第51期の卒業制作発表会を開催しました!その1
毎月、6カ月の学習期間を終えて卒業する受講生の皆さん。その多くは「Webデザイナー専攻」という未経験からWeb業界への就・転職やスキルアップを目指すコースを受講されます。
受講修了を飾る集大成は、自身が制作したWebサイトをプレゼンする発表会!
2023年7月8日に行われた第51回卒業制作発表会は、2023年1月から受講された8名がオリジナル作品を発表して卒業を迎えられました。その1として4名の作品を紹介します。
明るい雰囲気と詳細な情報提示で新規顧客の獲得を目指して
友人のご実家のスイミングスクールのサイトをリニューアル 1月生 Sさん
幼児・小学生ともに人気第一位の習い事である「スイミング」。
しかし、こちらのスクールの既存サイトはGoogleのサービスを使った簡単なLPサイトで、カスタムがあまりできないため、詳細な情報が発信できず、スクールの強みが伝わらないという問題点がありました。
そこで、Sさんは在籍中の生徒さんにはイベントの詳細を告知、そして検討者さんにはより詳しい情報を発信して新規顧客を獲得することを目的にサイトのリニューアルに取り組まれました
入念な市場調査を行い、習い事選びで保護者が特に重視する点である送迎バスの運行情報をメインに押し出し、スクールの特徴・強みを押し出していくサイトを作成しました。
親しみやすさを出すためにあえて子供むけデザインを作るのには苦戦したとのことですが、サイトの端々であしらいが動くかわいらしいサイトができました。
また、「よくある質問」とその答えをまとめたページでは、アコーディオンメニューが開きっぱなしにならないように、次の質問を開いたらひとつ前の質問は自動で閉まるという、ユーザビリティが高い設計になっています。
トレーナーからは「企画書がしっかりしていて、説得力がある。デザインの完成度が非常に高い。要素が重ならないように丁寧にレスポンシブができている」と評価されていました。
田舎のじーちゃん、ばーちゃんからのおすそわけ
ご両親の営む小さな農園の周知と集客の拡大を目指して 1月生 Kさん
Kさんは知名度0の状態から認知度をあげる、そして購買に繋げることを目的として、ご両親が営む小さな農場のサイトを制作されました。
コンセプトは「田舎のじーちゃん、ばーちゃん家で出来たお米とお野菜のおすそ分け」
サイトイメージは「手作り感」「素朴」「安らぎ」「温かみ」「安心安全を安価に」
これらを表現するために、サイトで使用されている画像は四角ではなく、丸や角丸四角が用いられています。スライドは商品をより印象づけるために、中央の写真が飛び出し、大きくなるような仕様になっており、実装には苦労したとのことでした。
また、商品購入ページへのアイコンはPCでは目立つよう大きめに。スマホでは画面上部に固定され常に表示されるようになっているなど、商品の購買につなげるという制作目的がしっかり反映されたサイトとなっています。
トレーナーからは「Kさんの着眼点が素晴らしい。題材とそれに合わせたコンセプトの設定がとても上手い。また要素や写真のチョイス全てに明確な意図があり、これらを考えたデザインが出来るのは大事なこと」と講評されました。。
世界一気軽に体験できる。猫も待っている書道教室
架空の書道教室「ねこ筆社」のサイトを制作。 1月生 Uさん。
目にする機会は多いのに、自分で触れることは少ない「書道」。お婆様が先生であり、ご自身も書道経験者であるUさんが作ったのは、書道に興味はあるのに触れる機会がなかった人たちに向けた、世界一気軽に書道を始められる架空の書道教室のサイトです。
まず最初に目に飛び込んでくるのは、メインビジュアルの水中に墨が流れ込んでくる動画です。ゆったりとした動きとモノクロの画面でコンセプトの「落ち着き」を表現し、さらに動画であることで「実際に体験したい」という気持ちに、視覚から訴えかける効果を狙っています。
続いて教室内の風景、たくさんの道具、作品、そして猫と、教室の雰囲気や世界観が伝わるようにご自身で撮影し、吟味された写真が並びます。
手描きのロゴや、円が広がっていくような動きのついたフッター、写真をより印象的にするパララックスなど、コンセプトである落ち着いた雰囲気を保ったまま、細部に工夫が凝らされていました。
トレーナーは「やりたいと言っていたことを全部実装したのに、思いを押し付けるようなサイトではなく、客観的に見て、ユーザーが使いやすいサイトにできている」と講評しました。
膨大なコンテンツを読みやすく。広島県内の大学徹底研究サイト
新聞上の企画をwebサイトへ再構築。 1月生 Nさん。
元々は新聞に掲載されたコンテンツである「大学徹底研究2024」を、新聞を読む機会の少ない方にも見てもらえるようにwebサイトへと再構築したNさん。扱う大学は全部で10校。紙面では3回に分けて掲載されたという膨大な情報をいかに読みやすくまとめるかに特に重点を置いたサイトとなりました。
サイト全体では余白や行間のバランスに注意を払い、各校の詳細ページではユーザーが見たいコンテンツにすぐにたどり着けるように目次を常に表示させるなど、とにかくわかりやすさにこだわって制作されたとのことです。
また、掲載されている大学に優劣がつかないよう、全体のデザインやカラーはどの大学も連想させないものにし、トップページでピックアップされる大学は更新する度にランダムで表示される仕様にするなど、細かな気遣いが随所にちりばめられていました。
トレーナーは「『大学紹介』というサービスに対する解像度が高く、大学間の優劣をなくすなどの気配りが素晴らしい。情報量が多いのにわかりやすく見せることができている」と講評しました。
今回の卒業制作発表会の作品も、チャレンジ精神とアイディア溢れる作品を制作してくれました!今後の活躍が楽しみです。
ご卒業おめでとうございます!