人手が足らないなら、新卒をどんどん採用すればいいんじゃないの？実はそれができない深いワケ。3回シリーズPart2｜STUDIO名古屋

今回は2回目、人手が足らないなら、新卒をどんどん採用すればいいんじゃないの？実はそれができない深いワケ。をお送りします。

前回の記事　1）なぜ仕事が増えているの？その答えは3つある。はこちら。

この記事のように、仕事が増続けているWeb業界は、「人材不足」といわれてから実はもう10年ほど経っています。（もっと長いかもしれません）

人手不足ならどんどん人を採用していけばいいじゃないかと思いますよね。
新卒、未経験者もどんどん採用すればいいではないかと。

しかし、このウェブ業界はそれが難しいという事情があります。
なぜなのでしょうか。

一人前のウェブデザイナーになるためにはどれくらいの時間がかかる？

ウェブデザインの仕事には、必要なスキルがあります。このブログでも何度か紹介させていただいていますね。
主なものは下記の4つです。

1）基礎的なデザインのスキル。色だとか、形、写真を整える審美眼のようなものです。
2）グラフィックソフトを使いこなすスキル。代表的なグラフィックソフトは、Photoshopやillustratorといったものです。
3）HTML、CSSといったマークアップ言語の習得
4）JavaScrupt JQueryといったプログラミング言語の習得

今デジタルハリウッドのカリキュラムはこのスキルを習得するためのものなのですが、
ウェブデザイン未経験の人がこれを覚えるには、最低でも半年ほどかかります。
パソコンをほとんど触ったことがないという方ですと、1年近くかかります。

新人が来た！さあ研修はどうしよう？

今、ウェブ業界に関わる企業はとっても忙しい状況になっています。
人手が少ないことに加え、仕事の案件が増えているからです。

そういった状況で、ウェブ未経験、またはパソコン未経験の人が
「今日からお世話になります」
と入社してきたらどうなるでしょうか。

新人研修担当になった先輩社員は、先ほどのスキルを半年から1年間かけて教えなければなりません。

その上、新卒だったら社会人研修も必要です。その上、新卒だったら社会人研修も必要です。
電話の取り方（最近は受話器の取り方を知らない人もいるそうですね）、メールの送り方、お客さんとの話し方、礼儀作法・・・。

未経験で新卒ならば、一人前になるまで早くても2年はかかります。
先輩社員は、ただでさえ自分の仕事が多いのに新人の研修をすることになれば、仕事が倍以上に増えることになります。

新卒、未経験でも採用したいけれども忙しくて仕事を教えているヒマがないというのが、このウェブ業界の現実なのです。

スタッフを増やしたいけど、仕事がこれ以上増えることに耐えられるか。採用担当者は、そのジレンマに悩んでいるんです。

では、ウェブ業界はどんな人を採用したいの？新卒は無理なの？

先ほどの理由もあり、ウェブ業界の求人案件によく書かれている条件は
「実務経験1年」「実務経験3年」という経験です。

経験者だけしかダメなのか、とあきらめるのは早すぎますよ！
デジタルハリウッドを卒業した受講生さんは「実務経験1年」という条件があっても、今までに何人も採用されています。
実は、デジタルハリウッドのカリキュラムは即戦力を身につけることを目的としているので、カリキュラムを修了すれば実務経験1年くらいはかるーくクリアしているんです。
業界全体は人手不足なので、スクールを卒業したスキルがあればもう喉から手が出るほど欲しいんです。

未経験、新卒はウェブ業界では一般的には採用されにくいのですが、デジタルハリウッドの卒業生ということなら状況はまったく変わってくるのです。

採用募集のエントリー時に、デジタルハリウッドを卒業していることを伝えると、あっさり採用OKになったとかいきなり役員面接だったとかいう声もよく聞きます。

ウェブ業界の中では、デジタルハリウッドは老舗スクール。
しっかりしたカリキュラムがあり、必要なスキルを教えられていることが知られているんです。
また、その職場の中に「私もデジハリ卒業生です」という社員がいることもよくあり、それが縁で採用が決まることも！

会社に期待せず、自分で自分の手に技術をつけていく時代が来ている

ウェブ業界に限ったことではないのですが、企業が経費削減のために新人教育に手間と時間をかけらなくなっているという事情もあります。

昔は、新人研修のために企業がリゾートホテルを借り切って新入社員に研修していて、ホテルの食事が3食ついて手厚く扱われていたこともあったんですがね・・・。

そんな風に新人を金の卵扱いしてくれて、おんぶにだっこにかたぐるま、なんていう時代は終わったんです。

もう会社に期待せず、自分で自分の手に技術をつけていく時代が来ているのです。

また、一般企業で長く会社員をしていたワタシですが、ウェブ業界はちょっと変わっているなあと思うことがよくあります。
人事採用のことも、ほかの企業とは違うルールがあります。
デジタルハリウッドスタジオ名古屋では、そういったことも受講生さんにお伝えしながら就職活動をサポートしています。

次回は3回シリーズの最後、3）Webの仕事に将来性がありますか？という質問に答えます。をお伝えいたします。

AIの登場や、無料のウェブサイト制作サービスの広がりで、ウェブデザイナーの仕事がなくなっていくのではないかという噂に迫ります。

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