日本初のXR映画祭 参加レポート
「Dawn of New XR-あたらしいXRの夜明け」
Beyond the Frame Festival
今回は、私たちデジタルハリウッドが協賛させていただいた Beyond the Frame Festival 2024 映画祭 に東京本校のスタッフがいち早く参加してきました!
さらに、本映画祭ディレクターの 待場 勝利氏 をお招きし、 デジタルハリウッドの本科XR専攻 の受講生の方限定で特別講義をしていただきました。
映画祭概要
Director 待場 勝利氏
(BeyondTheFrameFestivalフェスティバルディレクター、株式会社 CinemaLeap 取締役/エグゼクティブプロデューサー、株式会社 STYLYプロデューサー)
Concept
本年の 「Beyond the Frame Festival」 のコンセプトは「Dawn Of New XR -あたらしいXRの夜明け」です。VR元年と呼ばれた2016年から、毎年メタバースやAR、MRなど様々な技術やトレンドが更新されています。2021年にVR映画祭としてスタートした 「Beyond the Frame Festival」 も、そんな技術の進化に合わせてXR映画祭へと進化し、コロナ禍から始まった小さな映画祭が少しづつ国内外で注目される 日本唯一のXR国際映画祭 として成長しました。しかし、社会的にはまだ実装や認知が多く広がらず、まだまだXRがあたりまえに視聴されたり、活用されたりする時代には至っていません。この過渡期であるタイミングを乗り越え、XRの夜明けを迎えるような、新しい作品やフォーマット、潮流を紹介することで、希望を共有しあう映画祭を開催します。
開催日時: 2024/10/25(金) - 10/27(日)
ノミネート作品
東京本校スタッフが体験させていただいたノミネート作品の一部をご紹介します!
Oto's Planet
Gwenael François
ある星で平穏な暮らしをしていた主人公「オト」とそこに突如降り立つ宇宙飛行士の間で展開されていく物語を覗くことができます。
この作品は ハンドトラッキング機能 を使っているので、より直観的に操作ができました。
また、観るだけではなくちょっとした生活のお手伝いをしたり、拡大縮小したり惑星の中を覗くこともできてストーリーがしっかり作りこまれていて、体験していてとても楽しかったです!
Bear My Soul
Joséphine Derobe
この作品は 没入型体験作品 で、北方の先住民の精霊信仰、神話、自然につながる精神世界をよりリアルに体験することができます。
想像上のものや感覚をビジュアライズし、体験することができます。VR上で実際に人と触れ合い、儀式を進めていく過程が新鮮でした。
また、VR上では難しいとされたオフラインマルチプレイを可能にした作品で、新たな空間をバーチャル上に創り出すために多くの決まったマークが記された部屋で行います。
The Art of Change
Simone Fougnier, Vincent Rooijers
この作品は、自分自身と対話する一人の女性の物語を、 時空を超えて、体験ができる作品 です。
徐々に展開されていく物語や映像の変化や、 音と映像が交わる神秘的な空間 がとても美しかったです。
物語が進むにつれ、世界に飲まれていき、物語が終わったと同時に現実の自分の存在に気付くような感覚がとても不思議でした。意識がありながらも夢を見ているような感覚でした。
ノミネート作品詳細はこちらから(Beyond the Frame Festival 公式サイト)
先行体験の様子
同じく協賛されたWOWOWさんが制作された分岐型マルチエンディングVR映画『HERA』の体験もさせていただきました!
こちらは作品『Bear My Soul』で使用される部屋です。
これらは手作業で一からシールを貼ったらしく、かなり正確にプレイヤー同士やVR上のオブジェクトが表示されていました!
特別講義
また、本映画祭開催に先駆けて、東京本校では 本科XR専攻 の受講生向けに特別講義も開催していただきました。
実際にいくつかの作品を体験しながら、 VR映画 とはどういうものなのかについて語っていただきました。
まとめ
VRは多くの 表現の可能性 を秘めています。今までは画面上でしか表現できなかったことも、奥行きや体験者の行動、意識が加わることで多くの表現が可能になります。もしかしたら、今流通しているメディア媒体が全く新しいものに変わって、映画館やリビングのテレビを超えた体験が可能になる未来があるかもしれません!
この 日本初の映画祭 Beyond the Frame Festival を通してXRやVR映画というものが世の中にとって新たな表現の可能性として人々を刺激し、世の中のエンターテイメントがさらに増えたら面白そうですね!