デジタルハリウッド東京本校の岸山です。
Web業界においてUIUXが注目されており、それに伴ってUIデザイナー、UXデザイナーという新しい職種をよく目にするようになりました。そんな中で皆さんは、UIデザイナーやUXデザイナーの仕事内容をご存じでしょうか?今回はUI/UXデザイナーの仕事内容、働き方などをご紹介します!
目次
1. UIUXとは?
2. UIデザイナーの仕事内容
3. UXデザイナーの仕事内容
①UIUXとは
そもそもUIやUXとはどんなものなのでしょうか、ここではUI/UXについて簡単に解説します!
UIとは
ユーザーインターフェースの略で、ユーザーとは利用者のこと、インターフェースとは接点などの意味があります。つまり UIとは商品やサービスと利用者を繋ぐ接点 のことです。例えば、WebサイトをPCやスマホで見た際に画面上で見る、触れることができるデザインレイアウト・文字フォント・配色などすべての情報をUIということができます。
UXとは
ユーザーエクスペリエンスの略でエクスペリエンスとは経験や体験という意味があります。 利用者が商品やサービスを利用した際に得られる体験や経験を指します。 商品やサービスを利用した際に生じる、使いやすい、使いにくい、心地よい、不快感などの感覚もすべてUXに該当します。製品やサービスなどの「モノ」でなく、それを取り巻く環境すべてを指した「コト」のデザインと言われています。
UIもUXも使いやすさや心地よい体験など、利用者のことを第一に考える考え方なのですね!
②UIデザイナーの仕事内容
ここではUIデザイナーの具体的な仕事内容について紹介します。
UIデザイナーの仕事は、ユーザーがわかりやすく操作しやすい画面情報を考えるお仕事です。
例えばECサイトであれば「商品を購入しやすい」「会員登録がしやすい」など、ユーザーが操作しやすく目的をスムーズに果たせるためには『どの様なデザインのどのようなボタンを配置するのが良いか』などを考え、画面のデザイン・修正を繰り返し行います。
主にUIデザイナーは画面上に表示されるフォント、イメージ画像、ボタンなど目に触れる部分を担当し、デザインの制作がメインとなります。
◆どんなソフトを使うのか
・Photoshop
・Illustrator
・Sketch(スケッチ)
・Adobe XD
・Figma(フィグマ)
Webデザイナーと同じく、PhotoshopやIllustratorなども使用します。
画面数が多いUIデザインに特化している「Sketch(スケッチ)」「Adobe XD(Adobe Experience Design)」「Figma(フィグマ)」など様々なデザインツールが出てきており、プロトタイプも作成することができます。特にSketchは数年前から人気で導入している企業が多く、新しいものですとAdobe XDも人気です。とても軽量で、UIデザインに必要な機能が備わっています。UIデザイナーの増加や需要に伴い、早く綺麗にデザインが作れる便利なデザインツールが続々登場しています。
◆業務例
企画内容のコンテンツに合わせ、ワイヤーフレームとプロトタイプを駆使し、試行錯誤を重ねてUIデザインを行っていきます。ワイヤーフレームとは、これは言わば簡単な設計図になります。完成形のイメージを線だけで描き、実寸サイズで表示し、形になった時のイメージをつかみます。そしてプロトタイプは、実際にボタンを押したらどのような動きをするかなど、動作を確認できるテストモデルになります。
この2つを活用し、チーム間で共有、確認を行うことで、完成形の相違が出ないようにプロジェクトを進めていきます。またよりユーザーが使いやすいアウトプットを制作する為に、モニターを募り、アンケートをとることもあります。チーム間やモニターの意見を取り入れ、より精度の高いUIデザインを作り上げることを目的としています。
③UXデザイナーの仕事内容
続いてUXデザイナーの仕事内容について解説します。
UXデザイナーは、ユーザーが『使っていて心地いい』や『楽しい』と思える「ユーザー体験」を設計するお仕事です。例えばソフトやアプリケーションを操作した時に感じる、使いやすさ/使いにくさ、心地よさ/不快感など、感情に関わる設計を行っていくことがUXデザイナーの仕事になります。
上記を設計するためにマーケティング調査、情報解析、リサーチなどを積極的に行います。
