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【イベントレポート】株式会社凸多田優人さんによる「2時間で割とプロっぽいバナーになる!マーケターが実践するちょっとズルいバナー設計」

2024-07-21

こんにちは、デジタルハリウッドSTUDIOつくばスタッフです!
先日、株式会社凸(デコ)より多田優人さんによるライブ授業「2時間で割とプロっぽいバナーになる!マーケターが実践するちょっとズルいバナー設計」が開催されましたので、イベントレポートをお送りします。



講師紹介

新卒でネクシィーズグループに入社。toC営業、飲食・美容業界を中心に内装コンサルティングを500店舗以上担当。その後レコーディング会社を設立し、ツアー企画、CD制作を2枚リリース。2020年にexit。同時期に教育サービスの立ち上げから販売、サブスク化を経験、単月最高売上8,000万を記録。その後マーケティング戦略の個人向け・法人向け・人材事業の3部門の教育事業開発を経て、2023年株式会社凸へジョイン。

(参照:Peatix 【初心者向け】1時間で学ぶ最速でLPを作るための勉強会 vol.1 https://d-cam20240627.peatix.com/)

ご本人曰く、もともとはマーケターとは関係ない分野からのスタートだったが、会社の決められた範囲でこなす仕事では「もっとこうしたほうがいいのに」と思ってもできないことが多く、「それなら自分でやってしまおう!」ということで、試行錯誤していたらマーケターとして今のポジションになりました。とのこと。

それではライブ授業の様子をご紹介します!

▼ バナー×マーケティングの成果はいかに?! ▼

#1「なぜ人は買うのか」という命題に向き合う

どうして人は欲しいと思うのか?

例えば、某有名メーカーの高圧洗浄機が、定価78,000円のところ、9,800円で販売となっていたとしても用途がなければ買わないですよね。商品が安ければなんでも売れるというわけではないということです。


動機の考え方

人間には「一次動機・二次動機」という2種類の動機があります。

  • 一次動機は生命維持のために必要不可欠な欲求で、例えばのどが渇いているときにコンビニがあったら水を買いますよね。ではなぜのどが乾いたら水を買うのか?…それは生き続ける(生命維持の欲求)ためです。
  • 二次動機は後天的に学習された欲求で「自分をより高く評価したい」「他者や世界に影響を与えたい」などがあります。例えば、特撮ヒーローの変身ベルトの玩具のCMでは、ベルトを使って変身し敵を倒すシーンが組み込まれていて「このベルトで世界を救える(二次欲求を満たせる)」と想像させる内容になっています。

商品を買ってもらうためには人の心の奥底まで考えを巡らせ、一次・二次動機に響くメッセージを伝えることが重要です。

#2 ターゲティング

パーソナルジムに通う人はどんな人?


街中でフィットネスジムをよく目にするようになりましたが、客層は幅広く、老若男女が様々な動機を持って利用していますね。その中で、自社のサービスでどのような状態の人を救いたいのか?を明確にして範囲を決めることをターゲティングといいます。例えば「何度もダイエットに挑戦しているけど効果が出ない/リバウンドしてしまう30~50代女性」など具体的に考えます。

#3 バナーのキャッチコピーを考える

ベネフィットとメリット

ではターゲットまで絞り込めたら、バナーに入れるキャッチコピーや文章を考えます。記載する内容にはベネフィットとメリットを入れます。

  • ベネフィット…未来の状態(例:5キロ痩せてリバウンドしない体になる)
  • メリット…実現する根拠(例:栄養管理師とトレーナーがあなただけのダイエットプログラムをつくる)

ベネフィットとメリットを考える際は前述の一次・二次動機を活用しましょう!



デジハリつくばのバナーを考えてみよう!

授業の内容をまとめると↓の手順でバナーをつくる流れになります。

  1. 自社の商品はどのような状況の人を救えそうか→その中から一人ピックアップ(ターゲティング)
  2. 商品によってどうなれば正解?(二次動機を活用)
  3. コピーを考えよう(ベネフィットとメリットの整理)
  4. バナーをつくろう!

それでは実践、デジハリつくばのバナーを考えてみましょう!



手順に沿ってチームで相談。付箋アプリを使ってどんどんアイデアを出します。


実はライブ授業の冒頭でも「デジハリつくばのバナーの内容を考えよう」の時間があったのですが、その時よりも方向性が明確になったため、たくさん意見が出ていました。

…そして約45分後、それぞれのチームのバナーが出来上がりました!!


時間ギリギリまで粘って作っていたので完璧に完成というわけではないですが、キャッチコピーや内容の訴求力がしっかりしています。

講評の際には「もっと具体的に想像できるように言葉の因数分解をしてみよう」とアドバイスをくださいました。「プロ」とは?→「講師全員●●芸大デザイン学部出身」など。たしかにより伝わりやすくなりますね!!


多田さんは、実際のお仕事でもこのような手法を活用し、かなり多くの時間を使ってターゲットの心の奥底まで考え抜いていらっしゃるとのことでした。



今回のライブ授業は、デザインを学ぶというよりもマーケティングの観点でバナーをつくるという内容でした。

Webデザインや動画を学ぶ受講生が多い中で、バナーの内容自体を考えることにフォーカスする体験は非常に貴重な時間だったと思います。


「いたら助かるデザイナーから、なくてはならないデザイナーになれる、それがマーケティングというスキル」

という、もっとマーケティングを学びたくなる言葉でライブ授業が締めくくられました。



以上、ライブ授業のレポートでした。

講師を務めていただいた多田さん、ありがとうございました!




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同時、無料体験も可能です。

(無料体験:Adobe社「photoshop」を使用して1枚のフライヤーをつくる体験になります)


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