こんにちは。
先日STUDIO吉祥寺ではフリーランスはじめの1歩講座 Vol.2を開催しました!
フリーランスになりたいけど、どうすればいいの?ゆくゆくフリーランスになりたい!興味がある!でも、お金のはなしって人に聞きづらい…。など卒業後フリーランスを視野に入れているみなさんが多く参加されていました。
今回は受講生の一杉さんに当日のレポートをいただきました。先生の経験から学べるフリーランスはじめの1歩!
講座に参加できなかった方にもぜひご覧いただきたい内容です!
こんにちは。デジタルハリウッド受講生の一杉麻実と申します。
今回「Web系フリーランスはじめの1歩講座vol.2ーお金のおはなしー」に参加しました。Vol.1のレポート記事もございますので、まだご覧になっていない方はそちらも確認してみてください。
私はいずれ、フリーランスとして、自分で仕事を選びながら自分のペースで働きたいなと思っています。また、現在も副業として少しだけ案件を受けていて、 見積もりや税金面などフリーランスにまつわるお金の話で悩むことがあった ので参加しました。
デジハリのトレーナーとして活躍している個性豊かな3名の先生がそれぞれお話してくださりました。ボリューム満点でしたので、フリーランスを目指す私が「特に勉強になったな」と思うところをピックアップしてお伝えしたいと思います。
講師紹介
久保田 涼子氏
フリーランスクリエイター
https://kubotaryoko.com/diary
https://twitter.com/ryo_oryo
広島市出身。東京都在住。1982年11月4日生まれ。東京女子大学 文理学部 心理学科卒業。
「ワクワクするモノ・時間・場所を生み出す」をテーマにものづくりを行うフリーランスクリエイター。Web制作ナレーター業務 Coco-Factoryの代表をつとめ、国内外のウェブサイトをトータルプロデュースする他、デジタルハリウッドSTUDIO渋谷・吉祥寺講師としてオンライン講座や教材開発、ワークショップ開発に多数携わる。著書「webデザイン良質見本帳(SBクリエイティブ)」
小菅 達矢氏
フロントエンド エンジニア・UIUXデザイナー・ライター
https://arrown-blog.com
https://twitter.com/keinkosuge
埼玉県出身、1982年生まれ。30歳直前で異業種からの転職を目指して以降、紆余曲折を経ながら現在、Craftieなどスタートアップでの開発に従事。
また、スクール「G’s ACADEMY TOKYO(ジーズアカデミートウキョウ)」「デジタルハリウッドSTUDIO」などで講師・アシスタントを務めている。
その他、個人的にも地域を問わず各種イベントへの登壇を行ったり、自らのブログ「Arrown」にて様々な情報を発信し続けている。
小野 翔太氏
Webデザイナー
onobenriya.com
https://twitter.com/ono_shouta
滋賀県出身、東京在住。1988/03/19生まれ。
フリーランスとして活動後、Web制作会社に就職し、2部署のマネージャーを兼任。
その後、退職し、現在は再びフリーランスとなる。
主にWebディレクター、フロントエンドエンジニア、Webコンサルタント業務を生業とし、
講師や研修など教育の分野の仕事も請け負っている。
モットーは『毎日コツコツ』。
3人の共通項は音楽!どうしてフリーランスになったの?
小野先生:
バンド活動をしていた小野先生は小菅先生と高校時代に出会います。
フリーダムという時期は、家にあるものを売りながら生活をするという極貧生活をしていたそう。
フリーター時代にPhotoshopに触れたり、自分のバントのHPを作成していたことから、学校などに通わず独学でフリーランスデビューをしたそうです。
企業に就職したこともありましたが、会社勤めが合わず、またフリーランスとして活動再開をしました。
小菅先生:
20代前半に音楽活動をしていた小菅先生は、その後に就職した勤務先の部署解散を機に独学でデザインを学びます。
Photoshopの使い方がよくわからないことからデジハリに通うことを決意。
デジハリに毎日通い詰めた結果、デジハリのスタッフにならないかとお声がかかるようになります。
また、フリーランスになるつもりはなかったけど、就職活動に失敗したことからフリーランスになりました。今は週3日程度スタートアップの会社に勤めながら、フリーランスとしても活動しています。
久保田先生:
大学時代のアルバイト先の先輩の自由な働きかたに憧れた久保田先生は、大学卒業と同時にデジハリに通います。
卒業後に制作会社に入社するものの、派遣切りに……
その後、お遍路に旅立つと知り合いから案件をもらえるようになり、そのままフリーランスデビューをしました。
実際の案件をベースに!講師陣はどんな見積もりを出す?
