こんにちは。
デジタルハリウッド東京本校の山本です!
本日は卒業生と講師対談インタビューを掲載いたします!
今回対談していただいたのはこのお二人
◆講師◆
桑原 真(Kuwahara Shin)
<出身> 千葉県
<経歴>
大学時に触った3DCGに感化され、卒業後デジハリにて3DCGを1年間学ぶ。
以降、デジハリでTAを務めながら、CG会社を数社渡り歩き、現在、株式会社クロムにてCDディレクターを務める。
関わった作品:アニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」背景CGリードモデラー、アニメ「荒野の寿飛行隊」キャラ、戦闘機モデリングを担う。
他、ゲーム、遊技機、CM等多方面を務める。
◆本科CG/VFX専攻 2020年9月生◆
下郡恵理(Shimogori Eri)
<出身> 宮崎県
<経歴> 2016年に大学の文学部を卒業後、キャラクター・ ゲーム関連商品を扱う会社で貿易実務に携わる。その後、CGに興味を持ち、デジタルハリウッド東京本校にて一年間CGを学ぶ。
現在は、株式会社AnimationCafeでセルルックのCG 制作に携わる。
①デジタルハリウッドに入った決め手って?
STAFF山本
下郡さんにお聞きしたいんですけど、デジハリに入った決め手になった事ってなんだったんですか?
私が聞くのもあれなんですけどね・・・(笑)
※最初に説明会でお話しさせていただいたのが私でした
下郡さん
そうですね(笑)
以前はキャラクター商品を扱う会社に勤めていました。
そこからCGに興味をもってデジタルハリウッドに入ったんですけど
選んだ理由は色々あるのですが、1年っていう期間が大きいかもしれないです。
1年でCG全然わからないけど一通り勉強できること、あとは自宅にないパソコン環境がいつでも使えるところが良かったですね。
改めて2年3年学校に通い直すのはためらいがあったので1年で勉強できるっていうのはすごくメリットになりました。
STAFF山本
なるほど。でもあれでしたよね。
下郡さんはちょうど学校になかなか来れないタイミングがかぶりましたよね。
下郡さん
そうですね。私たちの代は入って半年くらいでコロナの影響を受けましたね・・・。
STAFF山本
桑原先生も大変でしたよね・・・(苦笑)
桑原先生
まじかって感じでしたね。(笑)
②社会人になって学校に行くということ
STAFF山本
社会人になってからの学校って実際どうでしたか?
下郡さん
社会人になってから学生やると思ってなかったんで不思議な感じでしたけど
クラスは同じ年代の方やいろんな方いらっしゃいました。
授業は一年で一通りやるので授業スピ―ドについていくのは大変でしたね。
そこはそれぞれ復習したり予習したりして、それがかなり大事だなと思いました。
STAFF山本
仕事しながら通ってくださってたんでしたっけ?
下郡さん
私の場合は途中までは仕事をしながら通っていましたが中間課題(6ヵ月目)くらいからは学校1本で勉強していました。
STAFF山本
どういうスケジュールで学習してたんですか?
下郡さん
平日は仕事終わりの数時間、休日も限られている時間をだらだらしないようにひたすら勉強してましたね。大変でした(笑)
STAFF山本
えらい・・えらすぎる・・・。
桑原先生も社会人の方が学ぶ学校の講師としてご担当いただいてますけど
いま何年くらいになりますか?
桑原先生
講師としてはもう8年、TA(ティーチングアシスタント)いれたら10数年・・・?
僕自身がデジハリで学んでた口なんでね。長いね。
STAFF山本
先生がいたころとなにか雰囲気とか変わりましたか?
桑原先生
そうですね。下郡さんのクラスとかだと男性と女性の比率が半々になってたからそれは時代なんだろうなーって思いました。
下郡さん
確かに私もCGを女性が勉強するイメージなかったんで入ってみたら女性もいて、心強かったですね。
たまに自習室で何人かと集まって勉強することもありました。
③制作の思い出編
STAFF山本
制作の思い出とかありますか?
下郡さん
先生には卒業制作についてかなり相談乗っていただり質問させていただいたり
キャラクターモデルについては何度もフォードバックをいただいたおかげでかわいくなってよかったです。
桑原先生
下郡さんは静止画課題とか中間課題とかセルルックの色が全然なかったんですよね。
下郡さん
かなり系統変わりましたね(笑)
桑原先生
質問きたと思ったらかわいい女の子のデザインきてびっくりしたんですよね。
隠してたな!!! って思った記憶あります。
下郡さん
練習ではちょこちょこ作ってたんですよね。
卒業制作に取り掛かるころにはアニメCG業界に行こうと決めていたのでこうなったっていう。
桑原先生
授業でセルルック専門でってやっていくことがないから難しかっただろうなと思ってるんですけど。
僕も仕事でセルルックやるタイミングもあって持ってる知識絞りに絞って(笑)
下郡さん
いや、すごく助かりました!
