こんにちは!
デジタルハリウッド東京本校スタッフです。
先日、東京本校にて 『卒業生に話を聞こう!座談会』 を開催いたしました。
本イベントは、各分野で活躍する卒業生たちを迎え、在学中のエピソードや卒業後のキャリア、現在のリアルな日常まで幅広くお話しするイベントで、今回が第4回目の開催です。
今回は、 本科UI/UXデザイン専攻インタラクションUI実装コース を卒業し、現在はUI/UXデザイナー兼エンジニアとして勤務しながら、フリーランスとしても活躍している 龍華 美紅(りゅうか みく)さん に登壇いただきました。
龍華さんが、いかにして現在のキャリアを築いたのか。その緻密な戦略と、在学中の過ごし方についてたっぷりと語っていただきました。
本ブログでは、イベント当日の様子やのトーク内容をご紹介いたします!
UI/UXデザインを学ぶことでどんなキャリアが描けるのか、デジタルハリウッドでのUI/UX学習についてなど、気になる方は必見です。
目次
登壇者のご紹介
龍華 美紅 Ryuka Miku
本科UI/UXデザイン専攻
インタラクションUI実装コース 卒業
UI/UXデザイナー兼エンジニア
早稲田大学商学部卒。新卒からデジタルマーケティングの担当として勤務したのち、本科UI/UXデザイン専攻を受講し、日揮パラレルテクノロジーズ株式会社に転職。前職のマーケティング経験、デジタルハリウッドで学んだUI/UX設計、どちらもフルに活用し現在は、社内のUI/UXをけん引するエンジニアとして、業務アプリのUI/UX改善を任されています。
1. 「1年で人生を変える」自分だけの目的設定
子どものころからデザインに興味があり、マーケターとして働く中で、ボタンの位置やデザインを変えるだけで成果が大きく変わるのを目の当たりにしたことがUI/UXに興味を持ったきっかけでした。
最初はUI/UXデザイナーになるにはどうしたらいいかわからず、調べていたときに、デジタルハリウッドを見つけました。その後、説明会に参加し、そこで自分の道を見つけていこうと考えたのが、学び始めた経緯です。
まず、入学時にひとつの強い決意をしました。
「この1年間で将来の目標を立て、卒業と同時に就職する。」
そこから在学中の1年間は、勉強と自分の将来について本気で向き合っていきました。
デジハリでの日々を振り返ると本当に濃い時間だったなと思います。
例えば、プロの講師の方から直接指導を頂けたことは、とても貴重な経験でした。 プロの視点からの指導は刺さる部分が多く、日々学びを深めることが出来ました。
また、多様な受講生と一緒に授業を受けられる点も素晴らしい点です。
主婦、大学生、エンジニア、広告業界の方、海外の方など自分とは違う経歴を持つ多様な受講生と一緒に授業を受けることができて、良い意味で自分と比較することができました。
周りの多様な受講生と比べることで、初めて自分の「強み」「弱み」が明確になりました。
自己内省だけで完結させるのではなく、他者との比較を通じて検証できたことが、自己理解を一段深める要因になりました。
2. 就活戦略:応募は「1社」だけ
就職活動の進め方人それぞれあると思いますが、ここでは私自身のやり方をご紹介します。
自分の価値観と強く共鳴する1社に絞り、徹底的に企業研究を行いました。
まず、公開資料や過去のプレスリリース、インタビュー記事などを読み込み、「どんなミッションを掲げ、実践している会社か」を整理しました。
次に、経営層や面接官の方の発信内容や経歴を調べ、どのような視点や価値観を持っているのかを考察しました。
そのうえで、「自分のどの経験が、その会社の文脈において価値になるのか」を接続させる準備を行いました。
これは決して、採用担当者や社長の求めている正解を当てるということではありません。
貴重な時間をいただいて面接の時間にあててくれているので、情報収集を徹底的に行い、 敬意をもって面接に挑む姿勢がとても重要 だと考えました。
3. ポートフォリオ戦略:スキル“以外”を見せる
ポートフォリオを作る際、会社がどんな人材を求めているのか、改めて考え直しました。
「なぜ、実務経験のあるデザイナーではなく未経験者を募集しているのか」
単にデザインスキルを求めているのであれば、実務経験のあるデザイナーを採用すれば十分です。企業が未経験者枠で求人を出すということは、 スキル以外にも期待している要素があるのではないか と考えました。
そこで、スキル以外をアピールするために「採用担当者をクライアントと捉える」戦略として、3つのポイントをポートフォリオに落とし込みました。
・Notionで作るオーダーメイド・ポートフォリオ
実務で使われやすいNotionを用いて、その企業専用のポートフォリオをゼロから設計。
・スキル自慢より「誠実さ」
デザインへの意欲、仕事への向き合い方、謙虚さを丁寧に記載。
・エンジニア視点の付加価値
「開発目線の理解を示せるデザイナー」として、応用情報技術者等の資格取得も並行。
「開発を理解していることはデザイナーとして大きな強みになる」と考え、アプリ開発にも挑戦するなど、アピールポイントにした。
これらのことを意識して、スキル以外の部分をアピールしました。
4.フリーランス活動で得た学び
入学と同時にフリーランス活動を始めました。
最初の仕事は、3,000円でExcelの使い方をお伝えする業務でした。
