デジタルハリウッドSTUDIO新宿 ブログ

【イベントレポート】

映像監督チェンコ塚越氏に企画を見てもらおう!

2023-12-07

こんにちは!デジタルハリウッド STUDIO渋谷卒業生の大野樹です。

2023年11月11日&11月18日に開催されたイベントをレポートしていきたいと思います!


今回はTV-CM、Music Video、ShortFilm、映画など幅広く作品を手掛け、日本国内外全ての案件をメジャーな作品にし、数々の賞を取ってきたチェンコ塚越さんに登壇していただき、企画・絵コンテの考え方について学んできました。映像を学んでる方でも「企画を考える事」や「演出を面白くする事」で悩んでる方はいるんじゃないでしょうか?


この記事は…

・映像制作をはじめたい人!

・映像ディレクター・プロデューサーになりたい人!

・企画・絵コンテに興味はあるけどどういう風に作ればいいかわからない人!

に読んでもらいたい内容になっておりますので、是非最後まで読んで貰えれば嬉しいです。それではどうぞ!


登壇者のご紹介!

チェンコ塚越

TV-CM、Music Video、ShortFilm、映画など幅広く作品を手掛け、日本国内外全ての案件をメジャーな作品にし、世の中にアウトプットする事ができる映像監督。今までに手がけた映像作品は300本以上になる。

[主な作品歴]
主な作品歴
《映画》マンウィズ映画
《MV》マンウィズ、ウカスカジー、キンプリ 他多数
《CM》マクドナルド、adidas、DigitalGarage、アマプラ、ソフトバンク、アコム 他多数

1日目~企画案の立案&実践練習~


今回のイベントは11日・18日と2回に分けて授業が行われました。

11日・・・企画案の立案&実践練習

18日・・・企画案を提出物&FB

参加したのは、デジハリに入学検討されてる人・デジハリ生や卒業生、映像をはじめて間もない人達がメインでした。

(はじめての方・デジハリに通いたいと思ってる人でも来やすい環境でした)


今回の授業で登壇して下さったチェンコ塚越さんは今までのお仕事を通じて、どういう風に企画~演出までに至ったのかを、実際の絵コンテを参照してご説明してくれました。

チェンコさん自身、新卒で入社した会社で、企画書の作り方をかなり叩き込まれたそうで、企画・構成力は最初の会社で培われたそうです。(1社目で勤めていた東北新社は面接の時に、CMの企画書を提出するそうで、大学生の時から友達とファミレスで集まりながら企画書を作っていたそうです。笑)

今回の授業では、直でチェンコさんの絵コンテを見せて貰う事ができました。チェンコさん自身、Amazon・マクドナルド・キンプリなど大手とお仕事してきてるので、そんな人の企画書を見る機会なんて、会社に入らない限りないのでワクワクしました✨️



まず拝見させて頂き、僕が1番凄いと思ったのが、死ぬほど絵が上手な事でした。

僕も、映像制作を絵コンテや企画書を提出する場面は、相手が伝わりやすいように写真でイメージさせたり、Vコンテ(映像の絵コンテ)などでフリー動画を使ってクライアントとお話しますが、それがいらないぐらい凄く絵が上手で誰が見ても伝わるような絵のクオリティでプロの凄さがわかりました。

後でお話を聞くと、絵コンテは写真で見せる事や他の作品を事例を参考にして相手に伝える事も大切だけど、他の写真や映像はその撮影者の意図が反映されているので、伝わらないデメリットもあると仰ってました。

だからこそ、絵で相手に伝えて、演者さんの動きやカメラワークも伝えやすいように訓練して言ったのかなと思いました。


またお話を聞いて思ったのは、その商品や役者に対して、凄く勉強されてから世界観を作っておられるということです。

今回はチェンコさんがディレクターを務めた2作品を事例にどういう風に作ったのかお話してくれました。

1つ目は、MAN WITH A MISSIONのGive It To The UniverseのMV。

https://youtu.be/M5zB3TpfyFU?si=Coiqddtb_5vVL_Ia

この作品は、MAN WITH A MISSIONの布袋寅泰さんとのコラボ企画で実現した作品で、チェンコさんが企画・演出を担当。

(*絵コンテは見せられませんが…笑)


この映像は、オオカミ(マンウィズ)と布袋さん(人間)の対立構造にし、戦っている様子をMVに落とし込んだそうです。(白と黒が対立しているの様子)

チェンコさん曰く、布袋さんともヨーロッパから打ち合わせをして、布袋さんが最新技術が好きな事から、機材にこだわってカメラマシーンで撮影したり演者さんの気持ちを反映して作ったとの事でした。


2つ目のAQUOSのCM

https://youtu.be/LojkTZyPXKI?si=w57bKtg_poZbQFNn

同じ映像はなかったんですが、これもチェンコさんが作ったものでほぼ一緒のもの

こちらの作品は、AQUOSの白と黒の美しさを伝えたいという事がクライアントの要望だったそうです。

そこでチェンコさんは、主演の志尊淳さんを白と黒に分身させて2人戦わせ、対立構造と見せかけて共存するという映像の演出をつけたそうです。

この時に、僕がチェンコさんの絵コンテを見て1番凄いと思ったのは、2つともほぼ絵コンテ通りに映像が進んでるという事でした。

僕は撮影をすると編集の時に色々変えて試したがっちゃうのですが、チェンコさんの場合は、ほぼ一緒の演出で、それがよりCGやエフェクトが掛けられて洗練された状態にできあがってるので、忠実にクライアントに絵コンテ以上のモノを届ける力がめちゃくちゃ高いなと感じました。

実際にテーマを決めて、企画書の立案に挑戦!

