デジタルハリウッドSTUDIO自由が丘 ブログ

【イベント】子育ても仕事も諦めない。主婦・ママのためのキャリアデザイン

2022-10-08


こんにちは!デジタルハリウッドSTUDIO自由が丘です。

2022年秋、主婦・ママ向け講座「Webデザイナー専攻主婦ママクラス キャリアデザインプログラム」がリニューアルされました!


「仕事と育児を両立させたい」、「副業をはじめたい」、「自分らしい働き方を叶えたい」。コロナ禍以降の働き方やライフスタイルに対応したカリキュラムに生まれ変わり、柔軟なキャリアの実現をサポートします。


リニューアルを記念し開催されたイベントでは、女性のキャリアデザインを支援する株式会社mog(ママ、お仕事がんばって!)代表取締役の稲田明恵氏と、主婦・ママクラス卒業生で性教育サイト「命育」代表の宮原由紀氏を登壇者に迎え、仕事と育児の両立、主婦・ママのキャリアの重ね方、自分らしい働き方の実現について語っていただきました。

登壇者紹介

稲田 明恵 氏

株式会社mog (ママ、お仕事がんばって!)代表取締役社長

新卒で株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)へ入社。人材紹介の法人営業を経験後、特例子会社や障がい者雇用支援「DODAチャレンジ」など、20代で事業責任者として新規事業の立ち上げを経験。その後、社内異動により、人事マネージャーとして人事労務の運用、研修・採用領域を担当。2015年12月、第1子の出産を機に、ワーキングママが抱える悩み・不安を解消したいと「ママボラン」を構想し、業界初のボランティアマッチング事業を展開。特技は利き酒、趣味はアートギャラリー巡り。リニューアルするWebデザイナー専攻主婦ママクラスにて、キャリアデザイン授業を担当

宮原 由紀 氏

家庭でできる性教育サイト「命育」代表 / Siblings合同会社 CEO

大学卒業後、大手メディアやインターネット企業を約15年経験し、現職。子どもへの性教育に課題意識を持つクリエイターたちと、医師専門家協力のもと、命育を立ち上げる。サイト運営のほか、園や学校、PTA、地域などと連携して、多方面から性教育をサポートする活動に取り組む。3児の母。 著書『子どもと性の話、はじめませんか?ーからだ・性・防犯・ネットリテラシーの伝え方』(監修:産婦人科医高橋幸子、出版:CCCメディアハウス)

稲田さんに聞く「主婦・ママのキャリアの重ね方」

子育てと仕事の両立や、キャリア形成に悩んだ経験があるというおふたり。どう乗り越えて今のキャリアを築かれたのか、まずは自己紹介も兼ねて、稲田さんのキャリアとともに、ご自身の経験がきっかけとなったキャリアデザインプログラムについて伺いました。

他社でのボランティアがキャリアの気づきに

新卒で人材派遣会社に入社以来18年間、さまざまな形でキャリア支援に携わっていたという稲田さん。2019年にはワーキングママのキャリアサポート支援サービスを行う株式会社mogを創業しました。順調にキャリアを積んできたように思える稲田さんですが、育休中にキャリアについて悩んだ時期があったと言います。


稲田さん 育休の直前までやっていた人事が向いていなかったんです。根が営業で、ブルドーザー稲田と呼ばれるくらい働いていました。そんな中、出産のため育休で一年間仕事から離れたとき、さて今後の働き方をどうしようと。。。このまま人事でやっていくのか?ということと、それまでブル稲田として残業もいとわず好きなだけ働いていたのが、これからは子どものことを考えた働き方をするという中で、この先どうしたらいいんだろう…と思ったんです。


仕事から離れる育休中に、自分のキャリアを見つめ直したり、復職後の働き方について不安を抱える人は少なくありませんが、稲田さんも同じように悩みを抱えていた一人。そんな時に、友人の勧めで他社で人事のボランティアを経験したことで、自身のキャリアに気づきがあったそうです。


稲田さん やってみたら、ずっと採用のことばかりやってきたのでやれちゃうんですけど、やっぱり面白くなかった。他の会社で人事をしても面白くないならダメだなと腹がくくれました。自分にとって働く意味は事業を作ることなんだなと。


