皆さんこんにちは!デジタルハリウッドSTUDIO札幌運営スタッフの水谷です!
先日、「みんなで札幌の魅力再発見! クリエイティブ Rethink Live セミナー 2023 〜デザイン × 生成系Ai × 地方創生〜」と題したイベントを行いました!
普段は株式会社クリエイターズマッチ様が主催している「Rethink Creator Project」。今回は、クリエイターズマッチ様のご協力のもと、デジタルハリウッドSTUDIO札幌が主催しました。また「NoMaps2023」のイベントの一環としても開催。受講生・卒業生の他、一般の方も含め、たくさんの方にご参加いただきました!
Rethink Creator Projectとは。
株式会社クリエイターズマッチ様が提供するカリキュラム【ワークショップ型セミナー/アイディア重視のコンテスト/自治体と連携した制作活動】を通じ、“視点を変えて考え(Rethink) - 考えを形にし(Creative)- 伝えることができる人財(Rethink Creator)を生み出していく”プロジェクトです。日本の各地にRethink Creatorを生み出し、それぞれの地域の課題を地域のRethink Creatorが地元産業のリソースとして解決する「クリエイターの地産地消」により、地域創生の実現を目指しています。
今回のセミナー
札幌の身近な魅力を再発見して、デザインにするまで体験できるセミナー&ワークショップ。また今回、初の試みとしてフィールドワークとジェネレーティブAIを用いたセミナーを行いました!
ワークショップでは、実際に見つけた魅力からキャッチコピーを作成。セミナーで学んだことをもとにたくさんのキャッチコピーが生まれました!
フィールドワーク
フィールドワークでは実際にSTUDIO札幌の寺越トレーナーが地下街に繰り出し、
魅力を探しに。
実際にフィールドワークに行っている様子
しかし、漠然と魅力を探すのってなかなか難しいですよね。寺越トレーナーも苦戦されていました。
そこで今回のメイン講師であるSTUDIO札幌の田中克幸トレーナーが「何を」を考えましょうとお話。
今回の「何を」は"癒し"。
皆さん疲れているのでしょうか(笑)。"癒し"をテーマに寺越トレーナーも改めて魅力を探しに行きます。ほどなくすると、デジタルサイネージに映る滝の映像を発見!
札幌地下街にあるデジタルサイネージに映る滝。
しかしいまいちピンときません。そこでさらに田中トレーナーからもう一つヒントが。それは「誰に」を考えてみましょうということ。今回は寺越トレーナーと田中トレーナーの共通の知人を想定することに。
するとすぐ、寺越トレーナーから見つけた!との声が。札幌地下街にある小鳥の広場という場所を見つけたようです。小鳥の広場とは地下街にインコが15羽ほどいるスポットでした。
小鳥の広場にいるインコ
選んだ理由としては、知人の方は小動物がお好きで、見れば癒されるのではないかとのこと。「何を」と「誰を」を設定することで札幌の魅力を再発見できました!
INSIGHTとCAPTA(カプタ)
「誰に」「何を」を考えると、魅力を見つけやすいことが分かりました。しかし「誰に」「何を」をさらに深堀りするためにはどうしたらいいのでしょうか。
そこで田中トレーナーはセミナーの中でINSIGHT(内側)とCAPTA(カプタ)という言葉を紹介。
INSIGHTは「誰に」に寄り添うこと。どうして伝えたいと思ったのか、どうやったら喜んでもらえるのかなどの「理由・メッセージ」を考えることでコミュニケーションの方向性が分かってきます。
CAPTA(カプタ)は自由でやわらかい情報。いわばいろんな見方ができる情報のことで、例えば、優しそう、ふわふわ、かわいいなどがあります。CAPTAを考えることで、印象を伝えるメッセージのキーワードとなりますと田中トレーナーはお話。
新しい視点で見ることでいろいろな魅力が見つかりますね!
実際の知人を例に説明する田中トレーナー
生成系AI講座
真知子トレーナーがフィールドワークに出ている間にSTUDIOではジェネレーティブAIの講義も並行して行われていました。ChatGPTや生成系AIという言葉を最近よく聞くと思います。実際に使われていても仕組みはよくわかっていないという方も多いのではないのでしょうか。
今回の講座では担当のSTUDIO札幌 関聖二トレーナーが簡単に仕組みを説明してくれました。
ジェネレーティブAIの説明をする関トレーナー。
さらに関先生がその場でAIを指示の仕方を実践形式でレクチャー。今回使用したAIは画像生成系AI。入力した内容に応じて、AIが自動的に画像を生成します。最初は「札幌」「地下街」と入力してみます。すると地下街らしいものが出来上がりました。しかしなかなか思うような画像が生成されません。
実際に入力していく様子。
さらに「魅力」「癒し」などキーワードを追加していきます。
追加していけばいくほど、より魅力的な画像が生成されました。
生成系AIは便利ですが、具体的に指示をしてあげることで精度の高いものを生成してくれるのですね!
ワークショップの様子
セミナーで新しい視点を得た後は学んだことを活かして、キャッチコピーを作るワークショップ。
今回のお題はフィールドワークで見つけたインコの写真と北海道の海の幸、新巻鮭(あらまきじゃけ)の写真。
インコグループと新巻鮭グループに分かれてアイディアを出しながらキャッチコピーを作成しました。「誰に」は実際の知人や伝えたい人を、「何を」は色々なカプタを考えながら、皆さん悩みながらも楽しくワークショップに参加されていましたよ!
真剣に取り組む様子
liveデザイン
ワークショップの後は、実際に作ったキャッチコピーをその場でポスターに。今回デザインを担当したのはSTUDIO札幌の五十嵐 渉トレーナー。20分という限られた時間の中でコピーをポスターに入れていきます。
その場でデザインを作っている様子
事前に皆さんからキャッチコピーを回収した際に、フォントの種類や縦書き・横書きなど指示を入れてもらったものを参考にデザインを作成。さすがプロのクリエイター。あっという間にデザインが完成していきます。
完成したものがこちら。
作ったコピーが実際にデザインになると、より感慨深いものがありますね。これを見て、デザインにより興味をもった方も多くいらっしゃいました。
番外編 Ai(illustrator)VS AI
番外編として今回作ったコピーを入れたデザインとすべてAIで作成したデザインを見比べてみることに。
AIは関トレーナーが指示を入力して作成。
実際の作品はこちら。
出来上がったものがスクリーンに出たときに、会場には笑いが。ちなみに指示にはファンタジーという要素を入れたとのことです。・・・ファンタジーって何ですか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
およそ3時間近くにわたった今回のイベント。あっという間と感じた参加者の方もたくさんいらっしゃったようです。終了後のアンケートでは新しい観点を得られました!との声も多数寄せられました。新たな視点を持つことで、見慣れた景色の中にもたくさんの魅力が発見できますね!
STUDIO札幌では、今回のようなイベントの他にも映像教材やセミナーを通してデザインの考え方から実践まで1から学ぶことが出来ます!また教室があることで今回登壇されたトレーナーを含め、実績豊富なトレーナーや他の受講生さんとたくさんお話ができるのも魅力の一つです!
デザインに少しでも興味を持った方はぜひ一度説明会へご参加ください!