地域に貢献するWebデザイナーを育てる「地域のみらい講座」第3期|最終講評会レポート
2025年12月6日(土)、全6回にわたり進められてきた「地域のみらい講座」第3期がついに最終回を迎えました。
今回の制作テーマは、尾道のギャラリー「瓦全房(がぜんぼう)」のWebサイト制作。
受講生たちは約2ヶ月間、クライアントである永井さんの想いに寄り添いながら、情報設計・デザイン・コーディングを経てサイトを制作していきました。
■ 前日に届いた、講師からのエール
最終発表前日、講座内のチャットツールには久保田先生から、このようなメッセージが投稿されました。
「永井さんを『審査員』として捉えてしまうと緊張するかもしれませんが、私たちは“事業の伴走者”です。
これまでご自身が永井さんのためにどれだけ考えてきたのかが伝わるプレゼンを楽しみにしています。」
さらに、あすわ先生からも心強い一言。
「皆さん、クライアント様に寄り添おうと頑張ってこられたと思いますので、自信を持って、想いをしっかりお伝えいただければと思います」
努力に寄り添うこの言葉が、緊張を抱えていた受講生たちの心を静かに支え、本番への後押しとなりました。
■ 最終講評会スタート
当日は6名の受講生が、「なぜこのデザインにしたのか」という意図を自分の言葉で伝える、3分間のプレゼンテーションに挑戦しました。
審査は、クライアントと講師が以下の5つの観点から行いました。
- 伝達力
- 情報設計
- デザイン力
- コーディングでの再現性
- 提案力
講師からは特に、次の点について具体的なフィードバックがありました。
- デザインをどこまで忠実にコーディングで再現できているか
- 余白や文字組みなど、細部の調整
- クライアント視点での情報整理
- 相手に伝わるプレゼン構成
■ 採用作品の発表
講師とクライアントによる協議の結果、最優秀作品に選ばれたのは・・・
STUDIO福島の野村さんの作品!
落ち着いた世界観と作品の完成度、情報の見やすさが突出していました。
そして特別賞には、
STUDIO横浜の石井さんのチラシが選ばれました!
石井さんが提出したチラシ案は、課題ではない自主提案でしたが、永井さんの心を動かし、「ぜひ制作をお願いしたい」と、その場で依頼につながりました。
永井さんからは最後に、
「皆さんひとりひとりの工夫や想いが本当に伝わってきました。ありがとうございました」
と温かいメッセージが贈られました。
■ 受講生の声
講評会の最後には、こんな感想が聞かれました。
- 「2ヶ月の講座を経て自分の得意・不得意が明確になりました」
- 「地域も世代も異なる仲間と出会えたのが嬉しかったです」
- 「講師から直接細かくフィードバックをもらえたのが大きな学びでした。」
それぞれが2ヶ月の挑戦を振り返り、次につながる一歩を語ってくれました。
■ 第3期を終えて
最後に久保田先生から、受講生へ次のようなメッセージが贈られました。
「すべてのスキルを完璧にする必要はなく、 制作の過程で自分の得意・不得意を知り、自己分析を重ねていくことが、就職・転職、そしてクリエイターとして仕事を獲得していくうえでの大きな強みになります。がんばってください」
クライアントの想いを受け取り、地域の魅力をどう伝えるかを考え抜いた2ヶ月。
悩みながらも一歩ずつ前に進んだ経験は、受講生一人ひとりのこれからの制作活動の確かな土台になるはずです。
受講生のみなさん、本当にお疲れさまでした。
そしてクライアントであるギャラリー瓦全房の永井さま、講師陣、STUDIO横浜・広島・福島のサポートスタッフ、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。
「地域のみらい講座」は、地域の課題にデザインの力で向き合い、クライアントの想いを“形”にしていく実践型プログラムです。
STUDIO広島では、これからも受講生たちの挑戦を応援していきます。
当校は、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象校となっており、受講料の最大70%が補助される制度を活用できます。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせ・お申し込みください。