第51期の卒業制作発表会を開催しました!その2
毎月、6カ月の学習期間を終えて卒業する受講生の皆さん。その多くは「Webデザイナー専攻」という未経験からWeb業界への就・転職やスキルアップを目指すコースを受講されます。
受講修了を飾る集大成は、自身が制作したWebサイトをプレゼンする発表会!
2023年7月8日に行われた第51回卒業制作発表会は、2023年1月から受講された8名がオリジナル作品を発表して卒業を迎えられました。その2として4名の作品を紹介します。
春の新色ネイルの特設サイト
架空のネイルブランドの春の新色特設サイトを制作 1月生 Tさん
セルフネイルがご趣味というTさんが作成されたのは「calm nail」という架空のネイルブランドの春の新作の特設サイトです。
「セルフネイルで心が落ち着く時間を」というブランドイメージを表現するため、サイトで取り扱う新作ネイルもやわらかい色合いとなっています。背景色はページ毎にグラデーションを少し変えて、分かりやすく工夫をしています。
ホバー時にはナビのメニュー線が伸びたり、ボタンの画像が回転しつつ、色が反転するなど難しい動きが設定されていましたが、目をひきつつもふわりと優しく見えるように工夫されています。ブランドイメージに合わせつつも、ユーザーがより使いやすいように配慮されたサイトになっています。
架空のブランドであるため、商品写真を用意するのが大変でしたが、既存の商品ボトルにご自身でデザインされたロゴを合わせ、まるで実際に売られているかのような綺麗な写真に仕上がっていました。
トレーナーからは「細かい所までこだわり、全体のクオリティが非常に高い」「サイトのデザインが最近のトレンドに合わせたモバイルファーストになっているところが良い」と講評されました。
ブランドの世界観を伝え、認知と顧客の獲得を目指す
ハンドメイドのアクセサリーを作るお母さまのサイトを制作 1月生 Kさん
工房で手仕事のアクセサリーを作るブランドtissroom。ブランドの認知を高め、顧客を獲得すること、さらに商品の委託先を増やすために、「ポリシー」「世界観」「プロフェッショナリズム」「こだわりの作品」を伝えるということをコンセプトに、サイトを制作された Kさん 。
あえてシンプルなデザインにすることによって商品の良さ・高級感を引き立てる作りとなっています。
ブランドの世界観を伝える重要な情報であるブランドポリシーは、読みとばされないように余白をたっぷり取りつつ、アニメーションをつけて、ユーザ―の視線を引きつけました。
同じく商品写真が並ぶギャラリーでもパララックスを使用して複雑な動きをつけ、しっかり余白を取りながらも、ユーザーを退屈させない工夫が凝らされています。世界観を表現するために写真の大きさや配置にもこだわられていました。
デザインがシンプルであるため、サイトに物足りなさを感じることもあったということですが、こちらも要所にアニメ―ションをつけることで、退屈にならないように工夫されています。
トレーナーからは「設計思想がはっきりしており、目的のためにこんなサイトを作るということがしっかり意識できている。WordPress化後にクライアントが更新しても綺麗に見えるという点を考慮して制作できているのは素晴らしい」と講評されました。
戦国時代にインターネットがあったら?!
仙台藩のコーポレートサイトを作った 1月生 Tさん
歴史好きの Tさんは、歴史嫌いの人に向けて、歴史に興味を持ってもらう・楽しく学んでもらうため「もしも戦国時代にインターネットがあったら大名たちはどんなコーポレートサイトを作るのか」をコンセプトに、伊達政宗が治める仙台藩のコーポレートサイトの制作に取り組まれました。
和の雰囲気と政宗の鎧にちなんだ漆黒を基調にしたデザイン。 できる限り昔の言い回しを使い、戦国時代に実在していたかのようなリアルさを追求する一方で、あえて歴史を改ざんしたり、俗説を採用することによって、わかりやすさ・面白さなどのエンタメ性も取り入れました。
戦国時代に作られたサイトという設定と矛盾しない画像素材を探すのには苦労したとのことですが、少ない写真で印象に残るようにパララックスで縦の動きをつけたり、ハンバーガーメニューのアイコンに「候」の漢字を利用したりと細部までこだわった作りとなっています。
また、お知らせに関ケ原の戦いへの参陣情報が載ってる、表示言語の切り替えが英語ではなくスペイン語になっている等、随所に小ネタが仕込まれた楽しいサイトとなりました。
トレーナーからは「初めて企画書を見た時はなんかスゴいのがきた……と思ったけど、根底にある歴史に興味を持ってもらうというテーマを高いクオリティでまとめることができている」「縦書き/横書き・ゴシック体/明朝体のバランス感が良い」と講評されました。
スポーツのある人生を!
運動したい人とスポーツクラブを結ぶポータルサイトを制作 1月生 Kさん
ご自身も器械体操の教室を運営していらっしゃるKさん。
教員の働き方の変化などから民間のスポーツクラブが活性化しているのに、利用希望者がその情報に上手くアクセス出来ないという現状から、利用者と運営者を結ぶポータルサイトの制作に取り組まれました。
幅広い年代の人が利用するということを考慮して、サイトの構造はわかりやすくシンプルに。テキストは短く、アイコンや画像にアニメーションを付けて「読む」のではなく「見る」ことを意識して「見る楽しさ」を演出しました。
クラブの詳細ページでは、練習風景・指導者の顔・指導方針を紹介しており、利用者に必要な情報がしっかりまとまっています。
また詳細ページには各クラブに直接繋がるお問い合わせフォームが設置してあり、利用者と指導者を結ぶというテーマを実現しました。
今後はより利便性を上げるために、年齢・性別・運動の目的、エリア等から条件に合致するスポーツクラブを選べるように、絞りこみ検索の機能を実装する予定なのだとか。完成が楽しみです。
トレーナーからは「アニメーションに躍動感がある。どんな動きにするのか意図を持って実装できているのが素晴らしい」「利用者の目線から必要な情報がまとめられている」と講評されました。
今回の卒業制作発表会の作品も、チャレンジ精神とアイディア溢れる作品を制作してくれました!今後の活躍が楽しみです。
ご卒業おめでとうございます!!