本科CG/VFX専攻2018年4月生 卒業
上杉 創平
1年間でCGを学ぶ短期集中型に魅力を感じた
■芸大出身とのことで大学時代は何を専攻していましたか?
A.最初は舞台演出を勉強していましたが、その後芸術の歴史や文化・社会との関係性を学び、総合的に芸術そのものの研究をしていました。
■なぜそこからCGを学ぼうと?
A.そもそも芸大時代に明確な目標を持っているわけではなかったので、卒業後にアルバイトでお金を貯めながら自分を見つめ直す時間をつくりました。その結果、第一次生産者としてもクリエイティブ業界に関われるような技術を習得しておきたいと思い、勉強を決意しました。CGにはもともと興味があったので。
■なぜ、デジタルハリウッド大阪校を選んだのですか?
A.やはり一番は1年間という短期集中型で密度濃く、勉強ができる点に魅力を感じたからです。当時27歳だったので専門学校で2年や4年もかけて勉強するのは時間がもったいないと思っていましたし、30歳までになるべく早く勉強を終えたい気持ちもあって、デジハリを選びました。
なぜ学校に通って勉強するのか意識すべき
(上杉さんの卒業制作より抜粋した場面写真)
■通学スタイルは?
A.授業最優先で制作時間も確保できるようなアルバイトを探して、そこで働きながら通っていました。
■勉強を進める際、影響を受けた作品はありますか?
A.特にこれといった作品はありません…。ただ、これは僕の持論ですが、女子高生が可愛いと言ったものは可愛いと信じています(笑)。そういった作品や作風から学べることは多いと思っていますし、吸収できるところは吸収したいです。あとは温かいほっとする要素が入っている作品が好きですね。
■それでは、制作において大事にしていることはありますか?
A.制作というより勉強する時に大事にしていたことですが「なぜ学校に通って勉強するのか」ということはずっと意識していました。学校ではわからないことを先生や同期に直接聞くことができるし、自分よりうまい人から技術を盗むこともできますよね。人と話をして自分の考えをまとめたり、周りから指摘されたりしながら勉強できるのは学校だからこそだと思います。僕の場合、作業は学校で済ませて絶対家に持ち帰らないとも決めていました。
今の受講生には負けられないです
(絵を描くことが好きだという上杉さん)
■実際にCGを学んでみて変わったことはありますか?
A.決められた期間で課題を制作し、完成させることで自信に繋がりましたし、物事をしっかりと完結させられるようになったかなと思います。
■1年間でCGを学ぶことはどう思いますか?
A.社会人スクールなので、1年はちょうどいいのかもしれません。学校で全てを学べるわけはなく、業界に進んで仕事をする、作品を制作していくなかでも勉強はずっと続いていく。そう思ったときに土台を固めるには1年で十分ではないでしょうか。もちろん誰かに教わる姿勢でいると時間は足りないと思います。そうではなく自分でどこまで勉強するか、本気になれるかですね。授業ももちろん大事ですが、授業以外の時間をどう使うかのほうが大事だと感じました。
■現在TAとして授業に参加していますよね。受講生はどのように映りますか?
A.自分たちの時より活発に情報交換しながら、お互いに教えあったり意見を出し合ったりしている印象がありますね。さきほど学校に通うことの意味を考えるべきと話していましたが、現受講生も学校で一緒に勉強する友達がいることで刺激しあい、より頑張れているのではないでしょうか。授業時間外も自習している人が目立ちますし、そうすることが大事だとみんなわかっていると思います。
■TAという立場をどのように感じていますか?
A.授業入ったり合評を聞いたりしていますが楽しいですね。実はTAには自分で手を挙げたんですよ。もともと人を支えることが好きだったのでやってみたいなと。もちろん最初は、教えられるのか、質問に答えられるのかという不安はありました。ただ、やっていくうちに自分も躓いたところで受講生が躓いているのが見えたり、この質問が飛んでくるだろうと予想していたら本当に質問がきたりして。受講生がどれぐらいの理解度で進んでいるのか見えてきたように思います。そんななかで自分より上手だなと感じる受講生もたくさんいるので、負けないようにしなければいけないですね。
入学検討者へのメッセージをお願いします!
勉強しようか悩んでいる人はやったほうがいいですね。そういう気持ちを持ってしまった、思ってしまったならやるしかないです。確かに心が折れそうになる時、苦しい時もありますがやり続けるしかないです。特に社会人の方は時間をかけて考えるよりも行動に移すべきだと思います。時間は限られていますし、興味あることを勉強したい、仕事にしたいという気持ちがある人は勇気を出して一歩踏み出してみることをおすすめします。
創作の分野だと生みの苦しみは必ずやってきますが、その先にある生みの喜びを感じてほしいなとも思っています。