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デジタルハリウッドSTUDIO渋谷 ブログ

【卒業生インタビュー】異業種からの挑戦!フルタイム&フルリモートで叶えた、理想のワークライフバランス

2024-09-10

こんにちは。デジタルハリウッドSTUDIO渋谷です。

今回は「Webデザイナー専攻 主婦ママクラス」を卒業し、現在フルリモート・フルタイムの働き方を実現されている尾高弓絵さんのインタビューをお届けします。

尾高さんは9年間にわたり家庭科の教員として勤めていましたが、結婚と出産を機に初めての転職活動に挑戦。異業種からの転職ながら、デジタルハリウッドで培ったスキルを活かし、見事Web業界で新たなキャリアをスタートさせました。

現在はフレックス裁量制を取り入れた働き方で、子育てと仕事を両立しながら充実した日々を送っている尾高さん。異業種からWeb業界へ飛び込んだ経緯や、フルリモートで働く上での工夫、そしてママさんたちへのメッセージなどをお伺いました。

家庭科の教員からWeb業界へ!家庭と仕事の両立を目指して見つけたWebデザイナーという道

まずは現在のお仕事について教えてください

私が働いているのは、創業3年目の広告代理店です。ベンチャー企業で、いろいろなWebサービスを提供しているのですが、私はその会社ができて2年目の時に入社しました。今はWebサイトの制作をメインに担当していて、それ以外にもメルマガの配信やグラフィックデザイン、パンフレットや名刺のデザインなども手がけています。時には全体のスケジュール管理も任されたりして、Webサービスに関わること全般を担当している感じです!

業務のうちWebサイト制作が大体6割から7割くらいを占めていて、この部分が一番多いです。私が入社してから1年4ヶ月の間に、LP(ラインディングページ)も含めて11サイトを制作してきました。現在、私が担当しているサイトは18サイトあり、ページの改修やお知らせ更新などの管理をしています。

他にはディレクション業務を任されることもあります。ディレクションは誰かに教えてもらったわけではなく、現場で実際にやりながら覚えていきました。最初はうまくいかないことも多くて、クライアントから連絡が来ないことや、進行が遅れることに悩んだりもしました。そんな時は上司に相談して、なんとか納期に間に合わせてきました。

Web業界に興味を持ったきっかけを教えてください

私は大学を卒業してから9年間、家庭科の教員として勤務していました。でも、結婚して子どもが生まれたのをきっかけに、家庭と両立できる仕事がしたいと思うようになったんです。

ちょうど結婚した頃に夫の妹からお下がりのMacを譲り受けまして、そのMacを趣味として使い始めました。自分たちの結婚式のペーパーアイテムを作ったり、ちょっとしたイラストを描いたりしているうちに「こういうデザインの仕事なら在宅でできるかもしれない」と思うようになりました。

その後、インターネットで”在宅ワーク”を検索してみたところ、Webデザイナーという職業に出会いました。その時「これなら自分の好きなことを仕事にできるかもしれない」と感じたのが、Web業界に興味を持ったきっかけです。

当時Webデザイナーという言葉は知っていましたが、具体的にどんな仕事をするのかは漠然としたイメージしかありませんでした。なんとなく感じていた「楽しそうだな」という自分の感覚を信じて、デジタルハリウッドに入学しました。

未経験でも諦めない!転職活動の体験談

転職活動中の気持ちや悩み、どのようなことに直面しましたか?

