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AI時代だからこそ、WEBディレクターに必要な「基礎力」

2026-06-10

かおり

PROFILE

かおり

WEBディレクター / デジタルハリウッドスタッフ(MBC開発 広告事業本部)

短大卒業後、広告媒体に触れたことをきっかけにWEB・広告業界へ興味を持ち、専門学校でWEBデザイン・コーディングを学ぶ。 現在はMBC開発でWEBディレクターとして、サイト制作や広告運用、アクセス解析を活用した改善提案に携わっている。

✓ この記事でわかること

  • AI時代にWEBディレクターへ求められる力
  • 私が学生時代に学んだことが今どう活きているか
  • AIでできること・できないこと
  • これからWEBを学ぶ人に基礎学習をおすすめする理由

近年、ChatGPTやClaudeをはじめとした生成AIの普及により、WEB制作を取り巻く環境は大きく変化しています。

「AIでホームページを作ってみた」
「AIでアプリを作った」

そんな話を耳にする機会も増えました。

実際に私自身も日々AIを活用しています。
アイデア出しや調査、プログラムの相談など、今では欠かせない存在です。

しかし、AIと向き合う中で感じていることがあります。

それは、

AIが発展した今だからこそ、基礎力の重要性が増している

ということです。

WEBデザインとの出会い

私は短大卒業後に通販業界へ就職しましたが、勤務先で広告媒体に触れたことをきっかけに広告やWEBの世界に興味を持つようになりました。

その後退職し、専門学校へ進学。
3年間、WEBデザインやコーディングを中心に学びました。

卒業制作として制作したのが「鹿ごもり」というWEBサイトです。

卒業制作として制作したWEBサイト「鹿ごもり」の画面キャプチャ
▲卒業制作時に公開したWEBサイト「鹿ごもり」

当時はデザインだけでなく、

  • どういう構成なら見やすいか
  • ボタンはどこに配置するべきか
  • ページの動作は重くないか

といったことを考えながら制作していました。

また、学生時代に広告代理店でアルバイトを経験できたことも大きな転機でした。

学校では学べなかったGoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャーの知識に触れ、

「見た目が良いサイト」だけではなく、

成果につながるサイト

を意識できるようになりました。

今でも良いWEBサイトを見つけると、

「なぜこのボタン配置なのか」
「なぜこの導線なのか」

と自然に考えてしまいます。

この積み重ねが現在のWEBディレクター業務にも活きています。

AIによって制作のハードルは大きく下がった

現在ではChatGPTやClaude、Manusなどを使えば、専門知識がなくてもそれらしいWEBサイトやアプリを短時間で作ることができます。

私自身、アプリ開発は専門分野ではありませんが、AIに相談しながらであれば簡単なものは作れる時代になりました。

これは間違いなく素晴らしい変化です。

これまで挑戦できなかった人が挑戦できるようになり、アイデアを形にする速度も大きく向上しました。

それでも「作れる」と「運用できる」は違う

一方で、こんな相談を受けることも増えました。

「サイトは作ったけれど検索結果に出てこない」
「アクセス数がわからない」
「問い合わせが全然来ない」

実際にソースコードを確認してみると、

  • hタグが正しく使われていない
  • 重要な要素がdisplay:noneになっている
  • Googleアナリティクスが入っていない
  • Googleタグマネージャーが設定されていない

といったケースがあります。

見た目は十分綺麗です。

しかし、検索エンジンやアクセス解析、ユーザー行動の計測といった部分が考慮されていないため、本来の目的を果たせていません。

AIは見た目の良いものを作るのが非常に得意です。

しかし、

「なぜそれが問題なのか」
「どこを改善すれば良いのか」

までは、人間側が判断しなければならない場面も多くあります。

AI時代の基礎学習は、自動車教習所に似ている

「AIですぐ作れるなら、勉強に時間やお金をかけるのはもったいない」

そう考える方もいるかもしれません。

ただ私は少し違う考えを持っています。

例えば、これから自動運転が普及したとしても、

交通ルールを知らない人や、
ブレーキのかけ方を知らない人に、
いきなり車を運転させるでしょうか。

おそらく多くの人が不安を感じると思います。

AIも同じです。

普段は問題なく動いていても、トラブルが起きたときには人間が判断しなければなりません。

その時に必要なのが基礎知識です。

WEBディレクターとしてAIとどう向き合うか

私はAIを否定するつもりはまったくありません。

むしろ毎日のように活用しています。

わからないことを相談したり、
アイデアを整理したり、
コードのレビュー(書いたプログラムに問題がないか確認)を依頼したり。

AIは間違いなく優秀なパートナーです。

しかし、

AIは責任を取ってくれません。

最終的な判断を行うのは人間です。

だからこそWEBディレクターには、

  • 基礎知識を身につけること
  • ユーザー視点を持つこと
  • データを見る力を持つこと
  • AIの回答を検証する力を持つこと

がこれまで以上に求められると感じています。

おわりに

AIの進化によって、制作のハードルは確実に下がりました。

しかし、だからこそ本質を理解している人の価値は高まっているように思います。

私自身、学生時代にWEBデザインやコーディングを学び、実際にサイトを作り、アクセス解析を学んだ経験が今の仕事の土台になっています。

AIは強力な味方です。

ですが、AIの提案が正しいのか判断する力や、問題が起きたときに原因を見つける力は、人が身につけなければなりません。

その力を養うためには、デザインやコーディング、マーケティングといった基礎を学ぶことが大切です。

これからWEB業界を目指す方や、新しいことに挑戦したいと考えている方には、ぜひ基礎を大切にしながら学びを続けてほしいと思います。

AIが当たり前になる時代だからこそ、学んだ経験や積み重ねた知識は、きっと大きな武器になるはずです。

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