デジタルハリウッド東京本校 ブログ

デジタルハリウッド入学式 学長からの激励

2022-04-09

2022年4月9日、デジタルハリウッドの入学式が執り行われました。

社会人向け専門スクール、4年制大学、大学院、オンラインスクール、STUDIO、ジーズアカデミーなど、デジタルハリウッドが運営をする教育機関合同での入学式です。

杉山学長からの激励

入学式での杉山学長の激励の言葉を全文紹介いたします。 デジタルハリウッドはスクールから始まり、大学院、大学と出来てきた歴史があります。その流れも含め方ってくださっています。そして学校の形は違えど、同じ想いを持って作られていることも語られています。ぜひご一読ください。

皆様ご入学おめでとうございます。
そして保護者の皆様にもお祝いを申し上げたいと思います。
私がこのデジタルハリウッドを創設しました杉山知之と申します。

1994年秋、デジタルハリウッドは誕生しました。
ここにいる多くの新入生の方が全く生まれていないという時代だと思います。
新入生の方々そして別所哲也さんからの言葉には私が本当に言いたいことがたくさん入っていたので、私からはデジタルハリウッドをどういうつもりで作ったかということを話していきますね。裏のテーマというか、真のテーマですね。
それは、 自分の人生を、自分で判断して、自分で作っていける人になってもらいたい ということです。私は25歳の時から大学教員でしたので、先生という環境しか知らないわけですけれども、それが教員としての私のテーマなのです。

1994年、21世紀の目前。
21世紀において何が皆さんの力になるか、自分の人生を創っていくためのものになるか、それはデジタルコミュニケーションを操る力、デジタルコンテンツを作れる力だと思った んですね。もちろん私の専門もそこにありましたので、学校をつくろうと思いました。こういう学校がきっと必要なんだ、という信念だけで作ったので、実はどんな方が学びに来てくれるのか全くわかりませんでした。市場調査もやりませんでした。でも、蓋をあけてみたら来てくださったのはみんな社会人だったんです。開校当初、女性ばかりで平均年齢が29歳くらいでした。
徐々に男性も入ってきて、今だに平均年齢26歳くらいだと思うのですけれども、 一度社会に出てから完全にキャリアチェンジのためにデジタルコンテンツ制作を学ぶ方がたくさんいらっしゃいました 。そして、クリエイターたちだけでは仕事がどんどん作れるわけじゃないので、プロデューサー、ディレクター、要するにリーダーたちにも勉強してほしいなと思っていました。

94年の秋というのはまだインターネット前です。
パソコン用のブラウザーも94年12月にアメリカから出てきますし、94年のクリスマス商戦にあのプレイステーションが出たんですね。本当に夜明け前に学校を作りました。
そして、実は学校を作る94年10月の前から、21世紀になったら大学院を作ろうと思っていました。大学院だけの大学というのがその頃にもうありましたので、そういう小さな大学院なら自分たちのようなベンチャー企業でも作れるんじゃないかと。でも実際は、法律で作れないことになっているんですね。株式会社では作れない、学校法人じゃないと大学院大学は作れなかった。ところが、2004年に構造改革特区というのができました。ある行政区において良いことをやるのであれば日本の法律に則さなくてもいいという。そこで我々は内閣府に大学院を作りたいとお願いをして、文部科学省と半年やり取りして、2004年にデジタルハリウッド大学大学院を開学しました。そしてその翌年、我々が本気で20世紀に向けた人材を育成しようとしているということを理解していただいて、4年制の大学もできました。

なぜ4年制の大学を作ろうと思ったかというと、その頃に日本においてデジタルコンテンツを学びたいというたくさんの海外の方がいらっしゃったんですね。株式会社のままですとビザを出してあげることが出来ない、となるとやはり4年制の大学が必要だろうと。
そして、日本の方々においても大学であればいわゆるコミュニケーションのための最低限のスキルであると思われる英語、世界中の人とバリアなしにコミュニケーションが取れるという意味では1つの共通語だと思う英語を学んでいただいて、我々が得意なコンテンツ制作も学んでいただいて、そしてなによりも何を作るか、何のつもりで作るかが大事なわけなのですけど、倫理観やそういった教養も学んでいただけるんじゃないかと思って2005年の4月から大学を開学しました。徐々に私たちがこうあるべきだと思うような大学にこの十数年で近づいてこれたんじゃないかと今思っています。

