デジタルハリウッドSTUDIO大阪梅田 ブログ

【授業レポート】本科UI/UXデザイン専攻 2025年10月生「卒業制作発表会」|1年間の集大成、デザインで課題を解決する

2026-11-07

卒業制作発表会当日の様子

デジタルハリウッド大阪本校 本科UI/UXデザイン専攻・2025年10月生の「卒業制作発表会」を行いました。入学から1年。受講生一人ひとりが自ら課題を見つけ、デザインでどう解決するかを考え抜いた作品を、講師と仲間の前でプレゼンテーションしました。この記事では、1年間の集大成となった発表会の様子と、受講生の作品をご紹介します。

卒業制作のテーマは「自分で見つけた課題を、デザインで解決する」

卒業制作には、決められたお題がありません。

身の回りやこれまでの経験の中から自分で課題を見つけ、それをデザインでどのように解決できるかを考え、形にする。それが卒業制作です。

何を課題とするのか、誰のためのデザインなのか、どうすれば解決につながるのか。課題設定からリサーチ、設計、デザイン、そしてプレゼンテーションまで、すべてを自分の手で組み立てていきます。1年間で学んだUI/UXデザインの知識と技術を総動員する、まさに集大成の課題です。

テーマが自由だからこそ、作品には受講生それぞれの個性がはっきりと表れます。暮らしの中の小さな不便、身近な人の困りごと、自分自身が大切にしてきたこと。出発点は人それぞれで、発表会はどの作品もわくわくさせられるものばかりでした。

クリエイターズオーディションへの挑戦

卒業制作は、ただの最終課題ではありません。この作品をもって、デジタルハリウッドの「クリエイターズオーディション」に選ばれるかどうかが決まります。

クリエイターズオーディションは、在学中に優秀な作品を制作した受講生と企業とをつなぐ、デジタルハリウッドの採用マッチングイベントです。選ばれた受講生は企業の担当者の前で自分の作品をプレゼンテーションし、その後の交流会で企業と直接話すことができます。開校当初から続く伝統あるイベントで、多くの卒業生がここをきっかけに新しいキャリアへと踏み出してきました。

転職やフリーランスとしての活動を目指す受講生にとって、卒業制作は「企業に見てもらう作品」でもあります。だからこそ、課題の見つけ方から解決策の説得力、ビジュアルの完成度、そしてプレゼンテーションまで、一切の妥協なく向き合います。

発表会の様子

卒業制作発表会でプレゼンテーションする受講生

発表会では、受講生が一人ずつ前に立ち、なぜその課題を選んだのか、誰のどんな困りごとを解決したいのか、そしてデザインでどう応えたのかをプレゼンテーションしました。発表後には講師から、課題設定の切り口や企画の組み立て、スライドの構成や伝え方、デザインの細部に至るまで、さまざまな角度からフィードバックが届きます。

「その課題は本当にユーザーにとって切実なものか」「この解決策で、ユーザーの行動は変わるのか」。講師からの問いかけは、実際の仕事の現場で投げかけられるものばかり。1年間の成果を出し切る場だからこそ、受講生も一つひとつの言葉に真剣に耳を傾けていました。

卒業制作発表会の様子

「評価される」経験が、転職への自信になる

独学でデザインを学んでいると、なかなか得られないのが「自分の作ったものを第三者に評価してもらう」機会です。どこが良くて、どこが足りないのか。自分では気づけない視点を知ることで、作品は一段と磨かれていきます。

そして、デザイナーとしての転職を目指すうえで、この経験は欠かせません。転職活動のポートフォリオ審査や面接では、作品の見た目だけでなく「なぜこのデザインにしたのか」「どんな課題をどう解決したのか」を説明する力が問われます。入社後も、クライアントやチームからのフィードバックを受け止め、デザインを改善していくことが日常の仕事です。

講評会で自分の考えを言葉にして伝え、プロの講師から率直な評価を受け、それを次の制作に活かす。1年間このサイクルを繰り返してきたことが、卒業制作という形で実を結びました。ここで得たフィードバックは、ポートフォリオをさらに磨き上げ、次のキャリアへ踏み出すための確かな力になります。

作品紹介

ここでは、当日発表された作品の中から2作品をご紹介します。

制作物:アプリデザイン

ロードレコード|Mさん

Mさんの卒業制作「ロードレコード」のアプリデザイン

見つけた課題
旅行の思い出のうち、印象が薄いシーンはつい忘れてしまいがち。旅の記憶が時間とともに薄れていくことに着目されました。

デザインでの解決策
旅行で移動した軌跡を記録・可視化し、道中で撮影した写真や動画を位置情報とともに保存できるアプリを考案。オリジナルのアルバムを作成でき、他のユーザーと共有することもできます。