クラウドソーシングに実際に出ていた案件をベースにそれぞれ見積書を出していただきました。
案件情報:金融・保険のレスポンシブ対応のコーポレートサイト
WordPress導入の10ページ程度の制作
小野先生:
93.7万円 1年目であれば10万円
一番金額の高い小野先生。見積もりを作る際の特徴は、めんどくさい係数。
クライアントの空気感や安全性など総合的に判断して、めんどくさそうと思うものには1.1倍〜2倍を通常の見積もりに上乗せするようです。
この案件は、コーポレートサイトのわりに規模が大きく、ターゲットが広いことからめんどくさい係数が発生したそうです。
期間は最低3か月はかかると見込んだようです。
ちなみに1年目は、周りに頼れる人がいなかったとのこと。当時の月収を考えると10万円はかなり高価な金額であったため、10万円という見積もりになるとのことでした。
小菅先生:
79.2万円 1年目であれば20万円
小菅先生は、どれくらいの日数がかかるかというベースで見積もりを出すそうです。
ちなみに日数としては2か月ほど。
時給でない理由は、時給の場合は手が早いと損をしてしまうから。
工数ベースで見積もりを出す場合は、自分の手の速さをわかっているからと思われがちだが、小菅先生は自分の手の速さがわかっているか微妙とのことでした。
1年目は地方の案件をメインに扱っており、その案件をベースに考えると20万円とのことでした。(地方の案件は東京よりも安い傾向があるため)
久保田先生:
70.4万円 1年目であれば15万円
久保田先生は見積書には必ず「ヒアリング時の見積もりです」と記載するそうです。それは、その後に要望が増えて見積もり時に見積もった工数よりも大きくなってしまうことがあるため。
紹介での案件が多い久保田先生は、紹介割引で少し安くすることがあるそうです。
実際にあるの?お金のトラブルと対処方法
お金のトラブルの経験は3人ともあり、いずれもトラブル内容は「未払い」でした。
小菅先生は金額が大きくないことや関係を断つために、対処をしなかったようです。
小野先生:
小野先生は基本的に1年の半分働いて、半分は休むスタイル。
しかし、年収の大半が入金されない(半年休めない)という経験があるそう。
最初は先方へメールで交渉を開始、しばらく督促が続き、予定よりも半年遅れて入金されたそう。入金が遅れたことで、金銭的な支障だけではなく、休む時間も奪われてしまいました。
久保田先生:
請求書を出した案件が入金されなかった案件。
そんなときに久保田先生が使った対処法は第三者を使うこと。
「税務上合わないと、税理士が怒っていて、内容証明を送ると言っている」と先方に伝えたそう。
第三者を使うことで、相手は焦り出し、遅れて入金されたとのこと。
不安定と言われるフリーランス。何年目から安定した?
大体、徐々に年収が上がり3年目ぐらいから普通に生きていけるように安定してきたそう。
小菅先生だけ、回答が違いました。
小菅先生:
1番稼げたのが実は1年目のとき。
ガス代を払えず水風呂生活をしていた時期もあり、その頃よりも安定しているが、今でも精神的に安定していない感じがあるとのこと。
ー福利厚生や退職金がないフリーランスのためのサポート紹介ー
・小規模企業共済
月々払うお金は経費として計上できる。
フリーランスをやめたときに返金されるので、退職金代わりに利用できる。
・フリーランス保険
月額1万円程度から加入でき、福利厚生もついている。
デジハリの卒業生は半額で加入できる。
はじめての確定申告どうした?使っている会計ソフトは?税理士はつけてる?