そして今日、皆様にここに来ていただきましたが、 この入学式そしてデジタルフロンティアグランプリ、これについては協賛企業の方々の協力で開催することが出来ています。珍しいと思います。産業界の方々がお金を出し合って、このイベントをやるための資金を提供していただいている。それは何よりデジタルハリウッドという活動に関して賛同してくださっているというのもありますけれども、ここにいらっしゃる入学された皆さんの将来について応援をしているということに他ならないわけです

そしてこのイベント、このように盛大にしてますけれども、実は私たちのスタッフ、いわゆる学校の事務方が全部企画をして、いろんなことを手作りでやっています。我々自体作るということが大好きなんです。やはり人間というのは何か物を作れる、ここにすごく違いがあると思うんですね。いろんな方のそれまでの経験とか技術を知り、真似して、さらにその上に自分のオリジナリティをちょっと加えて、新しいものを作っていく。これが人間の文化、歴史を作ってきたわけですし、これからも作っていかないといけない。
でも何を作るか、これ大事ですよね。
それに関してはやはり 皆さんにおいて高い倫理観を持って作っていってほしい
何でもいいと思うんです。ビジネスでもいい、コンテンツでもいい、国を作る人もいるかもしれないです。今はメタバースの時代ですから、メタバースの中に自分たちの理想の国を作る人もどんどん出てくるでしょう
私は21世紀はもちろん1990年代からいろんな意味で激動の時代になると思っていましたが、まさかここまで大きな変化が起きるとは思っていませんでした。
コロナもしかり、最近の戦争もしかりですが、 人生、皆さんにおいては非常に長くなります。
今盛んにテレビのコマーシャルなどでも人生100年という時代ですが、もっと伸びるかもしれないです。そういう長い時間においていろんな活動するわけですから、若いうちに十分基礎力を身につけてほしい。そして、私たちの学校で身につく力は誰にも取られるものではないです。デジタルコミュニケーションを操って、デジタルコンテンツ制作ができれば世界中どこでも仕事ができる 。それは90年代からずっとそう思ってきましたが、本当にそういう世の中になりました。皆さんはあらゆるバリアを越えて、自分らしく、自分の人生を作っていけるわけです。 ただ、のほほんとしていてはそれは叶いません。やはり自分にその力を身につけなくてはいけないわけです。
スクールの本科生においてはたった1年、この1年は強烈な1年になると思います。
キャリアチェンジのための1年です。
そして大学院生の方は2年。新しい事業を作る方もたくさんいます。大変な苦労をされると思います。
そして学部生の方、4年。
ぜひですね、この時間を一刻も無駄にすることなく、自分のために、楽しく勉学、そして技術を身につけることに励んでいただければ、と心から思っています 。私自身68歳になって難病と共に生きていますけれども、本当にデジタルの力、リモートで学長の仕事を続けることができています。これからさらに、もっとデジタルのアシストで皆さんとコミュニケーションをとることになると思います。講義では、私のアバターが出てくると思います。その時はまたよろしくお願いしたいと思います。

そして、皆さんには、これからの学校生活、楽しんで素晴らしい卒業制作を作っていただきたい。そのためのデジタルフロンティアグランプリ、皆さんの卒業制作のゴール。今日これから様々なコンテンツ、部門賞、グランプリが出てきますけれども、今日見ていただいた作品を越えるんだ、そういうつもりで心に刻んでいただきたいと思います。そういう意味で特別な入学式なのです。皆さんのゴール、今日見ていただき、それに向けて活動していく、アクションしていく、そういう機会にこの入学式とデジタルフロンティアグランプリがなればいいなと願い、私の祝辞とさせていただきます

これまでは95年の第1期生から私が司会をやってきました。でもそろそろ引退の時期が近づき、本日は友人の堀潤さんに名司会をお願いしていますので、すごいエンタテインメントな楽しい会になると思います。
それではデジタルフロンティアグランプリ、楽しんでください!
ご入学、おめでとうございました!


以上、デジタルハリウッド杉山学長からの激励でした。
講師・スタッフ一同、皆様が楽しく勉学に励まれますよう、全力でサポートさせていただきます。
制作される作品が見れるのを楽しみにしています!

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