最高じゃないですか!?

   実際私の場合は、フリーランスで活動してるデジハリのスタッフさんが私のことを覚えてくださってて、卒

   業後に仕事を紹介して頂きました。


杉井:人づてでお仕事を紹介してもらったりなどは多いんですか?


尾関:私の仕事は今ほとんどが人づてですね。


杉井:営業はしないんですか?


尾関:今は基本的に営業はかけていないです。営業する時間がないんですけど、紹介で頂くお仕事の方が安心感が

   あります。人の紹介に頼るというのは不安定そうに思えますが、実は一番仕事が途切れないと思います。

WEBデザイナーの需要って本当にあるの?

杉井:WEBデザイナーの需要についてなんですが、山口はWEBデザイナーが少ないというか、実際いないので育て

   よう!というところからスタジオ山口は始まりました。

   WEBデザイナーの需要って尾関さんはどのように感じていらっしゃいますか?


尾関:東京界隈のお話をさせていただくと、いかんせん人手が足りてないです!


杉井:え?東京でもそうですか?本当に!?


尾関:いないですね。本当に足りていないです。さらに言うと、デザインと実装の両方できますっていう人が

   本当にいないんですよ。どちらかだけ出来るっていう人の方が多いけど、それでも足りてないですけどね!

   なので両方できるっていうのは物凄いアドバンテージになると思います。

   さらにその1つ上のディレクションができるってなると、より人がいない。ディレクションっていうのは、

   クライアントとの打ち合わせに行ってヒアリングをして、内容を固められたらそれを制作スタッフに伝え

   る、そのスキルを持った人が「本当にいないんで探してます!」っていうのはよく聞きますね。


杉井:そんな中で尾関さんは結構地方にも行かれてると思いますが、地方と東京の違いって感じたりしますか?


尾関:最近そんなにないですかね。大阪の制作会社の方に聞いたんですけど、良いクリエイターって首都圏じゃな

   くって実は地方にいるっていうのが最近よくあるみたいで、その大阪の方は敢えて大阪や京都とかじゃなく

   てその界隈の地方に求人だしたりとか、良いと思ったデザイナーのサイトを見つけて連絡したりとかもする

   みたいですし。意外と地方に人材を求めてるっていうのは多いと思います。


杉井:WEBデザイナーの仕事って場所と時間を選ばないし、仕事のやり方も自分で決められるので、今は子供が産

   まれたばかりだからセーブしようとか、保育園が決まったらもうちょっと頑張ろうとか、バランスが結構と

   りやすいな、というのは私自身も実感しています。


尾関:本当に自分次第だと思います。自分で考えて自分で計画立ててやりたいって方にはすごく向いていると思います。

Q&Aセッション

ここからは参加者の方からのご質問に尾関さんと杉井トレーナーが答えていく、Q&A セッション。


Q :デザインは苦手とお聞きしました。仕事でデザインはされるんですか?


尾関:します!

   1年目はほぼ実装メインでしたが、だんだんと「私、WEBデザイナーになりたいじゃなかったっけ?」とい

   う思いが出てきて、2年目くらいからギャラリーサイトとか見て勉強してました。当時は稼ぎにはあまりなら

   なかったけど、頑張って勉強して今はデザインの仕事も増えました。デザインだけで受けている仕事もあり

   ますよ。


杉井:受講生さんの中にも結構、「私絵心なくて」とか「センスなくて」って言われる方がいらっしゃるんです

   が、私はいつも「全然心配ないですよ!」ってお伝えしてます。尾関さんのようにデザインのアーカイブサ

   イトを見たり、チラシとかを見たりして、自分の引き出しをどんどん増やしていくんです。センスは積み重

   ねだと思ってるんで。


尾関:最初自信なかったら調べちゃえばいいんですよね。いろいろやったら自分の中でいろいろ知見が出てくので。

   本当に積み重ねです。




Q :お仕事を受注したら、次も継続してもらうために何か気を付けている事はありますか?


