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デジタルハリウッドSTUDIO新宿 ブログ

【イベントレポート】
企業ブランディングだけじゃない!スポーツチームを支えるクリエイティブワークの現場

2024-12-04

こんにちは!デジタルハリウッドSTUDIO新宿スタッフの矢野です。


先日、新宿のサッカーチーム「クリアソン新宿」さまのクリエイティブ担当のお二人をお招きし、「スポーツチームを支えるクリエイティブワークの現場」を語るトークイベントが開催されました!


スポーツチームの運営とクリエイティブの役割について多面的に語られ、理念や実践事例を通じたリアルなお話をお届けします。

講師紹介

川口 創史


クリアソン新宿 アートディレクター・デザイナー・カメラマン

長野県出身。芸大受験に4度失敗し、高卒でNHKの動画制作会社に入社。映像編集をメインにデザイン周りの幅広い経験を積む。

2019年(株)Criacaoに入社し、サッカークラブ・クリアソン新宿のユニフォームデザイン、プロモーションムービー、SNS用のグラフィックなどのアートディレクション、デザイン、撮影、などを行っている。

仙石 大記


博報堂 局長補佐 / クリアソン新宿 クリエイティブディレクター

長野県出身。東京大学卒業後、(株)博報堂入社。トヨタ、レクサスなどのブランディングを担当。同郷の川口とともに黎明期のクリアソン新宿に関わり、現在も業務委託という形でクリアソン新宿のブランド戦略を行っている。

1.「クリアソン新宿」とは?

「クリアソン新宿」は、東京都新宿区を本拠地にJリーグ加盟を目指すサッカークラブ。


サッカーを通じて、人々と地域に豊かさを届けることを理念に掲げ、サッカーを競技としてだけでなく、街の魅力を発信し、ファンや地域住民とのつながりを深める活動を行っています。ユニフォームやポスターのデザイン、SNS運用など、独自のクリエイティブアプローチで注目を集め、新しい地域密着型スポーツクラブのモデルを築いています。


クリアソン新宿 オフィシャルサイト ▶ https://criacao.co.jp/soccerclub/

2.クリエイティブ制作で大切にしていること

クリアソン新宿では、「サッカーはゴールではない」「どんなテーマを誰に届けるか」を考えることがすべてのスタート地点、という理念を持っています。


サッカー選手・ゴール・ボール・芝という限られた被写体の中で、いかに物語を紡ぐのか。「世の中に感動を創造し、世界を豊かにする」という使命が、チームのクリエイティブの根幹を支えています。


また、言葉の壁を越えてサッカーをひとつの道具とし、人々を豊かにしていくことが、チームの最終的な目的だといいます。


その中で、クリエイティブ(映像・SNS・デザイン)はサッカークラブに大きな影響を与える要素です。クリエイティブチームが選手や試合をどのように伝えていくのか、ファンの反応やクラブの認知度に直接影響します。

<実際のアウトプット事例>

ユニフォームデザイン

新宿の多様性と力を表現したデザインを。サッカーを応援することで新宿を誇りに思えるよう、都会的でありながら親しみやすい要素が込められています。

「新宿の日」とロゴ制作

国立競技場で開催されたイベントでは、新宿を宝箱に見立てたロゴも登場。街の魅力を詰め込んだビジュアル展開が話題となり、メディアにも多数取り上げられました。

▼2022年の「新宿の日」ビジュアル

ポスターデザイン

新宿の象徴的なスポット(小笠原伯爵邸やゴールデン街、須賀神社など)で撮影されたポスターは、地域性を強調しながらも洗練された仕上がり。特に反響のあったポスターは、街の持つ力を直感的に伝えるものでした。


▼実際のポスターデザイン(撮影場所:新宿の歌舞伎の町)
▼どんな選手?が分かるデザイン

ユニフォーム姿は、前面に普段の仕事のスーツ姿をメインに見せながら、バックスタイルも。

3.スポーツチームと企業のブランディングの違い

スポーツチームのブランディングは、企業とは異なりファンとの感情的なつながりが重視されます


クリアソン新宿は、サッカーを通じて地域と一体となりチーム独自のブランドを築くために、視覚的要素やストーリーテリングを活用しています。


また、クラブのブランド構築は、ただのロゴや色使いだけでなく、クラブがどのような価値を提供して、どんな感情を引き出すのかに注力しています。例えば、「新宿の日」を通じた地域との協力や、ポスターデザインがその象徴です。

4.デジタル時代のファンエンゲージメント

SNSやデジタルコンテンツを活用したファンとのつながり方は、現代のクラブ運営に不可欠です。クリアソン新宿では、SNS運用を通じてファンとの密接なコミュニケーションを大切にしています。


試合前後の交流やデジタルコンテンツの発信がファンとの関係を強化し、再訪問を促進する鍵となっています。また、イベントや試合の前にSNSでの情報発信を意識的に行い、ファンの期待感を高めています。

5.質疑応答と参加者の声

参加者からの質問:


ーー デザインや映像で集客に繋げるために、 どんなことを考えていますか?どんな工夫してますか?


集客のために「みんなが主役」という意識を大切にしています


ムービーでは、町の人々にも出演いただいて集客の種をまきます。人々がその場に来ることで、知り合いも引き込まれる仕組みを作っています。試合前には親子連れが楽しめる環境を提供したり、天然芝でのサッカー体験など、参加型のコンテンツを用意しています。チケット価格は2,000円と少し高めですが、その分の価値を提供するために力を入れています。



ーー 協議は変わりますが、野球チームをプロモーションすることになった場合、どのように考えますか?


まずは、出演者や関係者との信頼関係を深めることが重要です。


例えば、協賛を募ることで地域の企業や関係者を巻き込むアプローチが効果的です。チアチームを作ったり、地域活性化のためにふるさと納税の自治体とコラボするなど、地域に密着した活動を推進することもプロモーションの手段として有効です。



ーー SNS運用について、スタッフ数や試合当日のスケジュール、タスク管理について教えてください。


SNS運用は1名のスタッフで行い、フォトグラファーを含めて計3名程度で対応しています。


SNSの効果的な運用は、インプレッションや「いいね」数だけではなく、顔が見える人とのコミュニケーションを意識することが大切です。試合に初めて来てくれた人が「また来たい」と思ってもらえるような内容を、心掛けています。


また、試合会場では笑顔で挨拶することを大切にしています。小さく基本的なことですが、こういったことからも観客の満足度は向上していきます。

さいごに

「クリアソン新宿」さまのクリエイティブワークは、理念に基づいて地域と人々をつなぐ活動そのものでした。


スポーツを通じて感動を届け、ファンエンゲージメントを深めるアプローチは、他のスポーツチームや地域活性化のヒントにもなり得ます。「目的」と「誰に届けるクリエイティブなのか?」はクリエイターとして、とても大切な軸。


「クリアソン新宿」の今後の活動も注目です。サッカーにあまり興味がないという方も、ぜひにこだわりのクリエイティブを見に、足を運んでみてください!




デジタルハリウッドSTUDIOでは、グラフィックデザイン・Webデザインから、CGや動画クリエイターを目指す講座まで幅広く開講しています。将来的に、スポーツ業界に関わりたい方も、クリエイターのスキルをつけてチャレンジするのはいかがですか?


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