こんにちは。STUDIOスタッフの鳥井です。
先日STUDIO新宿にてイベント「Twitter転職者が語る!デザインを学ぶ人のためのSNS活用法」を開催いたしました。
今回はイベントに参加していただいたデジタルハリウッドSTUDIOの受講生である一杉 麻実さんに記事を書いていただきました。実際にWebデザインを学んでいる受講生の生の感想をぜひご覧ください!
転職活動というと、リクルートサイトやエージェントを利用することを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
今回は、デジタルハリウッドの卒業生でありTwitterを通じて転職をしたきなこさんがSNSをどのように活用してきたのかお話いただきました。
ゲスト紹介
松尾幸治さん カクテルメイク株式会社 代表取締役・CEO
1989年佐賀県生まれ。横浜市立大学卒後、各県の中小企業経営者を動画で紹介する「(link: http://xn--fizz19c.tv) 社長.tv(ティービー)」を運営する(株)ディーノシステムに参画。動画制作、営業、マーケティング、等広く担当し、23歳で同社最年少取締役に就任。
2014年に退職後、カクテルメイク株式会社を設立。動画のコンテンツマーケティングを軸に約1万本以上の動画を制作。
現在「Switch to the Rich.-あらゆる情報を、もっと豊かに-」を掲げ、【企業向け自動動画生成ツール「RICHKA(リチカ)」】を開発・展開。
数多くのクリエイターと共にWEB動画における最適解を模索し、世界一簡単な動画制作プラットフォームを目指す。
森長 希奈(きなこ)さん カクテルメイク株式会社/UIデザイナー
1993年生まれ、滋賀県出身。
京都女子大学卒業後、銀行に就職。入行して3年目のタイミングで「webデザイナー」という職業を知り、デザイナーへの転職を目指す。デジタルハリウッドの「webデザイナー専攻」に通いながら、自身の学びやUIデザイントレースをSNSに投稿し、反響のあったtwitterから企業の方たちとDMのやり取りなどを行うようなり、そのままSNSで就活を開始。同時期に松尾社長に見つけてもらい、転職と上京を決意。
現在はカクテルメイク株式会社のUIデザイナーとして、【企業向け自動動画生成ツール「RICHKA(リチカ)」】のプロダクトのUI/UXの改善を中心に、その他デザインまわりの仕事を行う。
「フォロワー0からスタート」SNSをはじめたきっかけ
きなこさんがTwitterをはじめたきっかけは情報収集をするため。知り合いもフォロワーもゼロの状態から始め、「〜できるようになりたいな」や「〜したいな」というようなつぶやきからスタート。
毎日SNSを利用していくうちに色々な人達が「アウトプット」や「発信」をしていることに気づき、以下の2つのサービスに出会いました。
Progate
Progateはプログラミングの教材。HTML・CSSのレッスンを繰り返し、Progate上でレベルアップをした際にはTwitterでシェア。シェアするといいねをもらえることが多かったそう。
Cocoda!