転職活動は正直かなり大変でした。最初に友達に転職エージェントの方がいたので、まずその友達に相談してみたのですが、未経験で30歳という年齢もあって「結構厳しいよ」と言われました。でも「可能性はゼロじゃない」とも言ってくれて、少しだけ希望を持てました。そこで、「当たって砕けろ」という気持ちでエージェントに登録し、多くの企業に応募しました。

履歴書や職務経歴書、ポートフォリオをエージェントに提出し自分で応募する企業を選んでエントリーするという流れなので、それほど負担は無かったです。採用や不採用の通知が来るのを待つだけでしたが、やはり落ち続けると焦りや不安が募ってきました。

その結果、2社が面接まで進み、そのうち1社は最終面接まで行ったのですが、残念ながらどちらも採用には至りませんでした。その時は本当にどうしようかと悩みました。

転職活動中、特に悩んだことは、やはり子どものことでした。上の子は保育園に通っていたので日中は安心できましたが、下の子はまだ保育園に行っていなかったので面接があっても「どうしよう、子どもをどこに預けよう」と頭を悩ませることが多かったです。日中の子どもの預け場所を確保するのは本当に難しいです。

今のお仕事はどのように見つけましたか?

実は、卒業制作で作ったWebサイトでお仕事を見つけることができたんです!そのサイトは、私が大好きな洋菓子店をモチーフにした架空のお店のWebサイトでした。そのお菓子店は実際にWebサイトを持っていたのですが、どうしてもそのお店を題材にしてサイトを作りたかったので、インスタグラムでお店にDMを送り、「このお菓子を題材にした架空のサイトを作らせてほしい」とお願いしてみました。すると、お店から「いいですよ」という返事をいただきました。

完成したサイトを持って実際にお店に見せに行ったところ、店長さんがとても気に入ってくださり「自分のお店のサイトを作った会社を紹介するよ」と言ってくださったんです。それが、今働いている会社との出会いでした。

その後、紹介された会社の社長さんと、洋菓子店の店長さんと私の3人で、洋菓子店のカフェスペースでカジュアルな面談をしました。面接というよりもリラックスした雰囲気でお話しする場でした。社長さんはまだ会社を創業して1年目のタイミングで、これからどんどん人を増やしていきたいと考えていたそうです。そうした中で「ぜひ一緒に働きたい」というお話をいただき、本当に良いご縁に恵まれたなと感じました。

社長さんの最初の印象は、とても若くてエネルギッシュな方だというものでしたが、同時にパパさんでもあり、子育てをしながら仕事をするということにも理解がある方だったので、とても安心感を持てました。

今のお勤め先に決めたポイントを教えてください

やはりリモートで働けるという点です。特に小さな子どもがいる私にとって、リモートワークは大きな魅力でした。また、社長がパパさんであることも大きな決め手の一つです。子育てに対する悩みや理解がある方なので、安心して働ける環境だと感じました。

さらに、会社自体がまだできたばかりの新しい企業で、これから一緒に成長していける可能性があるという点にも魅力を感じました。会社の成長と共に自分も成長できる環境というのは非常にやりがいがあります。

職場への距離はそれほど気にしていませんでしたが、当時は会社まで自転車で5分くらいの距離に住んでいたので何かあればすぐに駆けつけられる距離だったのも安心感がありました。

仕事と育児のバランスをとるための働き方!尾高さんのリモートワークスタイルとは?

勤務スタイルを教えてください

私の勤務スタイルはフルリモートです。フレックス制のような形で、自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。

私は朝型なので、毎日大体4時くらいに起きて、そこから2~3時間ほど仕事を進めます。その後に朝ごはんの準備をして、子どもを保育園に送って…9時から9時半くらいにもう一度仕事に戻ります。そして、夕方5時には仕事を終わらせて子どもを迎えに行くというスケジュールです。

週に1日だけ子どもの習い事があるので、その日は4時に仕事を終わらせるようにしています。全体として、休憩を挟みながら1日に8~9時間程度働いている感じです。

リモートワークは育児との両立にどのように役立っていますか?

