■ 地域と本気で向き合う、実践型プロジェクト
7月11日(土)、地域のみらい講座第5期の集大成となる「クライアント講評会」が開催されました。
今回のテーマは、東京・吉祥寺にある吉祥寺ダイヤ街商店街のWebサイト制作です。
STUDIO広島をはじめ、STUDIO吉祥寺、STUDIO福島から4名の受講生が参加。
約2か月間、現地取材やヒアリングを重ねながら、「商店街の魅力をどう伝えるか」を考え、それぞれの視点でWebサイトを制作してきました。
■ 地域のみらい講座とは?
「地域のみらい講座」は、地域社会が抱える課題に対して、Webデザインを通して解決策を考える実践型講座です。
ただデザインを学ぶだけではなく、
- クライアントの想いをくみ取る力
- 情報を整理し、分かりやすく伝える力
- プレゼンテーション力
- フィードバックを受けて改善する力
など、実際の仕事に近い環境で学ぶことができます。
■ 商店街の皆さまと向き合う、緊張感あふれる講評会
講評会当日は、クライアントである吉祥寺ダイヤ街商店街から三次さまをはじめ7名の皆さまにお越しいただきました。
さらに、デジタルハリウッド株式会社CSO松原さまにもご参加いただき、受講生一人ひとりのプレゼンテーションを見守ってくださいました。
オンライン越しにも伝わるほどの緊張感の中、4名の受講生が現地とオンラインでプレゼンテーションをスタート。
約2か月間、地域と向き合いながら制作してきた想いや、デザインに込めた理由を、自分の言葉で堂々と伝えました。
■ 4名それぞれが見つけた「ダイヤ街の魅力」
ダイヤ街を、歩きたくなるサイト
アオキさん(STUDIO吉祥寺)
目指したこと
ダイヤ街の全体像を知ってもらい、「歩いてみたい」「回遊してみたい」と思えるWebサイト。
提案のポイント
- 商店街全体を把握できる大型マップ
- 130店舗を平等に紹介する情報設計
- 白とブルーを基調とした明るく清潔感のあるデザイン
講評
「トップページのマップがとても分かりやすい」「Googleマップでは伝わらない商店街全体の魅力が表現されている」と評価されました。
常連の方にも、初めて訪れる方にも寄り添うサイト
トダさん(STUDIO広島)
目指したこと
常連の方にも、初めて訪れる方にも寄り添い、人の温かさが伝わるWebサイト。
提案のポイント
- スマートフォンでも使いやすい情報設計
- 「深掘りダイヤ街」の提案
- 写真を活用し、街や人の魅力を伝えるデザイン
講評
「常連の方にも、初めて訪れる方にも寄り添うコンセプトがよく伝わってきた。」「写真を活かした人肌感や空気感の表現、"深掘りダイヤ街"というコンテンツも印象的」と評価されました。
自分だけの「ダイヤ」が見つかるサイト
オオノギさん(STUDIO広島)
目指したこと
130店舗それぞれの魅力に出会い、お気に入りのお店を見つけられるWebサイト。
提案のポイント
- 店舗位置が分かるマップとマーキング機能
- 「ダイヤを見つける」「#私のダイヤ」など参加型コンテンツ
- 初めて訪れる方も楽しめる導線設計
講評
「マップのマーキング機能が分かりやすい」「利用者参加型の発想が面白い」と評価されました。
足を運びたくなる「商店街のしおり」
サイトウさん(STUDIO福島)
目指したこと
初めて訪れる方にも、何度も訪れる方にも寄り添う"商店街のしおり"のようなWebサイト。
提案のポイント
- 年代を問わず使いやすいデザイン
- 情報を探しやすい導線設計
- 「数字で見るダイヤ街」の提案
講評
「どの世代にも分かりやすい」「数字で魅力を伝える視点が素晴らしい」と評価されました。
■ 審議は難航。それぞれの提案に込められた想い
4名のプレゼンテーションが終わると、吉祥寺ダイヤ街商店街の皆さまによる審議が始まりました。
「このアイデアも取り入れたい。」
「こちらの提案も魅力的。」
一人ひとりが異なる視点から商店街の魅力を表現しており、どの作品にも光るアイデアが詰まっています。
そのため、審議は予定時間を超えるほど続きました。
どの作品にも地域への想いが込められていたからこそ、選考は簡単には決まりませんでした。
■ 最優秀作品に選ばれたのは…
そして迎えた結果発表。
最優秀作品に選ばれたのは、 STUDIO広島のトダさんの作品 でした!
「常連の方にも、初めて訪れる方にも寄り添う」というコンセプトのもと、利用シーンに合わせた情報設計や、商店街の魅力を深く知ることができる「深掘りダイヤ街」の企画、写真を活かした温かみのある表現などが高く評価されました。
また、歩きながらでも必要な情報にアクセスしやすい操作性や、商店街の歴史、人の魅力まで伝える構成も評価され、最優秀作品に選ばれました。
■ そして、4名全員のアイデアが採用!
…しかし、結果発表はそれだけでは終わりませんでした。
商店街の皆さまから、
「ほかの3作品にも、ぜひ取り入れたいアイデアがあります。」
という嬉しい発表があったのです。
採用されたのは、
アオキさんの「商店街全体が分かる大型マップ」
オオノギさんの「店舗位置が分かるマップのマーキング機能」
サイトウさんの「数字で見るダイヤ街」
それぞれの作品が持つ魅力を組み合わせながら、一つのWebサイトをつくり上げていくことが決まりました。
誰か一人だけが選ばれて終わるのではなく、4名全員のアイデアが形になるという結果に、会場は大きな拍手に包まれました。
■ 地域を好きになることが、良いデザインにつながる
講評会の最後には、デジタルハリウッド株式会社CSO松原さまより、
「皆さんがダイヤ街を好きになり、それぞれ違う視点で魅力を表現していたことが伝わってきました。」
というお話がありました。
地域を知り、人を知り、魅力を見つける。
その積み重ねが、見る人の心を動かすデザインにつながっていくことを、改めて感じる講評会となりました。
■ 涙と拍手に包まれた講評会
結果発表では、最優秀作品の発表だけでなく、「4名全員のアイデアを取り入れたい」という嬉しい発表もありました。
約2か月間、地域と向き合い、悩み、考え続けた受講生たち。
その歩みを見守り、伴走してきた講師や伴走者、スタッフも、思わず涙する講評会となりました。
■ いよいよWebサイト公開へ!
講評会はゴールではなく、スタートです。
これから4名それぞれのアイデアを取り入れながら、吉祥寺ダイヤ街商店街のWebサイト公開に向けたプロジェクトが始まります。
どのようなサイトが完成するのか。
商店街の皆さまと受講生が一緒につくり上げる、その続きをぜひ楽しみにお待ちください!
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