尾関:まずは人としての挨拶はしっかりするようにしています。それと時間に余裕のある時はなるべく早くレスポ

   ンスする。あとは自分が出来る事をいろんな折を見て伝えていく。例えば「デザインと実装両方できます」

   って伝えたつもりでもデザインの仕事しかしてなかったら、あの人はデザインしかできない人だって思われ

   てしまします。人って割とすぐ忘れちゃうんですよね。なのでメールを送るときに最後の方に「実装もでき

   ます」ってちょっと書いておくとか。打ち合わせの時に「こんなパンフ作ったんですよ」って持っていくと

   か。こちらの手の内をチラホラ見せておきますね。


杉井:なかなかできないですけどね!(笑)

   でもそのなかなか出来ないっていうのを尾関さんはマメにされているっていう印象を受けました。



Q :いろいろ努力されてるんだなと感じましたが、在学中の辛かった事をどうやって乗り越えましたか?


尾関:私の場合一番辛かったのは中間課題でした。実際のクライアントさんがいて針灸院のサイトを作るというも

   のだったんですが、10人くらいが競って作るんです。私自身物凄く時間かけて作ったので結構自信満々

   で、絶対自分が選ばれると思ったんですよね。でも思ったより評価低くて、下から3番目でした。これが1番

   辛かったですね!この時痛感したのが、「やっぱり私デザインだめなんだ」「センスないんだ」というこ

   と。実装もよく出来たと思っていたんですが、あとでトレーナーさんに見てもらったら、駄目なところも結

   構出てきて。たぶん学習を進めていくと、いいと思って作ったものが「ダメ」って言われる事って結構ある

   と思うんですよ。すごく辛いと思うんですけど、そこから「なにくそ」って立ち直って、練り直しをしない

   と成長は出来ないです。でもその「なにくそ」が大変!トレーナーに如何にブッた切られにいくか、そして

   如何にしてリカバリーするのか、そこがデジハリの学習のなかで一番大事なところじゃないですかね。


杉井:辛いですけどトレーナーにブッた切られてダメだって言われたり、自分は選ばれなかったっていう事実を

   知るっていうのは大事ですよね。それが「今自分がどの位置にいるのか」「今何ができるのか」っていうの

   を客観的に見れるチャンスだと思います。人に評価してもらって、「もっとこうした方がいいよ」とかが

   出てくれば、そこは成長のチャンスなのでどんどんチャレンジしてほしい。



Q :フリーランスを始められる時に、理想として「収入はこのくらいほしい」というのがあったと思いますが、

   最初の目標ラインの金額はどのくらいでしたか?


尾関:まず転職したら、あわよくば前と同じくらいの手取りはほしいなとは思っていたので、ざっくり20万円です

   ね。でもいきなり20万はキビしいと思ったので、最初は10万もらえたらうれしいなって思いました。

   在学中にコンペに色々応募していたので、卒業するタイミングで16~18万は稼いでいました。それを3~4

   カ月続けていたら、たまたま仲良くしてくれる会社さんが1社見つかって、普通の会社員と同じくらいの待

   遇をして頂けたんです。そのおかげで半年目くらいの時には月30~40万くらいになりました。フリーラン

   スだとそこからいろいろ引かれるので実質手取り20万くらいだと思いますが。だから私の場合最初は「でき

   たら月20万ほしい、でも難しいかもしれないから最低10万は欲しい!じゃないと生活できない、家賃どうし

   よう?」って思っていましたね。

とにかくやってみる!

未経験からWEBデザイナーへ転職、またはフリーランスに、と目指して来られる方はこのSTUDIO山口にもたくさ

んいらっしゃいます。そんな方たちがおそらく共通して感じている「経験も実績もないのに本当に自分に出来る

の?」という不安。尾関さんのお話を聞いて「やれば出来るんだ」と不安を払拭できた方も多かったのではないで

しょうか。とにかくやってみる事。そして目標を明確に。

もちろんヘコむこともたくさんあると思いますが、「なにくそ」の精神で挑戦し続けることが大事なんですね。


トークショーは以上で終了となりますが、この後も参加者の方からの質問は止まらず、皆さん尾関さんのお話でか

なり刺激を受けたようで、イベントは大盛況でした!

尾関さん、杉井トレーナーありがとうございました。お疲れさまでした!

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