実際にテーマを決めて、企画書の立案をチェンコ先生の前で発表しました。

お題は・・・

・「なんでも消せるキエルン」の企画書を作ろう

・予算はいくらでも掛けられる

・制限時間は30分

というものでした。

僕自身も、デジハリに通ってた頃は編集メインで映像を作っていたので、企画・演出を考えた事がなかったので、色々わからない事だらけで取り組みました。

僕の演出↓

こんな感じで、アイデアを1個1個連想させて僕は考えてみました。

自分のキーワードとしては、、、

①消しゴム=学生が使う

②学生の有名人=芦田愛菜さん

③学生で今1番人気=チョコレートプラネット

(調べたら1番だった)

④青春=学校

⑤きえるんの曲を作って貰おう!そしたら皆歌ってパズる!=YOASOBIに歌って貰おう!

という、マーケティングや色々なバズらせる要素を踏まえた何とも安直な考えを提出しました。

できたのが下記のような演出↓


*最初YOASOBIの曲からスタート。芦田愛菜さんが机でつまらなさそうにしているエモい映像でスタート。芦田愛菜さんが消しゴムを落として、拾おうとすると小さいチョコレートプラネットが踊っていて、ふざけた様子できえるんを説明してお笑い感漂うCMに変わる。

という感じのコンセプトにしました。笑


チェンコさんからは、コンセプトを1個1個丁寧に掛けてて良かったと褒めて貰いました。

しかし、そのぶんお金がかなり掛かる案件なので、そこをもっと考えた内容ができるとさらにいいモノができるとFB頂けました。

(めっちゃくちゃ派手な見た目なのでキツくいわれるのかなと思いきや全員に対して褒めて伸ばしてくれるFBでめっちゃ嬉しかったです✨️)


他の人の意見を見ると…

・英語読みにして、KIERUNの最後のRUNを使って、消しゴムを走らせる演出を考えてる人がいたり…

・何でも消えるなら人間を消した演出をしよう!とか

・歴史人物の孔子を出して、消しゴムの良さを話して貰おう

など、ぶっ飛んでる企画を立てていて、自分の遥か先を言った考えをしていてビックリでした!

2日目~自分の好きな商品のCMを作ってみよう~

残念ながら、僕は風邪をひいていたのと当日撮影があり、企画書も出せず当日も少ししか参加ができなかったのですが、皆さん個性が凄くある作品ばかりでした…!

その中でも、僕がチェンコさんの発言を聞いていて面白かったのは、今回参加してくれた人でも、企画が上手な人と演出が得意な人がいて面白いという言葉でした。



企画とは・・

・目的やゴールを決める・ターゲットを決める・コンセプトとタイトルを決める

・共感できるシナリオを設計する・絵コンテを作成する


演出とは・・

脚本・シナリオにもとづいて、俳優の演技、舞台装置、種々の効果などの各要素を総合的に組み立て、舞台に上演、または映画やテレビ番組などを制作すること

株式会社リチカ参照



僕が聞いていても、脚本・企画に対して、こだわりがを持っている人や舞台・役者さんの表現に対して、演出を重視している人が沢山いて各々の個性やスタイルが見えて凄く得意が見える授業で勉強になりました。

最後に‥

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

映像スクールだと、中々映像編集については教えて貰える環境はあっても、プロデューサーやディレクターに求められる企画・演出を教えて貰える事は少ないと思います。

僕も映像をはじめて10ヶ月毎回仕事をする時に、苦戦する仕事なので、改めてプロの思考がどのようにして働いているのか学べる機会だったので、凄くいい勉強になりました。

また、デジハリでは副業・フリーランスコースという企画立案を学べるコースもあるので是非ご興味のある方は申し込みしてみて下さい!それでは!



大野樹

1998年生まれ / 社会人2年目のフリーランサー /デジタルハリウッドSTUDIO 2023年8月卒業 / 大学4年時Suprieve Business Planning Contest 2021 Best Designer に選出。後にデザイン性を評価され、2022年から映像制作を開始。現在はデジタルハリウッド STUDIOで、アシスタント トレーナーをしながら、映像作家としてインフルエンサーから企業までの制作進行・演出を行う。2023年 日産 DRIVE MYSELF PROJECTに映像作家として選出。



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