SEO、マーケティング、サイト解析など、具体的な数字を基に予測を立て、組み立てたものを実際にユーザーインタビュー、A/Bテストなどで効果測定を行い、そのフィードバックからさらにデータ解析を行い、テストを繰り返すというサイクルで仕事をしていきます。
デザイナーという名前はついていますがグラフィックなどを制作するわけではなく、UXデザイナーはこの様な業務を通してユーザー体験をデザインします。
◆どんなソフトを使うのか
・Sketch
・Adobe XD
・Photoshop
上記のツール以外にもユーザーの分析やリサーチ、カスターマージャーニーマップ制作、ワイヤーフレーム・ユーザーフローを作り検証するプロトタイピング、タスク管理などのために様々なツールを使用します。UXデザイナーはユーザーの代弁者です。分析内容やカスタマージャーニー、アイディアなどを他のメンバーに正確に伝えることが重要になります。そのため何のツールを使うかということよりも、正しく伝えることが何よりも大事です。
◆業務例
主に以下のような流れで業務を行います。
調査
解析ツールなどを使い、顧客の行動や求めていることを調査します。時にはユーザーに直接インタビューを行います。
ユーザーテスト
ユーザーに協力してもらい、サービスや製品を実際に使ってもらいます。ユーザービリティテストをします。ユーザー操作をモニタリングしながら、使いづらい点などを洗い出します。
ワイヤーフレーム、プロトタイプの作成
調査やテストをもとにアプリやサイトの企画を行います。また、想定ユーザーの具体的な人物像であるペルソナを設定し、カスターマージャーニーマップなどを作成します。社内のマーケティング担当なども巻き込んで一緒に進め、プロトタイプなどで検証を繰り返します。
インターフェイスデザイン
基本的にはUIデザイナーの出番ですが、UXデザイナーがデザインのルールをまとめ、スタイルガイドの作成やアイコン作成などを行うこともあります。ユーザービリティを第一に考え、デザイン知識も活かして作成をします。
プレゼンテーション
これまでの調査からデザインにおけるプロセスを社内でプレゼンテーションします。プレゼンテーションを通じで話し合いを重ねて行き、サービスなどを完成させていきます。このようにコミュニケーション能力も必要になります。
④どんな企業で働くことが多いのか?
UI/UXデザイナーどちらも、主に自社でサービスを展開する事業会社が多いです。(例.ヤフー、楽天、ソニーなど)
そのほかにもUI/UXデザインに特化したデザイン制作会社などがあります。(例.グッドパッチ、rootなど)
また、モバイルアプリの開発と提供を行う企業などがあり、ゲーム、マッチングサービス、オウンドメディア、ECサイトなどを手がける企業があります。自社のサービスのため納期などの調整が行いやすく、時間をかけてしっかりとサービスを改善していきます。
UI/UXデザインを請け負うデザイン制作会社では、クライアントから依頼を受けサービスを開発・改善していきます。様々なサービスに携わりたい場合はこちらがおすすめです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
UI/UXデザイナーはどちらも利用してくれるユーザーのことを第一に考えてサイトやプロダクトの制作を行っていく職業です。場合によっては自分で手を動かしてデザインをすることはあまりないかもしれませんが、調査やアンケートのためにユーザーと直接やりとりをとることもあり、使ってくれる相手と密接にかかわることができることが魅力の一つとなっています。
ユーザーのためにとことんこだわりたい、数字だけでなく様々な人ととの関わりの中でサービス・プロダクト制作に関わりたいとという方はとても向いているお仕事だと思います。
興味を持たれたかたはUIUXについて自分で調べるというところから始めてみてください!
その行動力がクリエイターとしての第一歩になります。
そして自分でも調べた結果、UIUXデザイナーを目標にしたいと!と思われた方はぜひ、デジタルハリウッドの説明会にお越しください!
デジタルハリウッドでクリエイティブ業界に就職・転職を叶えれらた方の8割は、未経験からのスタートでした。クリエイティブに全く関係のない業種だから自分にできるか不安、興味はあるけど本当に就職できるだろうか、そう思われている方は是非、飛び込んでください!
皆さんのクリエイターとしての一歩をデジタルハリウッドが全力でサポートいたします!!