こんにちは!グラフィックデザイン講座4月生の河内です。
今回は、5月29日に開催された第2回講評会(ロゴデザイン課題)と、次回のチラシ課題オリエンテーションの様子をレポートします!
■ 受講生の作品紹介とフィードバック
前回の名刺課題からさらにステップアップし、今回はクライアントの想いやターゲットの心理を深掘りして形にするロゴデザインに挑戦しました。
3名の受講生がどのようなプロセスでデザインを作り上げたのか、それぞれご紹介します。
1.河内
私が取り組んだのは、広島県大竹市のフェリー乗り場「小方港旅客待合所」を対象としたロゴデザインです。地域に根ざした実際の空間を、デザインの力でどのようにリブランディングしていくかが問われる課題でした。
事前のリサーチ
デザインに着手する前に、まずは現場に立つ方々の声を深く拾い上げることに注力しました。
窓口を担当されている事務員の方へ丁寧なヒアリングを重ねるなかで見えてきたのは、この待合所を単なる船の待ち時間を過ごす無機質な空間ではなく、誰もが気軽に訪れくつろげる場所へと育てていきたいという想いです。
また、この待合所が持つ最大の強みは、その場に漂うアットホームな空気感から自然と醸成される「応援される力」であると定義づけ、これをすべてのデザインの核として設定しました。
デザインのコンセプト
軸となるコンセプトは、「島と本土、人と人がつながる港の縁側」です。
実家の縁側のようにホッとできる心地よいサードプレイスを目指し、訪れた人々が自然と交流を生み出す地域の関係案内所としての重要な役割をロゴマークのなかに込めました。
デザインの方向性を決めるムードボードには、不揃いの椅子や吊るし電球、そこで思い思いのスタイルでくつろぐ人々の写真を配置して空間のイメージを固めました。
ロゴの造形自体も親しみやすさを最大限に引き出すため、ひらがなをベースにしつつ太い線を用い、さらにスタンプのかすれ表現を取り入れることで、手作り感や人の体温がじんわりと伝わるような工夫を凝らしました。
講師からのフィードバック
講師の佐藤先生からは、現場の現状や特有の雰囲気を的確に捉えられている点を高く評価いただきました。
また、実際の運用を見据えた低コストでの展開案や、厳密すぎない柔軟な使用規則を設けた実践的な視点についても、実案件ならではの説得力があるとの力強いお言葉をいただきました。
一方で、企画書に掲載したロゴ画像に粗さ(ガビガビとした画質)が出てしまっていたため、資料上での美しさや見え方の改善が今後のテクニカルな課題として挙げられました。
2.受講生・Iさん
続いてご紹介するのは、本業で美容師をしているIさんが制作した架空のヘアサロン「/cue(キュー)」を対象とするロゴデザインです。
事前のリサーチ
女性のオーナーが一人で独立開業する美容室という、具体的な設定からプロジェクトがスタートしています。
このサロンの最大の強みは丁寧なカラーング技術であり、マンツーマン施術だからこそ提供できる、柔らかく安心できる空気感を大切にしています。
メインターゲット層は、仕事やプライベートに忙殺されがちな20代から30代の女性です。日々の喧騒の中でふと立ち止まり、自分自身の心と向き合いマインドセットできるような、特別なリセット空間を提供することがサロンのミッションとして事前のリサーチ段階で固められました。
デザインのコンセプト
店名である「キュー」の響きには、何かが始まる合図、変化へのきっかけ、そして次の一歩を踏み出す背中を押すスイッチという極めて前向きな意味が込められています。
ビジュアル面では、肌馴染みの良い落ち着いたベージュを基調カラーに採用。全体的に丸みを帯びたシンプルな形状で構成することで、SNSの小さなアイコンサイズで使用された際にも高い視認性を保てるよう緻密に計算されています。
さらに、その洗練されたフォルムのなかには、人との温かい結びつきや、美しく花が咲くイメージが内包されており、サロンのコンセプトと視覚表現が見事にリンクしたデザインとなっていました。
講師からのフィードバック
佐藤先生からは、現状のデザインは文字や要素の高さが綺麗に揃っている分、少し平坦に見えてしまうとのこと。大小のサイズ感や形のリズムで変化をつけると、より躍動感が出るとのアドバイスがありました。
また、アルファベットの文字サイズとヘアサロンという表記のバランスの見直しや、マーク自体をより際立たせるのであれば、店名に含まれるスラッシュ記号はあえて外すという引き算の選択肢もあるなど、プロフェッショナルならではの細やかなタイポグラフィの指導が行われました。
3.受講生・Tさん
最後にご紹介するのは、Tさんご友人が事業として計画中のお花屋さんのロゴデザインです。
事前のリサーチ
この花屋さんは、花を特別な日だけではなく日常に取り入れて欲しいという思いがあります。その思いを汲み取り、デザインをスタートしました。
ご友人は、ひまわりの花が好きと言うことと、既成概念を覆すような花屋を営みたいという強い思いをお持ちの方です。お店にもお客様が自然と集まってくださるような空間作りを目指しています。
従来の花屋と一線を画すような、新しい概念の花屋を定義させることを目標としてリサーチを行いました。
デザインのコンセプト
店名はまだ決まっていないのでロゴマークの提案をしたTさん。2案を意欲的に作成されていました。
ひまわりをモチーフした案では、ひまわりから花自体の抽象化し色で「ひまわり」を表現しました。さらに、本来のひまわりの茎はまっすぐ空に伸びるのに対して、敢えて曲がった茎を採用しています。これは固定概念を覆すために敢えて印象的なリズムを作り出しています。
そして、花の形を幾何学に抽象化したデザインも発表してくれました。
花屋として既存の在り方を覆す尖った存在であることを表している、奇抜なデザインとなっています。光を表しているグラデーションの配色もTさんのセンスが光る作品となっていました。
講師からのフィードバック
講師からは、マークとしての強さがあり、とても感覚の鋭い作品になっているという講評を受けました。
ただ、企画書の精度が甘く、人に伝えるためにはどのように企画書もデザインしていく必要があるのかを考えるまでがゴールと言うことも同時に伝えていました。
■ 次回はいよいよ「チラシ制作」へ!
講評会の後半では、次回課題であるチラシ制作のオリエンテーションが行われました。
これまでの名刺やロゴの課題で学んできた情報の整理とコンセプトメイキングを活かし、次はより多くの情報を美しく整理し、正確にターゲットへ届ける技術が試されます。
佐藤先生からの愛のある的確なフィードバックを胸に、4月生一同、次の課題も楽しみながら全力で取り組んでいきます!
次回のブログ更新も、ぜひ楽しみにお待ちください!
【最大80%】補助制度を利用してデザインを学ぶ!
デジタルハリウッドSTUDIO広島では、未経験からクリエイターを目指す方、広報スキルを強化したい方を募集しています。
プロの講師による個別指導と、仲間と学び合える環境で、あなたの「好き」を「仕事」にしませんか?
経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」や厚生労働省の「専門実践教育訓練給付金」を活用することで、 受講料の最大80%が補助対象となります!
▶ 補助金についての詳細はこちらから!
https://school.dhw.co.jp/school/hiroshima/blog/20260224.html