卒業後、研究所のWeb系職に就いた卒業生に
Webデザイナー専攻を受講していたお話を中心に伺いました。
石倉 由佳Profile
いしくら ゆか Ishikura Yuka(20代)
大学卒業後、基幹系ソフト開発会社で営業と採用業務を経験。
Webデザインを本腰いれて学びたくなり、一念発起の末に退職&デジハリつくば校に入学。水を大量に飲むので2ℓペットボトルを持ち歩いている。
Webを勉強しようと思った理由はなんですか?
また最初からオプションをつけた理由は?
当初は明確な理由がありませんでしたが、きっかけとなる出来事がありました。それは大学時代に学んでいた「表象文化」の授業です。この授業では絵画からジェンダーや社会思想など、「人間が絵を見て何を感じるか」を分析するという内容です。それが転じて広告やWebサイトなどの視覚作品が受け手に与える影響にも興味を持ちました。
大学時代は自分が作り手になることはありませんでしたが、絵画のように僅かな時間で人の感情を動かす(それも本人が無自覚のうちに刷り込まれるように)ことを「できるならば作ってみたい」と心のどこかで感じていたのかもしれません。
また今やWebサイトはインターネットが普及している国であれば誰でも目にする空気のような存在だからこそ、Webサイトを見ている側が気づかないうちに何かを買わされていたり、行動を後押しされているような効果があることに魅力を感じていたからだと思います。
そして学ぶほどにデザインに夢中になり、気づけば一年・・・。
想像以上に奥深く、レイアウトの原則を学んだり、多種多様なフォントを眺めたり毎日が新鮮でした。
オプションを最初から付けたのは、せっかく学ぶならば一通りやりたい!というシンプルな理由です。
受講中で印象的なことは
年齢や人生経験の枠を超えて多くの受講生や卒業生と親しくなれたことです。
わたしはつくば校に1年間在籍していたため、年代も職歴も様々な受講生・卒業生と交流することができました。
一緒に勉強したり、時には卒業制作の撮影を手伝ったり、進路の相談をしたり、それぞれが自分の目標に向かって突き進む過程で、一人で立ち向かうのではなく仲間と同じ時間を共有できたことが私にとってとても幸福な時間だったと感じています。
Webデザイナー専攻やWordPress、PHPの難易度はどうでした?
Webデザイナー専攻は順調に進みました。デザインセクションはデザインソフトの使い方を一から勉強できるので、触ったことがない方も安心して進められます。
コーディングセクションは学習時間を空けると忘れてしまった部分に戻りつつ勉強を進めることになるので、ユニットごとにまとめて学習した方が身につきやすいと思います。
Wordpressはwebデザイナー専攻で学習したHTMLやCSSとは別物で、1本の動画教材を何回も見直したこともあります。PHPは動画教材を見ながら手を動かすことはできても、参考例を見ないではじめから記述するのが難しい部分もありました。「実現したいゴールに対して、処理を分解していく」ように一つずつ工程を書き出していくようにすると少しずつ理解が進みました。
とはいえ、どちらも初学者向けの内容となっており丁寧な解説があるので、心配することなく勉強できると思います。また経験豊富なスタジオのトレーナーさん達がしっかり見てくれるので、できる範囲でスタジオに直接お越しになることをお勧めします。
勉強のモチベーションを維持するコツを教えてください
①学習目標を週単位に設定して、進捗をちゃんと確認すること
まずは動画教材をどこまで進めるかを1週間単位で見積もり、週の終わりに進捗を確認します。
遅れていれば翌週の目標を調整し、進んでいれば趣味の時間を増やすというように定期的に計画を見直すと着実に学習が進んでいる感を噛み締めることができます。これを繰り返すと、だんだんと自己肯定感も増していくのでオススメです。
②人との比較はせず先月の自分と比較すること
私は周りの人と比較して焦ることが結構あったのですが、焦りすぎると気もそぞろになり作業のスピードが落ちてかえって悪影響でした。
学習を続けていくと確実に先月の自分より知識もできることも増えていくので、前向きな気持ちにしかなりません。最高です。
ちなみにこれはデジハリの仲間が教えてくれた心構えです。
Webデザインをする際に一番意識していることはなんですか?
Webサイトを見てくれる人にとって「知りたいことが見つけやすい構成になっているか」です。これはつくば校のトレーナーさんに教わったことですが、一番大切なのは、とにかくユーザーファーストであることだと気付かされました。
どこにボタンを配置すれば押しやすいのか、誰が見ても説明なしに理解できる構成であるか、ページが遷移しても迷わないかなど見てくれる人にとっての正解をひたすら考えるのがすごくすごく大切なんだと思いました。
もし作り手の好み全開でやりたい放題のデザインだったら、何も伝わらないただの絵です。
素敵に見せることだけでなく、ユーザーが望んでいることをじっくり想像して確認してレイアウトすることが最重要です。
また、作り手の頭の中では理路整然としたつもりでも、読み手が見ると意味不明ということもあるようです。
なので、デザインが完成しても一晩は寝かして冷静になってから見直すようにしています。
2つの卒業制作について特に見てほしいところはどこですか
写真です。プロにはとても及ばないながらも、綺麗になるよう撮影時の光の調節や配置、加工をみっちりやりました。Webサイトは写真が命なので、どんな写真にすれば良さが伝わるかをしっかり考えました。モノを撮るなら平置きにせず、実際に使っているイメージが膨らむ配置にしたり、人物は光が顔に当たるように設定したり工夫しました。
↓卒業制作リンク
「いばらき・みどころマップ」
「HinodeDesign~いしくらってだれ~」
卒業して研究所でのお仕事がはじまりましたがいかがですか
デジハリつくばで学んだことをしっかり活かせるのが嬉しいです。職場では既存のWebサイトの維持・更新作業を行なっていますが、HTMLで作られたサイトとWordpressで制作されたサイトそれぞれを扱っているので、webデザイナー専攻だけでなくWordpressの学びが生きているのを実感しています。
これから勉強しようとする方にひとことお願いします
良い意味でWebデザインって想像と違うかも?となる人もいるかもしれません。
勉強をはじめて気づいたことですが、実際の作業は流布しているweb制作のイメージよりも幅広く、学べることもたくさんありました。やればやるほど習得したいことが増えていきます。
デザインが好きになるかもしれないし、コーディングが向いているかもしれないし、写真やイラスト素材を作るのにハマるかもしれない。
自分に向いていることがきっと見つけられると思うので、ぜひ一緒に勉強しましょう。
この先やりたいことは?
デジハリつくばに入ってからIllustratorでイラストを作ることに目覚めたのでゆくゆくは作ったイラストと実写を組み合わせた映像作品を作り、Webサイトに掲載したいです。
石倉さんありがとうございました
またSTUDIOつくばで会いましょう
いかがでしたか。何事にも興味をもって取り組む石倉さんは会うたびに新しいなにかをSTUDIOつくばに持ってきてくれました。それに引っ張られて進むことができた受講生も多かったと思います。
これからも受講生たちにその背中を見せ続けてください。
石倉さんも受講していたWebデザイナー専攻に興味がわいた方はぜひ下記リンクから説明会申し込みをご検討ください。