こんにちは!デジタルハリウッドSTUDIO新宿卒業生の佐伯ハルです。
今回は2023年9月6日に行われたイベントをレポートいたします。
現役の女性動画クリエイターの先生方3名に登壇していただき、動画クリエイターの中でも、特に女性クリエイターがどんな活躍ができるのか?という、とってもリアルな声が聞けたイベントでした。
それでは同日の様子をどうぞ!
■登壇者紹介
花束莉花
セツナクリエイション合同会社 代表
アートディレクター / YouTubeディレクター
映像を中心にWebやデザインを学ぶ傍ら、アイドルとして芸能活動を行う。大学卒業と同時に芸能活動を引退し、食マーケティングITベンチャーで動画事業の立ち上げに従事。その後、YouTubeクリエイター向けプラットフォームの開発を行っているスタートアップへプランナーとして参画。クリエイターマネジメントやインフルエンサーのキャスティング、YouTuberを活用したプロモーションの企画立案などを担当。現在はクリエイティブ制作事業とインフルエンサー育成事業を展開する。
中井かほり
テレビのワイドショー・報道の映像編集者として活動後、現在は個人で映像エディターとして活動中。
▼メッセージ
会社員で映像編集するのも、個人でやるのもどちらもいいところがあります。
ぜひ一緒に自分に合う働き方を考えていきましょう!
大熊雪音
商社に3年勤めた後、思いつきで映像業界へ入り現在フリーの映像クリエイターとして活動中。
▼メッセージ
SNS関連の動画制作を中心にマルチに活動しています。
映像関連の企画から編集まで個人で行いますがそれ以外も呼ばれれば二つ返事でどこでも行くため、最近は自分が何屋さんなのかわからなくなってきました。私は何屋さんなのでしょうか?
大抵なんとかなるをモットーに生きてる私に肩書きをください。イベントでお会い出来るのを楽しみにしています!
目次
イベントに参加したのは、ネット動画専攻の在学生・卒業生など。
皆さん、動画クリエイターとして活躍していきたいけれど、まだまだ男性の多い動画・映像業界でどんなキャリアを描いていけばよいのか不安を抱えている方が多い印象です。
●今、女性クリエイターが動画業界で求められている!?
中井先生:女性をターゲットにしたものや商材をPRするとなったときに、ポイントを理解した女性が作ったほうが男性にお願いするよりも刺さりやすいものが作れるので、女性が特に求められるという場面はやはりあると思います。
大熊先生:撮影の現場においてだと、昔ながらの現場になればなるほど男性の技術者がすごく多くて。そういった現場だと、女性だからという理由で呼ばれるというシーンがかなりあります。女性の演者さんにブランケットをかけてあげるとか、その方の服にピンマイクをつけてあげるだけなんですけど。
花束先生:ブランケット要員、すごくわかります!私は過去にアイドルの現場で、背中にカイロを貼る要員で駆り出されたことがあります(笑)。でもその場に女性スタッフがいるだけで演者さんの緊張をほぐしてあげられるとか服や身体に触れても演者さんが違和感を感じないという観点では、やっぱり身体が女性であることが求められる場面ってあると思います。
―女性であるがゆえに求められるシーン、こうして聞くと結構あるんですね。ブランケット要員・ピンマイク要員は現場に入ったことのない私には新しい視点で、びっくりすると同時に重要な役割だなと納得!
●実際どんなお仕事があるの?リアルなお仕事情報
大熊先生:私はSNSやYouTube等Web向けのお仕事が多くて、コスメとかアパレルなどの女性だからこそのお仕事っていうのは多く関わっています。あとは女性向けのWebCMを作りたいとなった時に女性の視点が欲しいと言われて参加する案件はよくあります。
中井先生:私は過去の人脈、テレビ局時代の関わりからお仕事をもらうのが多いです。あとは動画を作っている、Adobeツールを使っているという理由で名刺の作成を依頼されたこともありました。「動画をやっています」というのを色々な人に伝えることで動画の編集に収まらないお仕事がちょこちょこ来たりもします。
―なんと、名刺の作成まで! 花束先生も、動画だけでなくそれに付随してグラフィックデザインやWeb制作等色々なお仕事に携わっていらっしゃるというお話しをしてくださいました。「動画しかできません」と言いきってしまうのは勿体ないとのこと。その分野に特化している知人を紹介したり、どんなお仕事でも捌ける人間であることをアピールしていくのが、フリーランスなら特に重要だと言います。
●女性ならではのライフイベントに合わせた働き方
―現代では、一生独身で自分らしいライフスタイルで暮らしていくのが幸せ、という方も多いですが、結婚や子育てを希望する方ももちろんたくさんいらっしゃいます。私個人としても、現状予定はないけれど今後はどうなっていくかわからない!そこまで遠くない将来に母親になっている可能性も考えると、気になるトピックですよね。
大熊先生:ただでさえ、どれだけ頑張っても稼働できない時間は出てきますし、私が仮に出産したりしたら親としての時間はしっかり作りたいと考えています。そういった時にその時間をどう埋めるかですよね。私の場合は、今なるべくできる限り一生懸命いろんな方の助けになって、自分が助けてもらいたい時が来たらその時きちんと手を差し伸べてもらえるような関係を作っていくのが重要かなと思っています。
中井先生:会社員時代に、お子さんがいる女性同僚が社内で大事な仕事をさせてもらえなかったり、彼女に対して直接嫌なことを言う人間がいたことに対してモヤモヤしていました。自分にいずれ子供ができた時にそういう職場で働いている未来は想像できませんでしたし、転職先でも子育てに対して安心できる雰囲気ではなかったので、もう一人でやろう!と決意してフリーランスになったんです。納期に間に合えば、自分の時間でいつ編集してもいいし、誰に許可を貰わなくてもお迎えにも行けますし。
花束先生:そうですね。大熊さんがおっしゃったように、私もいろんな方と助け合える関係値を作っておくのはすごく重要だと思っています。それで自分のライフイベントに合わせた理想の働き方をするために環境を自分で整えるのも大事だと思っていて、中井さんのように会社が違うなとなってフリーという働き方を選ぶのも素敵だし、育休がきちんと取れる企業に就職するというのもありますし、周りの方との関わりや働く環境を自分で作るのが大事かなと思っています。
― 周囲の方との関わりを大切にしていく、自分に合った働き方を選択する。一説に出産は交通事故に遭ったレベルの怪我、とも言います。動画クリエイターに限らず、妊娠・出産を実際に経験する可能性のある私たち女性が、自分のライフイベントとキャリアを両立するために環境を自分の手で作っていくことが重要ですね。
せっかく動画を学んでいる私達クリエイターが、自分のキャリアを大切にしながら生きるためのヒントになったのではないでしょうか。
●さいごに
今回の女性動画クリエイターイベントですが、企画段階からかなり悩まれたと花束先生。ダイバーシティ、男女平等と言われる今の世の中で女性に特化した内容のイベントを開催するのはどうなのかと。でも結局のところ女性演者さんが女性カメラマンや女性スタッフになら服を触られても違和感がないのも当然のことですし、もし子供を授かった場合には出産をしてその間お仕事がストップするのも女性です。
今回のイベントで多くの参加者が、素晴らしい活躍をされているロールモデルの先生方を見て勇気づけられたことと思います。素敵なイベントの企画をありがとうございました。
また、今後この女性クリエイターコミュニティが発足し、案件などにも取り組んでいく予定ですのでお見逃しなく!
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