STAFF山本
それこそキャラクター添削はどういうところやってもらったんですか?
下郡さん
一番は顔ですね。目の位置とか。髪の毛の数だったり。
細かいところまで見ていただきましたね。
桑原先生
一部オンラインになってから目の前で見るとかっていうのが難しかったんですけど。
メッセージもらってスクリーンキャプチャーとかしてもらって。
データも送ってもらったりしてもう少しこうしたらどうか?とか赤ペン先生してました。
STAFF山本
道のり長そうですね。制作時間どれくらいかかりました?
下郡さん
キャラクターモデルは結構かかりましたね。2ヶ月くらいかな・・・。
直して見てもらって直して~ってやってたので。
桑原先生
でも下郡さんの卒業制作に向けて動くタイミングが結構早かったので、普段からやってたこともあると思うんだけど。
時間にすこし余裕があってよりよくできた。みたいなところはありますね。
下郡さん
中間課題が直前に取り組み過ぎて大変だったので卒業制作は早めに動こうって。
早い段階でいろいろこういうのにしようかなっていうのは考えてましたね。
STAFF山本
尺も結構長かったですよね。
下郡さん
いやーもう見せれない。(笑)
STAFF山本
なんでなんで!あの変身シーンは世代の好きが詰まってる。
( ↓ 20年代歓喜)
③制作裏話
STAFF山本
ちなみにあの作品はソフトなに使ってますか?
下郡さん
MayaとAfterEffects、ですね。本屋さんにAfterEffectsを使用したアニメ編集のやり方が書いてある本が売っていて、それをとても参考にしました。Youtubeの動画でプロの方のテクニックを見るのも、すごく勉強になりましたね。あとは桑原先生の授業動画を何度も見直しました。
STAFF山本
すごい。色々勉強してたんですね。
3dsMaxとかMayaとかアニメCGの分野において好みなんですか?
桑原先生
いや、Unreal Engineとかは最近。セルルックってアニメ的なシェーディングが標準色、影色、べた塗で影とかその設定が3Dで表現しようとすると表現手法が限定的なんですよね。
3dsMaxだとペンシルってプラグインがあって昔から主体だったんですけど、それが最近Mayaでも使えるようになったからソフトを選ばなくなってきた感じ。
STAFF山本
色のパキっと感というか。べた塗感というか。私も勉強になりますねこれ。
④CGの楽しさって?
STAFF山本
それこそCGを作る楽しさっていうのは下郡さんの中でありますか?
下郡さん
そうですね。もともとCGに興味を持ったきっかけがプリキュアのエンディングやプリパラのCGライブ映像だったので、勉強するほど自分で作った女の子のモデルが動いたり踊ったりする映像を作れるのは嬉しいし、たのしい。
勉強すればするほどできることも作れることも増えるから。
STAFF山本
確かに。ずっとプロになってもみんな勉強してますもんね。
下郡さん
そうですね。ずっと勉強してるイメージ。
桑原先生
僕も相変わらずですもん。勉強しないと教えられないし。
下郡さん
なにを今勉強してるんですか?
桑原先生
僕はそろそろHoudini覚えようかなって。(笑)
受講生の中でもHoudini使いたい!っていうひともいるし。
下郡さんもいってたけど勉強すればするほどやれること増えるし。
僕はよく引き出しっていうんですけど。自分の引き出し増やそうかな。って。
下郡さん
私も今は仕事で使っている3dsMAXを主に勉強しています。
今後は、職場でも度々話題にでるblenderや、Unreal Engineなども勉強していかないとな、と思っています。
STAFF山本
二人はどんどん難しい道にいくんですね・・・(笑)
桑原先生
/
下郡さん
(笑)
桑原先生
でも仕事してるなかで目の前の仕事で必要なツールだけじゃなくて色々勉強している人は強い(クリエイターとして)し、最新のツールとか覚えていくのは結構大事。
STAFF山本
作品にも大きくかかわってきますもんね。
桑原先生
そうそう。
⑤転職活動・働き方について
STAFF山本
このご時世で大変だったと思うんですけど、転職ってどうやって決まっていきましたか?