フリーランスになると、誰もが経験する確定申告。
先生方が確定申告をどのように乗り越えたか、日々使っている会計ソフトや税理士について語ってくれました。
小野先生:
1年目の確定申告は確定申告の案内の封筒に同梱されていた冊子を読み込んで対応。その後は小菅先生と一緒に簿記の勉強をしながら、税務会計を勉強。会計ソフトはFreeeを使用。Freeeが1番e-taxをやりやすい。税理士はつけていない。
小菅先生:
1年目の確定申告は簿記2級を取得した直後だったので、自力対応。その後は、簿記の知識を生かしながらクラウド専門の税理士さんにお世話になったそう。
会計ソフトは小野先生と同じく、Freeeを使用。税理士はつけていない。
久保田先生:
久保田先生は1年目に友人の税理士に助けてもらいながら、確定申告を学んだそう。現在は、他のフリーランスよりも会計処理が複雑なことから年末調整のみをやってくれる税理士をつけているそう。会計ソフトは税理士指定の弥生会計を使用。ちなみに開業届は1年目の確定申告時に出したそう。
フリーランスで生き残るためには?フリーランスサバイバルハック!
各先生が1分間でフリーランスサバイバルハックをプレゼンし、参加者で一番有益な情報を提供した先生に投票をしました。
小野先生:
やれることは何でも仕事に!
Web制作だけではなく、Webについて教える。
バンド活動の経験から企画運営スタッフをしたり、受付をしたり。
過去の業務経験からリラクゼーションサロンのスタッフをしたり…
(小菅先生の過去に住んでいた家の近くのリラクゼーションサロンでの勤務経験あり)
Webに拘らなくても、仕事にできることはたくさんあります。
小菅先生:
発信することは大事!
発信することで「コスゲは●●」というイメージからつき、仕事に繋がることが今でも多い。
心をヘルシーにするために安定した収入を常にもつ!
お金がないと不安定な選択に走りがち。定額の仕事は少しでも何か持っておくべき。
組織や集団での仕事を大事に!
会社に所属したことで学べる機会が増えた。一人でやっていると不安がつきまとってしまう。
久保田先生:
「クリエイター交流会」に行くくらいなら、ちょっと高めの立ち飲みバーに1人で行こう!
自分を印象付けるために服装や髪型に1つ特徴をもつこと。(久保田先生の場合はぼうし)
出身地や在住地、出身校から意外と仕事がくることがあるため、ポートフォリオには記載することがおすすめ。
格安で案件を受けるなら人脈を持っている人のWebサイトを作ろう。
ちなみに投票の結果は、久保田先生がダントツのTOPでした。
今回の講座は、新型コロナウイルスの影響もあり、ライブ配信もされました。
◆オンライン参加の皆さんに手を振る先生たち ◆会場の参加者もマスク姿が目立ちました。
自分らしく自由に働くフリーランスの姿はとても輝いてみますが、その裏には不安定な収入やお金のトラブルや確定申告の壁など様々な障壁があります。
今は成功しているフリーランスでも、1年目は低く見積もりを出してしまったり、安定しない時期を乗り越えてきているんだなと思いました。
お金のトラブルに関しては3人中3人が経験しているので、本当によくある話 であると思います。自分自身がトラブルに遭遇する前に、事前に対処法などを聞けたことは学びになりました。
また、会社に頼らず見積もり作成から会計処理まで、全てひとりでやらなければいけないフリーランスは自発的に様々な知識を身に着け、挑戦することが必要だと思いました。
今回3名の先生方からもたくさんの情報を得ることができたので、 自分自身でもお金の相談ができるフリーランスの仲間を身近にもつことも大切 かもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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