デザインの仕事でもなく、高単価でもありませんでしたが、「この一件をどうすれば信頼に変えられるか」を考え、資料準備や業務理解、終了後のフォローまで徹底しました。
その結果、 単発の依頼が継続案件や紹介へとつながることもあり、小さな案件を積み重ねることで仕事の幅を広げていきました。
そんなフリーランス活動の中で得たものを3つ紹介します。
1つ目はプロとしての顧客対応力です。
依頼内容をそのままこなすのではなく、「本当に解決すべき課題は何か」を必ず掴むようにしていました。
1人で活動しているため、成果も失敗もすべて自分の責任です。その環境が、当事者意識と主体的な改善力を鍛えてくれました。
2つ目はお金のリアルです。
フリーランスは働かなければお金が入ってこない。だからこそ、会社で毎月給料がもらえるありがたみや、福利厚生や有休制度のフリーランスの働き方にはない制度の重要性を体感できました。
また、この経験により、現在も業務を「コスト」ではなく「投資効果」という視点で捉えるようになっています。
3つ目は経営の感覚です。
営業・提案・見積・制作・納品・アフターフォロー・経理までを一人で担うことで、業務全体を俯瞰する力が身につきました。
また、自分が見えていなかった領域の努力や専門性に気づけるようになり、組織で働く一人ひとりの役割に対して、敬意や感謝を自然と持てるようになりました。
5.どこでも信頼を築くための考え方
参加者の中でも、進む方向や描いているキャリアは人それぞれだと思うので、 どこでも信頼を築くための考え方 をお話させていただきます。
会社に入ると誰しも「褒められたい」、「理解されたい」と考えると思います。
ただ、そのためにはまず、上司を「協働するパートナー」として理解しに行くことが重要です。なぜこの仕事をこのタイミングでお願いされたのか、上司が何をしてほしいのか、何を考えているのかを考え、自らわからないことを聞き返したり、自分から提案をしたりすることが大事になってきます。
人間だれしも「誰かに理解してほしい」と思っている存在なので、 相手の味方として支える姿勢が、信頼を得るための近道になっています。
この考え方は人それぞれ違うキャリアの中でも、上司やクライアント先と接する際に共通して大切な考え方ではないでしょうか。
6.終わりに:UI/UXデザインへ関心がある方々へのメッセージ
最後に伝えたいことがあります。
キャリアこそ自分の作品だと思っています。
偶然だけで決まるものじゃなくて、自分で設計して、描いていけるものなんですよね。
失敗してもやり直せるし、何度でも書き直していいはずです。
だからこそ、皆さんにも自分のキャリアを自分の手でデザインしてほしいなと思います。
参加者からのQ&A集
Q. 「このデザイナーと一緒に仕事をしたい」と思うポートフォリオは?
A.就職活動用なのかフリーランス用なのかによって作り方が変わってくると思っています。
就職活動用であればスキル以外の誠実さなどを見せに行くことが大事です。
フリーランス用であれば、お客様にとってのメリットをわかりやすく伝えるということが大事です。お客さまはデザイナーじゃないので、なぜこのデザインがいいのかが伝わらない場合があります。そのため、きちんと言葉にしてこのデザインはこんなメリットがありますよと伝えることを意識しています。なんとなくかっこよくするだけじゃなくて、仕組みで成果をだしますという部分をアピールしています。
Q. どういう風にフリーランスの仕事を取っていましたか?
A. 取りに行くというより、クライアントがどうすれば安心して仕事を任せられるのかを考えていました。競争とかコンペとかではないから、取りに行くぞとかはあまり考えてなくて、それよりもコミュニケーションや自分の見せ方などを考えて、どんな人なら仕事を頼みやすいかを意識していました。
Q. 在学中のスケジュール管理はどうしていましたか?
A. 優先順位を明確にしていました。「デジタルハリウッドの課題」を最優先にし、次に「資格取得」、その次に「デザインの勉強(コンペ応募など)」、そして「フリーランス活動・就活」という順です。登竜門というコンペサイトでポスター制作に応募するなど、実績作りのための種まきも並行していました。
Q.応用情報技術者の勉強はいつから始めましたか?
A. 実はエンジニアになろうと決める前から勉強していました。というのも、「開発がわかるデザイナー」という付加価値をつけるためです。資格取得のために費やした期間は3〜4ヶ月ほどかけましたが、その理解があったからこそ、今の「デザイナー兼エンジニア」というポジションに繋がりました。
参加者の感想
座談会を終えて
未経験から、わずか1年で複数社から頼られるUI/UXデザイナーへ。 龍華さんのお話に共通していたのは、「相手を深く理解しようとする誠実な姿勢」でした。
「未経験だから……」と消極的になるのではなく、「未経験枠の意味を考え、自分に何ができるか」を徹底的に考え抜き、行動する。その戦略的な姿勢こそが、キャリアを切り拓く鍵であることを教えてくれた素晴らしい座談会でした!
今後も、卒業生をお招きし、座談会を定期的に開催していく予定です。さまざまな学習体験や制作の裏話が聞ける貴重な機会となりますので、ぜひ次回もご期待ください!
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