こんにちは。 デジタルハリウッドSTUDIO新宿スタッフです。
デザインの世界は、10年あれば大きく変わります。
使うツールも、求められるスキルも、働き方も変化する中で、卒業から10年近く経った今も変わらず活き続けている学びがあります。
今回ご紹介する鄭さんは、未経験からデザインを学び、グラフィック、Web、ブランディングと活躍の領域を広げながら、現在は日本と韓国を拠点にフリーランスとして活動しています。
なぜ学びが10年経った今も仕事につながっているのか、キャリアを積み重ねる中で感じた学びの価値と、これからデザインを学ぶ方へのメッセージを伺いました。
PROFILE
鄭 智子さん
グラフィックデザイナー専攻卒業
- プロフィール
- 大学卒業後、デジハリで学んだのち、デザイナーとして約8年間積み重ねる。現在はフリーランスとして活動し、化粧品や食品のパッケージデザイン、Webサイト制作など、さまざまな企業のクリエイティブに携わっている。
INTERVIEW
受講を始める前
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- グラフィックデザイナー専攻を受講されたキッカケは何だったのでしょうか?
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学生時代の夢を捨てきれず、デザイナーを目指すことに
学生時代からデザインに興味を持ち、将来的にはデザイン業界で活躍したいと考えていました。その想いを実現するため、デジタルハリウッドへの入学を決意しました。
デジタルハリウッドを選んだ理由は、業界で活躍する多くのクリエイターやデザイナーとのつながりがあり、実践的なスキルを身につけられる環境が整っていると感じたからです。
現場に近い学びを通じて、デザインの基礎から実務レベルまで幅広く習得することができました。
卒業後の10年間について
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- 前回のインタビューから約8年。現在は日本と韓国の二拠点で活動されているとのことですが、最近はどのようなお仕事をされているのでしょうか?
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本当に久しぶりですね!校舎もいろいろ変わっていて、なんだか少し緊張しています(笑)。
現在は4年ほど在籍したブランディング会社を退職し、フリーランスのデザイナーとして活動しています。グラフィックデザインとWeb制作の両方に携わっており、日本と韓国を行き来しながら仕事をする、いわゆるノマドワーカーのような働き方をしています。
今は日本国内の案件を中心に経験を積んでいますが、将来的には海外の案件にも挑戦していきたいと思っています。言語の壁もあるので、まずはしっかり実績を積み重ねていきたいですね。
新しい環境での活動も楽しみにしています。
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- グラフィックデザインからWeb、そしてブランディングへと活動の幅を広げてこられましたが、この10年間でご自身のキャリアや視点はどのように変化してきましたか?
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振り返ると、最初は「デザインをつくること」そのものに意識が向いていました。
しかし、実務経験を積む中で、グラフィックだけでなくWeb制作やブランディングの仕事にも関わるようになり、「なぜそのデザインが必要なのか」「誰にどんな価値を届けるのか」といった、より上流の視点で考える機会が増えました。
現在はブランド関連の案件を中心に手掛けることも多く、ロゴやビジュアルを制作するだけでなく、そのブランドの背景や想いをどう伝えていくかまで考えるようになりました。
デザインの領域は広がりましたが、一方で「相手の課題を理解し、それを形にする」という本質は昔から変わっていないと感じています。
今も活きている学び
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- 10年近く経った今でも、「デジタルハリウッドでの学びが活きている」と感じる瞬間はありますか?
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デジタル領域を幅広く学べたことが今の強みに
デジタルハリウッドで学んだことはたくさんありますが、特に大きかったのは、Webやコーディングなどを含めて幅広く学べたことですね。
卒業後はWeb制作会社3社、ブランディング会社2社を経験し、Webサイトから印刷物までさまざまなデザインに携わってきました。その中で、ヒアリングやディレクションなど、デザイン以外のスキルも身についたと感じています。
今はAIやノーコードツールも普及していますが、コーディングやプログラミングの基礎知識があることで、仕組みを理解しながら仕事を進められるのは大きな強みです。
美大や芸大出身者が多い業界ですが、デザインだけでなくデジタルの知識まで横断的に学べたことが、今の自分の武器になっていると感じています。
フリーランスになって気づいたこと
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- 現在はフリーランスとして活動されていますが、会社員時代とは違う学びや、新たに身についた視点はありますか?
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クライアントの課題解決に伴走し、その成果が実際に世の中へ届く瞬間に立ち会えること
フリーランスになってからは、デザインを作る力だけでなく、自分の考えを伝える力の重要性をより強く感じるようになりました。
商品撮影の現場では、デザインの意図をカメラマンやクライアントに伝えながら、その場で判断を求められる場面が多くあります。
会社員時代よりも自分で意思決定する機会が増えたことで、「なぜそうするのか」を言葉で説明する力が必要だと実感しました。デザインは一人で完結する仕事ではないので、相手と認識を合わせながら進めるコミュニケーション力も、デザインスキルと同じくらい大切だと感じています。
また、制作物そのものだけでなく、クライアントが抱える課題や目的に向き合い、その解決に伴走できることもフリーランスならではの面白さだと感じています。
自分が関わった商品やサービスが実際に世の中へ届けられ、その成果を見られる瞬間は大きなやりがいになっています。
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- 未経験からデザイン業界に入り、約10年活動を続ける中で、デザインとの向き合い方や仕事の楽しさに変化はありましたか?
- デザインを始めた頃は、見た目を整えたり、自分のアイデアを形にしたりすることに楽しさを感じていました。
ただ、経験を重ねる中で、デザインはグラフィックだけで完結するものではないと考えるようになりました。
特に初めてシャンプーのパッケージデザインを担当した際は、その考え方が大きく変わった経験でした。平面上でコンセプトやグラフィックを作り込んでも、実際には横から見た印象や、液体が入った時の重量感、素材や色の見え方によって受ける印象が変わります。
その経験から、BlenderやCADを使って形状そのものを検討するようになり、「グラフィックを作る」だけでなく、「体験全体を設計する」という視点を持つようになりました。
今は完成したデザインそのものよりも、それがどのように使われ、どんな体験につながるのかを考えることに面白さを感じています。
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- これからデザインを学ぶ方や、新しい一歩を踏み出そうとしている方へメッセージをお願いします。
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良いデザインの模写と“言語化”が成長を加速させる
まず優先して取り組むべきなのは、「良いデザインを真似ること」と「なぜ良いのかを言葉で説明できるようになること」です。私自身、デザイナーになりたての頃は長く愛されているデザインと呼ばれるデザインを数多く模写していました。ただ真似るだけでなく、「なぜこのレイアウトなのか」「なぜこの色なのか」と理由を考えながら言語化することで、デザインの構造が理解できるようになります。
また、良いデザインを真似ることも大切ですが、それ以上に「なぜそのデザインが必要なのか」を考える習慣をつけることが重要だと思います。見た目だけを追うのではなく、「誰に何を伝えるためのデザインなのか」という目的まで考えることで、デザインの捉え方が大きく変わります。
実際、私も当初は自分のデザインをうまく説明できず、提案が苦手でした。しかし、優れたデザインの意図を分析し、言葉で説明する習慣を続けたことで、提案の説得力が大きく向上しました。
また、HTML/CSSなど実装の基本知識も早い段階で学んでおくことをおすすめします。
実務ではエンジニアとの連携が欠かせないため、実装を理解して会話できるデザイナーは現場でも重宝されます。