海外拠点を持つデザインスタジオが登壇!
Webサイトの制作をメインに活動しているデジタルデザインスタジオ
Garden Eight のお2人に登壇していただき、
オランダ・アムステルダムで行われた Awwwards Conference についてお話をしていただきました!
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登壇者紹介
酒井なつこさん(左)
Garden Eightのプロジェクトマネージャー
国内外問わず、プロジェクトを担当。(クライアントとのコミュニケーションや、企画、制作の進行等)
2020年にはコペンハーゲン(デンマーク)支社の立ち上げを一人で担当。
村本めぐるさん(右)
Garden EightのWebデザイナー&ディベロッパー
2017年からWebデザイナーとして働かれており、
2019年から数年間はAwwwards young jury(若手審査官)を務めたご経験も。
Garden Eightには1年半前に入社し、現在はデザインと実装を担当。
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Garden Eight
Webサイトの制作をメインに活動しているデジタルデザインスタジオ。
2011年から活動しており、現在は東京とコペンハーゲンに拠点を持つ。
チームは7名と少数。酒井さんと、代表が営業や企画、進行等を担当。
その他の5名がWebのデザイン・構築を担当しており、
プロジェクトは国内、海外問わず受けている。
ヨーロッパのWebアワード、AwwwardsやFWA等も多く受賞している。
Stone & Style
Utopia Agriculture
その他のWebサイトはこちら!
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Awwwardsについて
毎日、世界中からWebサイトが提出される、それらを審査員の方がデザインや
ユーザビリティ、技術の観点から審査をしている。
その中から1日1つ、Site of the dayとして表彰をしているプラットフォーム。
NOMINEESには、提出されたWebサイトの中で、ある一定の点数を越えたサイトが表示されます!
▼日本のサイト
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Awwwards Conferenceについて
ヨーロッパと北米で年2回開催される。
主にWebデザイナーと、ディベロッパー向けで3日間開催される。
著名なデザイナーやディレクターによるトークショーとワークショップ。
夕方からは海外らしい、気合の入ったパーティーがあるそうです!
2020年には東京でアジア初開催も。
毎回Conferenceの特設サイトを開催国のスタジオが作成。
この時は、Garden Eightが実装を担当されました。
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トークセッションの中で特に印象に残ったトークを紹介してくださいました!
酒井さんが印象に残ったのは、Louis Paquetさん(デザイナー)のトーク。
①意図を持つこと
┗ただ美しいだけでは不十分
②相手の気持ちを考えること
┗何が起きてるかユーザーに共有する
インタラクティブなコミュニケーション
③ブランドのパーソナリティに合っていること
┗ブランドらしさをサポートするツールにもなる
とお話されていたそうです!
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村本さんが印象に残ったのは、Marek Suchanekさんのトーク。
トレンドは適切に使うと強力なものになるが、一方で悪いものになる可能性もあるということで、
現代のトレンドと創造性についてのトークを披露してくれました。
① 未来を定義するなら過去を研究せよ
┗使いやすい・美しいデザインは、なぜそう思うのか、なぜそういうデザインになっているのかを考えるのは必要な行為だ。
トレンドは移り変わりが激しいので、その中で流されずにデザインするには過去に定義付けられた研究が重要。
②優れたデザインには、美しさだけではなく、グッドアイデアが必要である
┗Webサイトは機能の塊なので美しさだけでは不十分である。
③ クリエイティビティを獲得するために、快適な場所から出てインスピレーションを得ましょう
┗あなたの仕事は、あなたの興味・性格・文化を反映してる。
常に新しいものを吸収していき自分をアップデートする
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いかがでしたでしょうか?
Garden Eightについてや、Awwwards Conferenceについての理解は深まりましたでしょうか?
デザインを学ぶ方にはとても勉強になる内容も多かったかと思います!
実際にイベント内ではパーティーの様子や、そのほか色々なサイトを使用して分かりやすくご説明してくださいました!
この後はQ&Aの内容をお届けします!
Q:カンファレンスでのパーティーなどでの会話の切り出し方は?
酒井さん:もともとSNSで知り合っていた方や、すでに制作物を知っていた方には、声が掛けやすかったです。
それ以外の方とは、出身や、普段はどんな職種なのか聞くところから始めました。
村本さん:僕は英語が話せないので、カンファレンスに行くにあたって、ステッカーを作っていきました。
目が合ったらステッカーを渡して、会話を始めてました。
Q:海外でもフリーランスや副業でWebデザインをする人が増えてるのですか?
酒井さん:海外の方は日本よりもフリーランスの方がいるイメージです。
日本の市場はターゲットが日本人だから日本で完結することが多いのですが、
海外は大陸を越えてお仕事をしている人、フリーランスで色々なプロジェクトに参加している人が多い気がします。
Q:グローバルに活躍するために必要なスキルはありますか?
酒井さん:自分の常識を常識と思わないことですね。
他の国の慣習、慣れ親しんでいるものが違うので吸収できる心、柔軟に対応していける力があるといいと思います。
村本さん:海外のサイトを見ていて、何でこうなんだろう?と考えていくことが大切だと思います。
酒井さん:英語は喋れた方がいいですね!
村本さん:そうですね、痛感しました。
Q:海外のクリエイティブをたくさんご存じのお二人に教えていただきたいです!
日本人のデザイナーのWebデザインの強みはどんなことだと思いますか?
酒井さん:日本語のフォントは英字フォントに比べて、使い方が難しいと思うのですが、その分フォントの使い方が強みになるのではないかと思います。
村本さん:日本語のWebサイトは情報量が多いので、情報設計が強みになると思います。
Q:海外のデザイナーさんはガーデンエイトさんのように実装も自分で全てできて当たり前の方が多いのでしょうか?
酒井さん:デザインも実装も両方やる方をクリエイティブディベロッパーと言います。
フリーの方だと全部自分でやるという方は日本よりは身近ですね。
村本さん:日本より根付いています。
Q:日本より海外の方がデザインの価値が高いと感じることがあるのですが(例えばデザイナーの給与など)、案件の予算感やデザインに対する意識の違いを海外と日本で感じることはありますか?
酒井さん:デザインの価値は変わらないと思うのですが、デザインに対する意識は違うなと思っています。
私がデンマークに住んでいた時はデンマークはデザインの家具や建築といったものが身近にあり、
デザインに対しての意識、 デザインに気を使うことが良いという考え方が根付いていると思います。