リモートワークの良さは、やはり仕事の合間に家事をこなせることです。お昼休憩には夕飯の準備をしたり、たまった洗濯物を畳んだりと、ちょっとした隙間時間に家事ができるのはとても助かります。もしこれが出社であれば、朝ごはんの片付けもできず、洗濯物がぐちゃぐちゃのまま家を出てしまい、帰宅してからそのままの状態に向き合うことになりますが、リモートならそういった負担を軽減できます。

もちろん、家にいるからといって、すべてが完璧にできるわけではなく、洗濯物が山積みになってしまうこともあります(笑) それでも家にいるという安心感は大きいですね。

何かあったときにすぐ子どもを迎えに行けることや、子どもが微熱で保育園に行かせるか悩むときも、リモートなら家で休ませてあげることができます。

今の職場は、子どもが病院に行かなければならないときは午前中に病院に連れて行って、午後に少し長めに働くという調整も可能です。また、子どもを寝かせた後、夜に少し仕事をすることもあります。こういった柔軟な働き方ができるのは、リモートワークの大きなメリットだと感じています。

お仕事と育児を両立するために意識していることを教えてください

私が一番大切にしているのは“睡眠”です。以前、デジタルハリウッドに通っていた頃、課題をやり遂げるために睡眠時間を削って頑張っていた時期がありましたが、その時は全てがうまくいかなくなってしまいました。課題もなかなかOKがもらえず、家の中もめちゃめちゃで、自分自身もイライラが募っていました。旦那にもそのことを指摘され、改めて睡眠が取れていないと、精神的にも不安定になり、周りに優しくできなくなるということを実感しました。やはり、自分が精神的に安定していると、仕事にも真剣に向き合えますし、家族にも優しく接することができます。

在学中思い切って“朝型”に切り替えたことも、睡眠をしっかりとるうえで鍵となったポイントだと感じています。子供と一緒に寝て朝早く起きる生活にチェンジしたことで、朝の時間がとても有効に使えることに気づきました。朝は頭が冴えていて、作業もスムーズに進むので課題もはかどりました。それ以来朝型の生活を続けていて、今でもその延長で早起きが習慣になっています。

前職の教員時代のスキルは役立っていますか?

教員時代のスキルは、特にディレクション業務で大いに役立っていると感じています。教員として授業を進める際には、年間指導計画や学期ごとの計画、さらには週ごとの計画を立てていました。それらを毎週教務に提出し、その計画に基づいて授業を進めていくのが日常でした。

こうした計画の立て方や進行管理のスキルは、現在のディレクション業務にそのまま活かされています。特にWeb制作のプロジェクトでは、計画通りに進めることが求められますが、それは教員時代に自然と培われたスキルだと思います。

他にも、教員時代は生徒や保護者など、さまざまな人と関わることが求められました。その中で、相手の意見を尊重しつつ、自分の意見を伝えるスキルが自然と磨かれていったと感じています。このスキルは、クライアントとの信頼関係を築くうえでとても役立っています。

キャリアと家庭、どちらも諦めたくないママたちへ

最後に、仕事と育児を両立する働き方やご自身のキャリアに悩むママさんへメッセージをお願いします

フルタイムでのフルリモート勤務は、確かに大変な部分もありますが、仕事やキャリア、家庭を両立できる理想的な働き方だと思います。

リモートでの仕事は時間の柔軟性がある反面、常に自宅にいるため仕事と家事の境目が曖昧になってしまい、家事が思うように進まないこともあるかもしれません。

それでも、フルリモートの利点は大きいです。特に子供が小学校に上がった後でも、自宅で子供を迎えることができるのは、リモートワークの大きな魅力だと思います。もし出社しなければならない場合、子供を学童に預けて夕方6時頃に迎えに行く生活になり、少し寂しい思いをさせてしまうかもしれません。学童には楽しいイベント等があり、もちろん子供にとっても良い経験になるとは思うのですが、私の場合は自宅で「お帰り」と迎えてあげられることに大きな価値を感じています。

子育てとの両立の中で、キャリアを諦めたくないと思っている方は多いと思います。育児との両立やキャリアに悩むママさんたちは、ぜひ私のような働き方も選択肢の一つとして考えてみてください。家庭とキャリア、どちらも大切にしながらバランスを取ることができる道があるかもしれません!応援しています!

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