Cocoda!はデザインの知識を広げるために役立ったそう。さらに、Cocoda!を通じたイベントに参加することで、デザイナーの知り合いを見つけるきっかけにもなったようです。
これらのサービスを利用していくうちに、SNSの使い方が「見る専門」から「感じたことをつぶやく」へ変化。つぶやくことで自分が何がわからないのかが見える化されるようになったようです。
また、仕事を辞めて時間ができたことを機に、「何かを一つ自分で決めたことをやりきりたい」と思うように。そこでスタートさせたのが1か月間の「UIトレース」でした。
きなこさんが実際にトレースしたUIデザイン
UIトレースで感じたことを毎日Twitterで発信。自分の好きなイラストを加えることで、楽しんでトレースに取り組めたようです。
1か月のUIトレースを通じて、インプットとアウトプットのバランスが大事だと気づき、noteにまとめたところ、多くの人が共感してくださったようです。
「自分の中では当たり前」だと思って発信したことでも、他の人の新たな気づき繋がることもあると感じたようです。
「きっかけは引用リツイート」カクテルメイク入社の経緯
ある日、きなこさんのUIトレースのツイートを松尾さんが引用リツート。お礼を伝えるために返信をしたことから松尾さんとのやりとりがスタートしました。
お礼の返信からお仕事の相談に発展し、DMでのやりとりでオフィスを訪問することに。
noteの反響の波にのって就活をしよう、手ぶらで訪問するのは失礼だという思いから、ポートフォリオは徹夜で作成したそうです。
ちなみに松尾さんがきなこさんのツイートを見つけたのはたまたま。
良い人がいたらDMをすることは、スタートアップの経営者あるあるで、松尾さんご自身もこれまでSNSを通じて15人ほどの方々とお仕事をしてきたそうです。
きなこさんを採用した理由は、自分で進化できる人だと感じたから。
「デザイン業界はトレンドの移り変わりが早いので、トレンドをおさえている人よりも自分で進化できる人に魅力を感じる。きなこさんのUIトレースのnoteを見て30日での進化や自分で勉強できる人であること、人柄が伝わった」と話していました。
きなこさんがSNS転職をする上で大事にしたことは3つ
①毎日何かしらをアウトプットすること
②自分の課題は何かを考えること
③嘘をついたり、盛ったりせずに正直にいること
新卒での就職活動の経験から面接に苦手意識を持っていたきなこさん。あらかじめ自分を知ってもらえるTwitterを利用した転職活動が自分には合っているかもしれないと感じたようです。
ただ、SNSを利用したライトな就職活動であるため、突然のキャンセルもあったそう。
何社か訪問した中でも、一番オープンに接してもらえて、自分に合っていると感じたカクテルメイクに入社を決めたそうです。
「整理してまとめる力がついた」デザイナーとしてのSNSの活用
UIデザイナーとなってからは
・RICHIKAを使いやすくするための改修
・RICHIKAのフォーマットカタログサイトの作成
・サムネイル画像やOGPの作成
というような仕事をしているそうです。
Twitterを利用して転職ができたため、一度はTwitterをやめることも考えたとのこと。
それでも現在も発信を続けているのは学びがあるからだそうです。
デザイン以外にもマーケティングや考え方などを学べるのが事業会社のいいところと話していました。
現在の発信内容としては、
・デザイナーになって思ったこと
・会社の雰囲気
・勉強していること
・本を読んだ感想
(細谷功さんの具体と抽象がおすすめ)
これらを発信し続けたり、社内での出来事もまとめていくうちに、自分の中で整理をしてまとめる力がついたそうです。
最後に、自分に自信がないときや不安があるときこそ、
「自分で決めたことをやりきることが武器になる」と強く話していました。
SNS上のすごい人を見て劣等感を感じるのではなく、SNSでの発信を通じて自分の課題を見つけていく。とにかく自分の決めたことをやりきることが自信に繋がると話していらっしゃいました。
松尾さんからは、SNSのフォロワーの数は気にしなくてもいい。SNSを自分のポートフォリオとして作ったものを置く場所にしていけば、何かに繋がるかもしれない。デザインの幅は広くなってきているので、デザイナーとして活躍できる領域は広くなっていると話していました。
私ときなこさんは年齢も近く、共通項目も多かったため、学びになることが多いのではと思いながら今回のお話を聞かせていただきました。
「自分に自信がない時ほど、自分で決めたことをやりきることが武器になる」という言葉が自己肯定感の低い私に一番響きました。
自分に自信がない時ほど、発信をすることが結果的に良い方向へ向かうかもしれない。自分自身を言語化して伝えることが苦手な人でもSNSは自分の人柄を伝えるツールになりうると感じました。
イベント終了後からは、Twitterでの発言で自分らしさを出すように心がけております。
私はこれまで、Twitter上ではプラスの面しか出さないようにしていました。最近は自分の弱いところを出したり、自虐ツイートをして自分をさらけ出すようにしております。さらに自分の課題を探しながら、SNSで発信をしていこうと思います。
また、きなこさんがCocoda!を通してデザイナー友達を作ったように、SNSやデザインのサービス、デジハリを通じてデザイナーの繋がりを作っていきたいと思っております。
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