下郡さん
※クリエイターズオーディション特設Webサイト
私は クリエイターズオーディション きっかけで株式会社AnimationCafeのセルルック中心のスタジオに。
卒業して数ヵ月くらいでじわじわきまりました。
STAFF山本
そうなんですね!よかった!
じゃあ今は新しい案件と新しいソフトとっていう感じなんですね。
下郡さん
そうです。いきなり本番ってかんじです。
桑原先生
僕もそうだった。(笑)
STAFF山本
今はテレワークですか?
下郡さん
そうですね。新人とそのメンターの先輩方以外はほとんど。
桑原先生もですか?
桑原先生
うん。僕も完全テレワーク。多分このコロナが去っても、テレワーク。
STAFF山本
もうCG業界はテレワーク多いんですかね?
桑原先生
圧倒的にCG業界は多いと思いますよ。
家と会社とってメリットデメリットもあるし。
下郡さん
時間の使い方とかすごく大事になってくる気がしますね。
桑原先生
通勤時間とかない分うまく時間使ったり。
STAFF山本
そうですよね。時間の使い方。大事。
下郡さん
これから仕事をしていく中で同級生と同じ仕事案件でばったり再会する、とかもあるんですかね?
桑原先生
遅かれ早かれあると思う。全然。
STAFF山本
広いようで狭いですよね。(笑)
桑原先生
そうそう、直接とかじゃなくてもクレジットで知ったりとかね。(笑)
⑤どんなCGクリエイターになりたいですか?
下郡さん
こういうの作りたいなっていうのはあって。
アニメだったら人それぞれこのシーンが好きとか、あのカットが好きとか思い入れのあるシーンがあると思うんですけど。
何度でも見たいなって思ってもらえるような作品を作れるクリエイターになりたいなって思います。
引き出しも増やさないとと思って今まで見なかった作品とかも見るようにしてます。
⑥DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX 2021のお話
DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX(DF)は、
デジタルハリウッド(DH)で最も伝統のある最高峰のクリエイティブアワード。
DHが展開する専門スクール、大学、大学院、オンラインスクール、ジーズアカデミー、
国内外のDH提携校等にて2020年度に生み出された
CGアニメーション、映像、グラフィックアート、インタラクティブコンテンツ、サービス、研究論文など、多様なコンテンツが対象となり、これらを各分野の最前線で活躍するアーティスト、クリエイター、研究者たちが審査を行い、各部門賞と栄えあるグランプリを決定するデジタルハリウッド伝統イベント。
今回下郡さんは映像部門にて
「ベストインパクト賞」
を受賞されました。
STAFF山本
受賞されていかがでした?
下郡さん
なんの前触れもなく突然メールが来て驚いたんですよね!
何回メール見ても「何が起こっているんだ?」って(笑)
でもそういえばそんなコンテストがあったような!と思って。
私の作品が万人受けするともおもってなかったから受賞したっていうのは本当に嬉しかったですし、自信も付きました。
STAFF山本
いや私もめちゃくちゃ嬉しかったです。
スクールとしても嬉しいですね。
桑原先生
・・ありがとうございます!!!(笑)
下郡さん
/
STAFF山本
(笑)(笑)(笑)
⑦最後に
桑原先生
ずっといってることだから(笑)
仕事は楽しんでやってもらうのが一番。だとおもうから。
自分で作ってるっていう感覚をもってがんばってほしいなって。
下郡さん
どの案件もすごいたのしいです。(笑)
桑原先生
それは素敵。
すごい人になってください!いつか一緒に仕事できたら。
下郡さん
ぜひ!
桑原先生
がんばってね。
下郡さん
これからもよろしくお願いします!
桑原先生
次世代にも1年後にがんばったらこうなれるぞ!って伝えます
STAFF山本
(二人を温かく見守る)
いかがでしたか?
桑原先生、下郡さん ありがとうございました!
これからもお二人の活躍を楽しみにしています!
下郡さんの作品はコチラから。
スクールでは様々な経験を持った方が入学し、それぞれ努力しながら夢をかなえています。
8割未経験、2割経験者で性別問わず学習されています。
これから勉強しようと思っている方、先々で不安を感じている方、転職を考えている方、Wスクールを考えている方。
業界についても詳しいスタッフが常駐していますのでぜひ一度説明会までお越しください。
お会いできるのを楽しみにしております。
▼個別のスクール説明会で、みなさんの疑問にお答えいたします。
デジタルハリウッドにご入学される方は、社会人として働きながらスクールに通う方、大学や専門学校とWスクールをされながら通いながら就職転職を目指す方がほとんどです。
まずは、一度コースの詳細や卒業生がどのようにスクールに通われていたのかなどお話聞いてみませんか?