違う環境に身を置いて試すことで、自分の強みや向き不向きを再認識したという稲田さん。このときの経験と、元々希望していた事業をやりたいという想いに立ち返ったことで、ボランティアを通じた実践型キャリアプログラムを提供する事業を立ち上げることに。本格的に女性のキャリア支援に取り組むことになりました。

女性のライフステージに寄り添う、キャリアデザインプログラム

子育てと仕事を両立するために「リモートワーク」や「時短」で働きたいと希望しても、そうした働き方を前提とした正社員の求人自体が少ない現状があります。テレワークや時短を希望することは決して我がままなどではない。そうでないと働けない現実があるということがまだまだ伝わっていないと稲田さんは話します。


稲田さん 企業側も人材サービス側ももっと理解を深めないといけない、世の中を変えていきたいと思っています。今までの人材サービスは転職支援サービスでしかなかったと思うんです。いわゆる点でしか接点を持っていなかった。本来であればライフステージの変化に寄り添ったキャリアの支援をしていくべき。


出産、転勤、昇進など、ライフステージに合わせたキャリア支援を実現するために展開されたのが、株式会社mogにて実施しているキャリアデザインプログラムです。ボランティアを通じた実践型のプログラム、キャリアカウンセリングや研修でキャリア形成をサポートします。



ママ自身が「働いていて楽しい」姿を見せ伝えること。そのためには働く意味を考え、ママ自身が腹落ちして働くことが大事だと唱えました。

家事や育児はブランクではなくキャリア

受講生や、受講を検討される方の中にも、育児をきっかけに新しい働きかたを目指したいけど、どうキャリアを重ねたらいいのかわからないと悩まれるケースが多くあります。


稲田さん キャリアはこれから得ていくものと思いがちなんですが、元々の語源は「轍(わだち)」です。車の車輪の跡という意味なんですね。自分がどういう働き方をしてきたのか振り返ることがすごく大事。 「わたし何もない…」と思うかもしれませんが振り返ってみると立派な跡があって、よく眺めるとちゃんと登ってきた山があるんです。
ひとりひとり違う山を持ってるはずなので、自分らしさ、強み、パーソナリティもあれば経験もあると思いますが、それをこの先どう活かしていくのか。そこで新たな武器を手に入れるのが主婦・ママクラスかもしれないです。まずは家事・育児も含めてどんなことをやってきたのか振り返ることが最初の一歩だと思います。


過去のキャリアを活かすか、ブランクをマイナスに捉えるかどうかは自分次第。働く上でのブランクなだけで、人生がブランクなわけではありません。子どもに学びの提供をしていたとか必ずやってきたことがあるので、「わたしにとってはブランクじゃないわ」と捉えることも重要です。マーケットや企業から見た、その人の強みの情報を提供できることが自分の価値だと稲田さんは力強く語ってくれました。

宮原さんに聞く「自分で人生をデザインすること」

大学卒業後、リクルート、Amazonなどで営業や事業開発に長年携わり、第三子の育休中に主婦・ママクラスを受講。卒業後はクラスメートとともに性教育のメディアを立ち上げ、受講をきっかけに独立。仕事も育児も1番バランスがとれてるという今、宮原さんが自分らしい働き方を実現されるまでの経緯と、人生をデザインすることについてお話を伺いました。

仕事と育児の両立、マミートラック、モヤモヤの原因

希望通りの仕事で順調にキャリアを重ねてこれた宮原さんですが、ライフステージや環境の変化にモヤモヤを抱えることも。第一子出産では仕事と育児に追われ、中途半端になりどちらにも罪悪感を抱き、第二子出産ではマミートラックにはまり転職を決意。


宮原さん 残業ができませんと履歴書に書いたところ軒並み落ちたんです。その中で拾ってくれたのがAmazonで、やることやってくれたら子連れでも関係ないという環境でした。やれるべきことをやれば正当に評価され、やりがいを感じていました。

ところが、第三子の妊娠をきっかけに、働きたくてもできないジレンマに陥ります。望んで入った成果主義の環境でしたが、自分で自分の首を締めることに。復職後のキャリアを考え、産後1ヶ月のタイミングで主婦・ママクラスに入学しました。卒業後、クラスメートとともに性教育メディア「命育」を立ち上げ、一旦復職するもその気持ちに変化があったと言います。


