こんにちは。
デジタルハリウッド東京本校スタッフです。
2024年11月26日(火)に行われたイベント
渡辺 潤による<Houdiniとは?ハリウッドVFX業界での活用法と 最新動向、就職のポイント>
の様子をお届けいたします。
登壇者紹介
Industrial Light&Magic社
Effects Technical Director
渡辺 潤/Jun Watanabe氏
ロサンゼルスを拠点に数多くのハリウッド映画にエフェクト・ チームの一員として参加している。
主な参加作品に『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』(2024)、『ツイスターズ』(2024)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)等のVFX作品に加え、ディズニーの長編アニメーション映画『ベイマックス』(2014)等がある。
Houdiniを使用した動画制作
Houdini は3DCGの制作に必要なモデリング、アニメーション、エフェクト等のさまざまな作業をおこなうことができるソフトで、今回のイベントでは、 ハリウッドでHoudiniが活用されている理由 について、幅広くご紹介いただきました。
また、渡辺さんが過去に参加された作品での思い出話や、どんな事を考えながらプロジェクトに参加されていたのか、などなど ハリウッドの制作現場の生の雰囲気 が伝わってくる、興味深い内容のお話を聞く事が出来ました。
ハリウッドの最新動向
ハリウッドのVFXスタジオは、北米(アメリカ/カナダ)以外にもイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、インドなどに支社を構え、中には韓国に支社を持つVFXスタジオもあります。特にカナダは、 州政府主導によるハリウッドの映像産業に対する補助金制度 の存在が映画スタジオ側にとっては非常に大きなメリットとなっており、中でもバンクーバーが顕著だということです。しかし、モントリオールは最近補助金が削減され、今度の動向を見守る必要があるそうです。
VFX業界でみると過去にはストライキの影響で一時的な作品数の減少により仕事がないという状況の人が多くなり、その余波はまだ受けているものの、 動画配信系のオリジナル映画やテレビ・シリーズなどによるVFXニーズの増加 が業界を支えているそうです。
ハリウッドでの就職活動
海外で就職するために必要な就労ビザについては、各国で内容が異なるので注意が必要です。
また、就労ビザの申請は、 アメリカが特に難易度が高く、他の国はアメリカと比較するとハードルがやや下がるものの、準備は大変 だそうです。採用のオファーをもらったら、勤務先の人事部の指示に従いながら、準備を進めていくのだそうです。
国によってはワーキングホリデー制度を活用することも可能 とのことで、働きたい地域や条件などから優先順位をつけて自分にあった働き方を考えていくことが重要そうです。
また、就職活動に備えて作成するデモリールについても、渡辺さんのおすすめの構成や意識すべき点をお聞きすることができました。
VFX業界の就職活動については、 「ハリウッドVFX業界就職の手引き」 や 「海外で働く映像クリエーター」 など市販の書籍でも紹介されているそうなので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
イベントの様子
まとめ
今回のイベントでは 制作現場のリアルやハリウッド・VFX業界の最新動向 など、普段はなかなか聞けないような貴重な情報が盛りだくさんでした。
実際に 海外での就職活動を目指している方 にとってもとてもためになる話が聞けたのではないでしょうか。
これからもデジタルハリウッドではVFX業界などで活躍されている方からお話を聞けるイベントを開催していきます。
ブログも更新していきますので、 少しでも興味のある方はぜひイベントへの参加をご検討ください!