デジタルアート×リハビリテーション『デジリハ』によるUX特別講義｜東京本校

本科UI/UXD専攻リニューアルを記念して、リハビリ現場等に見られる課題を解決するため、デジタルアートとセンサーを活用したリハビリツール「デジリハ（Digital Interactive Rehabilitation System）」を開発する株式会社デジリハのゼネラルマネージャーの仲村佳奈子氏に登壇いただく特別講義をオンラインで開催しました。

「リハビリをエンタメに。」「患者じゃなくて、プレイヤー！」をテーマとしたリハビリツールの開発を通して、UXをどうサービスに落とし込んでいるかをお話いただいた授業の様子をお伝えします。

■株式会社デジリハについて

リハビリ現場等に見られる課題を解決するため、デジタルアートとセンサーを活用したリハビリツール「デジリハ（Digital Interactive Rehabilitation System）」を開発。現在児童福祉事業所等を中心に普及活動を進めている。NPO法人Ubdobeより2021年4月に分社化。障害児を育てる家族や、障害児者に関わる専門職（作業療法士、理学療法士など）を含めた多彩なメンバーが関わっている。

登壇者：仲村佳奈子氏
理学療法士。大学病院、小児施設やNICUでの勤務、JICA海外協力隊にてグアテマラで活動。University of Leeds 障害学コースにて修士課程修了。現在は株式会社デジリハにてゼネラルマネージャーとして活動。子どもが子どもらしく過ごせる社会をつくるために生きている。イギリス在住フルリモート正社員。

面白さと使用者の使い勝手を両立したUXとは？

デジリハってどんなもの？

デジタルアートと、手指の動きを感知するリープモーション、目の動きを感知する視線入力センサー、手や腕・足の動きを感知するバンドなど、各種センサ―によって起きるインタラクションを活用した、新しいリハビリツールです。

デジリハにはリハビリはやりたくない、やるのがつらいといったこともある中で、それでも身体のために行わなければならないとき、少しでも楽しんでできればという想いが込められています。

普段使っているゲームとデジリハの違いは？

授業ではみなさんが普段遊んでいるゲームUIを参照にしつつ、デジリハとの違いを探っていきました。
文字は読めるかな？動きがたくさんあるとどこに注目したらわからないかも？色がいっぱいありすぎて見にくいかな？など、普段自分たちがゲームをするときに面白いと感じる要素も、リハビリが必要な子どもたちのことを考えると、違うデザインが良さそうだな、といった気づきがありました。

デジリハの一部ポイント紹介

シンプルなルール
シンプルな操作性
感度の変更が可能
繰り返し触りたくなるインタラクション
楽しいだけではない、リハビリの成果をしっかり出せているか

これがUX（ユーザー体験）を考えるということはこういうことなんだ！と、気づいた受講生が多かったようです。

受講生の感想紹介

リハビリへの斬新な取り組みで刺激を受けました。
デザインが重要なファクターだということも理解できました。

いつも遊んでいるゲームとの違いが分かりやすかったです。使
う人のことを考えてデザインする重要性を改めて感じました。

授業でもセンサーを使ってみましたが、こんな使い方があるん
だ！と、実際のサービスへの落とし込み方を学べました。

本科UI/UXD専攻では、様々なデザイン手法やプログラミング、センサーなどを使ったアウトプット手法など幅広く学びます。今回、デジリハのサービスを知り、自分たちが学んだスキルをどうサービスに落とし込んでいくのかを気づくことができた受講生が多かったようです。

素敵な授業をありがとうございました！

2022年4月開講　本科UI/UXD専攻について

デザイン業界の動向を踏まえ、先端的かつ分野に特化した形での学習を提供するため、サービスデザインコース、テクニカルメディア表現コース、インタラクションUI実践コースの3コースを展開する形で本科UI/UXD専攻のコースをリニューアル。2022年4月生の出願を受け付けております。

・全コース共通授業

本科UI/UXD専攻の前半は、デザインの基礎からWebデザイン、Webコーディングを学び、デザイン力とアウトプットスキルを磨きます。また同時にUX基礎としてユーザーに寄り添う手法を学んでいきます。
UX応用では、どのアウトプットにも共通する、ユーザー体験をサービス設計に落とし込む考え方を学び、後半の制作に活かしていきます。