講師からの講評

GPSによる軌跡の可視化、軌跡のコレクション、共有・配信コンテンツ化まで展開し、移動そのものを旅の価値へと置き換えている点が特徴的。また、「LOOP」というコンセプトをロゴ、UI、グラフィック、プロモーションへ一貫して反映し、企画とビジュアルを明確に結びつけている。ペルソナごとの利用場面も具体的に想定されており、単なる記録アプリにとどまらず、新しい旅行体験として提案できている点も評価できる。

時間とともに曖昧になっていく人の記憶を、記憶が得意なコンピュータに委ねる入口として、着眼点が非常に良い。旅行の思い出を大切にする気持ちを、アプリとして具体化できている。デザインもターゲットを定めつつ、基本的にはどんなユーザーでも扱いやすく、親しみやすいものになっている点が良い。

制作物:アプリデザイン

推しと私|Nさん

Nさんの卒業制作「推しと私」のアプリデザイン

見つけた課題
周囲の推し活で起きている、チケット支払期限の失念、イベント予定の見落とし、グッズ購入による予算超過といった困りごとに着目されました。

デザインでの解決策
推し活を支えるアプリをデザインを考案。アプリ上ではスケジュールとお金の管理が行えます。推し活をしている人の失敗を防げます。

講師からの講評

トップ画面から推しを選び、個別設定、カウント、スケジュール、予算管理へ進む構造までかなり具体的に設計されている。推しごとのカラー変更や表示タブのカスタマイズ、推しごとの予算設定など、自身が推し活をしている経験もあってか、UX視点で細かいところまで考えられており、単なる画面デザインではなく、実際にアプリを使うところまで想像していると感じる。

身近な困りごとから発想し、解決に向かう企画が、実際の使用を考えられるものになっている。推し活の煩わしさを解決するために、既存のアプリにあるような機能を効率よくまとめているだけでなく、使う人がワクワクするデザインで、作業を楽しみに変えているところが良い。

講評で印象に残ったポイント

講師からの講評は、作品の良し悪しを判定するだけのものではありませんでした。寄せられたのは、作品を「もっと良くする」ための問いかけとアドバイスです。

  • 「なぜ、この選択をしたのか」を問う
    なぜこのデザインにしたのか、なぜこの名前なのか、このロゴに込めた意図は何か。一つひとつの選択の理由を、さまざまな角度から質問されます。自分の言葉で根拠を説明できるかどうかは、実際の仕事でクライアントに提案するときにも欠かせない力です。
  • 「もっとこうした方が面白い」という視点
    完成した作品に対しても、「この部分はもっとこうした方が面白くなるのでは」と、新しい可能性を示す提案がありました。自分では気づけなかった発想に触れることで、作品の伸びしろが見えてきます。
  • より良くするための具体的なアドバイス
    「このようにした方が、より伝わる」「ユーザーにとって使いやすくなる」といった、すぐに作品に活かせる具体的なアドバイスも。卒業後もポートフォリオとして作品を磨き続けるための、大切なヒントになります。

1年間の集大成、そしてここからがスタート

入学したときは、一人ひとりが違うスタートラインに立っていました。それが1年後には、自分で課題を見つけ、リサーチを重ね、デザインで解決策を示し、人の前で堂々と提案できるようになっています。卒業制作は、その成長が一つの作品として形になったものです。

そして、卒業制作は終わりではなく、デザイナーとしての新しいキャリアの始まり。ここで受けたフィードバックを糧に作品を磨き続け、それぞれの目指す場所へ踏み出していきます。

あなたも、一緒に学んでみませんか?

今回発表した受講生たちも、入学したときはそれぞれ違うスタートラインに立っていました。1年後には、自分の見つけた課題をデザインで解決する作品をつくり上げ、プロからのフィードバックを糧に、次のキャリアへと踏み出そうとしています。そんな変化を、次はあなたが体験する番かもしれません。

本科UI/UXデザイン専攻では、授業の雰囲気やカリキュラム、卒業後のキャリアについて詳しくお伝えする説明会を開催しています。気になった方は、まずは気軽に話を聞きに来てください。

説明会予約

※予約フォームの校舎選択では「STUDIO大阪梅田」をお選びください。

EDITOR PROFILE
デジタルハリウッドSTUDIO編集部

デジタルハリウッドSTUDIO編集部は、全国に展開する「デジタルハリウッドSTUDIO」のスクール運営・広報チームによって構成されています。

Web・映像・デザイン・UI/UXなどを学ぶ受講生一人ひとりの学びと挑戦を日々サポートしてきた経験をもとに、STUDIO現場のリアルな声や卒業生インタビュー、最新の学習トピックスなど、クリエイティブな学びに役立つ情報を発信しています。

その他のSTUDIO大阪梅田のブログ

BLOGS