宮原さん 全部自分が望んで選んできたキャリアなんですけど、都度都度モヤモヤを抱えているな、これは職場の問題でも家庭の問題でもないなと。詰まるところ、原因は自分だった。なので自分の責任下でできる環境で働き続けたいと思い、独立しました。

独立後は主に「命育」の運営に携わり、性教育の書籍の出版やワークショップなどイベントも開催。現在は50万PVを超えるメディアに成長しています。


メディアのほか行政と協力して、幼稚園や小学校に性教育を広める活動や、チームランスでWEBサイトやクリエイティブ制作を受託をするなど活躍の幅を広げています。

人生をデザインするために大切な3つのこと

就職、結婚、出産、子育て、介護などライフステージの変化で、働き方やキャリアに悩む人は多いはず。人生で起きる変化に対応できるキャリアを築くにはどうしたらいいのでしょうか。


宮原さん 18年キャリアを積んできて今思うことは、女性である以上、環境の変化や体の変化などいろんな要因が起こりますが、それに左右されるのではなく、自分自身で人生をデザインしていくことが大事かなと思います。

今回参加された受講生や、これからWebデザインのスキルを身につけたいひとに向けて、特に強調されていたことが機をのがさず勝負するということ。宮原さんが主婦・ママクラスに入学し、いちばん最初の授業で講師から伝えられた言葉です。「学ぶと決めて入学したから入ったからには育児より何よりも優先して集中してください。集中した人が必ず結果をだせるようになる。」と。


宮原さん 卒業されてもまだ自信がないという方に何名かお会いしたことがあるんですけど、伺っていると最後の卒業制作を納得できるまで仕上げてなかったとか、課題を最終手抜きしたという声を聞きます。 卒業するからには最後納得いくものを仕上げて卒業することで、次の仕事に自信を持ってつなげていけます。ここを乗り越えれたから私はなんでもやれると逆に強くなって卒業できるんじゃないかなと思います。

仕事じゃないから、自分が好きでやらせてもらっているからといって、家事も育児も完璧にしないとと頑張る必要はありません。やるからには家族にも協力してもらって、納得いくまで学ぶ方が結果に繋がるのですね。

Webデザインを学んで気づいた自分の強み

宮原さんの場合、Webデザインを学ぶことで改めてディレクターや事業開発という得意分野に気づいたそうです。


宮原さん ディレクターの仕事ひとつでも、各論まで知ってるのと知らないのとでは全然違うので学んでよかったと思っています。上流から下流までカバーしています。

Webのスキルを習得し、それまでのディレクターや事業開発のスキルを活かしてメディアを立ち上げた宮原さん。現在はWebの枠を超えて性教育を広める活動をされるなど、自分らしい働き方を実現しています。 主婦・ママクラスの卒業生には、得意なコーディングを仕事の中心にしたり、デザインと得意分野を掛け合わせ、デザイン✖️ライター、デザイン✖️イラストレーター、デザイン✖️マーケティングの道に進む人もいます。 スキルの掛け合わせができるのがWebデザインを学ぶ魅力でもあります。

さいごに

お二人に共通していたのは動くこと。悩んでもいつまでも考えつづけるのではなく、誰かに話してヒントを得たり、これだ!と思ったらまずは行動されていたのが印象的でした。こうしなければならない、と型にはまるのではなく、自分が今だと思うタイミングでとことんやってみる。そうしてはじめて自分の強みや可能性が見えてくると感じました。

「私らしく」を諦めない

デジタルハリウッドSTUDIOではWeb分野でキャリアアップ・スキルアップをめざす「あなた」をサポートします!


・未経験からでも、子育てしながらWebデザインスキルを学ぶのでしっかりサポートしてほしい!
・家の中で仕事している人がいると、学び時間の確保が難しい!
・子育てもひと段落、久しぶりの社会復帰したいけど不安…
・わたしと似た環境で「子育てと仕事の両立」を成功した先輩からノウハウ教えてほしい!


個別説明会ではみなさまの目的に合わせたコースについてのご案内はもちろん、目的に合った就転職・フリーランスサポートのご提案をさせていただきます。「自分がいつまでにどのようになりたいか。」からスケジュールを逆算して、受講時期や受講のイメージ、働き方のイメージなどを膨らませていただきながらご検討いただければと思います。


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