主婦・ママクラス お仕事TRYプログラム / WEBデザイン講評会レポート

主婦・ママクラス お仕事TRYプログラム
WEBデザイン講評会レポート

2025年12月4日（木）、Webデザイナー専攻 主婦・ママクラスにて、受講生が取り組む「海ごみ妖怪プロジェクト」のWebデザイン講評会が開催されました。
クライアントの一般社団法人フウド 今田様にもご参加いただき、ブラッシュアップしたロゴデザインとWebデザインのフィードバックをいただきました。

■ 受講生によるプレゼンテーション

講評会の冒頭、受講生3人がそれぞれ自分の制作したロゴデザインとWebサイトについて、直接クライアントに説明しました。

受講生の皆さんは実案件で初めてのプレゼンでしたが、堂々と工夫点や制作の意図を丁寧に説明されていました。
プロジェクトの目的である「海ごみ問題を楽しく伝え、環境活動が日常となる社会」を目指し、そのデザインに込めた想いをクライアントに伝える貴重な時間となりました。

ポップでありながらメッセージ性の強いデザインが求められる中、このプレゼンを経て、プロの視点とクライアント視点の両方から、デザインの完成度を高めるために重要視された「良い点」と「改善点」が明確になりました。

■ ロゴデザインに対するフィードバック

プロジェクトの顔となるロゴについて、環境問題へのメッセージ性と視覚的な訴求力という観点から、意見が寄せられました。

ロゴの良い点として評価された部分

• ごみの具体化と未来の想像：
  ロゴの段階で「ごみが具体化している」点や、「ゴミがなくなる未来が想像できる」点が、メッセージを伝える上で効果的だと評価されました。
• 課題を明確に伝えている：「海ごみに注視できるようになっている」デザインは、プロジェクトの核となる課題を明確に伝えることができていました。

ロゴのさらなる改善点

• 世界観の統一：
  和の雰囲気がWebサイトの世界観と離れている案については、プロジェクト全体としての統一感を出す必要性が指摘されました。
• 優先順位の明確化：カラーが多く、「何が一番見せたいか」という優先順位がぼやけているデザイン案がありました。色や要素の使い方を見直し、メッセージの明確化が求められます。

■ Webデザインに対するフィードバック

Webサイトについては、情報の伝達力、ユーザー体験、そしてサイト全体の統一感と力強さが主な焦点となりました。

Webデザインの良い点として評価された部分

• メッセージと流れ：
  伝えたいことがきちんと表現されており、「見ていく人も最後まで見ていける流れになっている」点や、「導入がしっかりしている」点が評価されました。
• 実用的な要素：「活動スケジュールがわかる」ことや、「画面追従ボタン（フローティングボタン）が良い」といった、実用性・利便性に関する要素も良い点として挙げられました。
• デザインと表現：和の質感やざらざらしたテクスチャが良いという意見や、アニメーションでワクワク感が出そうといった表現力が評価されました。

Webデザインのさらなる改善点

• 世界観の統一：
  Webサイトとロゴの世界観を統一させることが、複数のデザイン案で共通の課題として挙げられました。
• 情報量と構造：コンテンツの見出しのフレーム感が強い、最後の問い合わせ部分のデザイン意図が伝わりにくいなど、要素の強弱と配置の再検討が必要な箇所が指摘されました。
• 情報補完：「活動スケジュールを入れて欲しい」といった、ユーザーが必要とする情報補完の要望が出ました。

具体的なフィードバックをいただいたおかげで、評価された点をさらに伸ばし、課題点を乗り越えた、より良いロゴとサイトが完成しそうです。

■ マスベ先生からの総評

「3人ともそれぞれの良いところがあり、個性が際立っています。今回出た良い部分をさらに伸ばして、より良いサイトになるように一緒に頑張っていきましょう。」

マスベ先生の総評は、受講生一人ひとりの努力と創造性を讃えるものでした。
初めての実案件でのプレゼンテーションという緊張感あふれる経験と、プロの視点から得た具体的なフィードバックを胸に、受講生たちは制作への決意を新たにしました。

今後は、講評会で指摘された「ロゴとWebサイトの世界観の統一」「要素の強弱の明確化」「視覚表現の整合性」といったブラッシュアップポイントに重点的に取り組みます。

この徹底したデザイン修正作業を経て、プロジェクトはいよいよWebサイトを形にするコーディングへとステップを進めます。デザインに込めた意図を忠実に再現し、実用性と訴求力の高いWebサイト完成を目指します。