第52期の卒業制作発表会を開催しました!
毎月、6カ月の学習期間を終えて卒業する受講生の皆さん。その多くは「Webデザイナー専攻」という未経験からWeb業界への就・転職やスキルアップを目指すコースを受講されます。
受講修了を飾る集大成は、自身が制作したWebサイトをプレゼンする発表会!
2023年9月9日に行われた第52回卒業制作発表会は、2023年2月から受講された1名と2023年3月から受講された3名がオリジナル作品を発表して卒業を迎えられました。
『ひろしまで「あなた」に向けた建築設計』
建築設計事務所の認知度向上を目指して
建築設計事務所の公式サイトを制作 2月生Oさん
柔軟な対応、独自性が強みである個人設計事務所の実案件を請け負ったOさん。
訪問者がスムーズに情報を閲覧して事務所の価値やサービスを端的に理解出来るサイトの制作に取り組みました。
制作されたサイトは、クライアントから「アーティスティックに」という依頼から、特に画像の見せ方を工夫。建物の全景ではなく印象的な一部のみを切り取ることで余韻を演出しました。始めから全体が見えているよりも、あえて見せない部分を作ることでより強く興味を引く効果も狙っています。
全体的にシンプルで余白をしっかり持たせたデザインにまとめましたが、レスポンシブで画面幅が変わっても綺麗な余白感を保つことにはとても苦労されたそうです。
また、コンテンツではトップページのキービジュアル・キーワードで設計の雰囲気や方向性をつかんでもらい、そこからポートフォリオ→会社情報、と徐々に情報深度を深めていくことで、訪問者をお問い合わせフォームへ誘導する流れが計算されています。最も重要なお問い合わせフォームへのリンクは常に固定表示して、訪問者とクライアントのコミュニケーションがスムーズに進むように設計されていました。
トレーナーからは「制約の多い中でもクライアントの要望を良く汲み取れている。デザイン経験者ということもありポテンシャルが高いので、これからどんどん経験を積んでwebデザインにも慣れていってほしい」「デザインの良さはそのままにコーディングのしやすさを考慮出来るともっと良いですね」と評価されました。
広告収入増のマネタイズまで考えた釣り情報のポータルサイト
日本一の釣り人県広島で、地域密着の情報を提供するポータルサイトを制作 3月生Mさん
新聞の紙面とwebで個別に掲載されている県内の釣果情報や釣り方のコツを一元化して紹介するポータルサイトを制作されたMさん。
新聞ならではの地域に密着した大量の情報を扱っているにもかかわらず、掲載元のサイトは「知名度が低い」「記事と動画が別ページに掲載されていて探し難い」という問題がありました。それらの問題を解消しつつ、掲載元のwebサイトへの流入を増やし、広告収入増につなげることを目標に、今後CMS化するためのテンプレートとなるサイト構築に取り組まれました。
制作されたサイトは「エリアごとの釣果」→「釣りのテクニック」の流れで好きな魚の情報を選べるようになっているほか、記事をダイジェスト版にまとめて見やすくし、仕掛けや動かし方は一目でわかるようにイラストで表現しました。さらに詳しい情報が欲しいという人に向けては「全文はこちら」ボタンを設置することで記事サイトに誘導し、流入を増やすという当初の目的に沿った設計としました。記事サイトの写真やグラフィックをうまく活かしつつ、実際に釣り場で釣り人が参考にするサイトということで、デザインはモバイルファースト。シンプル且つ大量の情報が読みやすくまとめられていました。
トレーナーからは「忙しい中でも、一人でしっかりと学習を進めることができていた。この調子で頑張ってほしい」「既に公開されている記事を元に流しこみを行うと画像の数や比率・文章の文字数の違いで上手く行かないことがある。しっかり対応してぜひ公開してほしい」「サイトは作った後も大事。マネタイズまで考えた企画が出来ているのは素晴らしい」と評価されました。
こどもとまなび、こどもとはぐくむ 民営図書館
架空の民営図書館のサイトを制作 3月生Nさん
Nさんが制作されたのは、東千田公園の一角に新設されたという設定の民営図書館のサイトです。架空の図書館ですが、蔵書数や得意な分野などが細かく設定されており、まるで実在する図書館であるかのようなリアリティのある企画となっています。
サイトの目標は「図書館の認知(特に民営ならではのサービスを重点的に)」「地域住民間の交流の場として利用してもらう」「地域教育の活性化」の3点です。
妊産婦や小学校低学年の児童をメインターゲットとし、デザインは緑を基調とした優しい色合いでまとめ、写真を多用することで情報をわかりやすく伝える工夫がされています。
コンテンツの大半は小さなお子さんも利用することを想定。漢字の使用を極力減らして可読性を上げました。反対に大人の利用がメインになるお問い合わせページは普通に漢字を使用して視認性を重視するなど、利用者の年齢や用途についても良く考えられたサイトとなっていました。
図書館についての説明など、必要な情報がしっかり書かれたサイトでしたが、Nさんご自身は説明が長くなってしまったので、もう少し動きをつけて興味を引くようにすれば良かった。などなど、改善点もたくさん思いつかれたようでした。
トレーナーからは「企画書の分析が良く出来ていて説得力がある」「手作りのロゴがとてもかわいい。文字とイラストのバランスが良い」「民営の図書館という公共施設を想定したサイトということでウェブアクセシビリティについても配慮が出来ていて素晴らしい」と色々な分野で評価されました。
23年夏、君たちがつかんだもの
~写真で振り返る1・2回線 全国高校野球選手権広島大会~
甲子園広島大会、1.2回戦に焦点をあてたサイトを制作 3月生Iさん
新聞の紙面で甲子園に関する記事を担当されているIさん。 脚光を浴びる機会が少ないチームを主役にしてあげたいという気持ちから「1・2回戦で負けてしまったチーム」を紹介するサイトを制作されました。
また、このサイトで使用されている写真は別サイトから販売されており、そのPRも重要な目的です。
メインのコンテンツは選手たちの写真となるのですが、ただ良い写真を載せるだけではなく、スライダーやアニメーションを効果的に利用。一枚一枚を強く印象付け、さらに選手たちが実際に口にしたセリフを写真に合わせて抜粋したり、webサイトに音楽を流したりと試合中の感動がよみがえってくるようなサイトとなりました。
写真が購入できることを追従するアイコンでずっとアピールしておき、サイトの一番最後で再度言及するなど、営利目的のサイトであることも意識した作りとなっています。
トレーナーからは「負けた側、表には出てきづらい側に焦点を当てた企画に感動した。音楽とアニメーションで雰囲気があり、期待を裏切らない完成度」「写真がメインのサイトは単調になりがちだが、サイズや配置・動きのランダム感のバランスが良く、上手く対処できている」「フォト販売中のアイコンは、営利サイトであるゆえに必須だが、色を落として目的を果たしつつサイトの雰囲気を邪魔しない良いバランス」「感動したので毎年作ってほしい」……などなど、サイトの完成度だけではなく企画そのものも高く評価されました。
今回の卒業制作発表会の作品も、チャレンジ精神とアイディア溢れる作品を制作してくれました!今後の活躍が楽しみです。
ご卒業おめでとうございます!!