こんにちは！デジタルハリウッド広島です。先日、卒業生インタビューを行いました！カフェの経営に加えてWebサイトを通じて尾道での起業をサポートしたいと、育成スクール「デジタルハリウッド　STUDIO広島」（広島市中区）で学んだ尼子美枝さんに、受講した理由や学習内容などを聞きました。

あまこ・みえ　1978年愛媛県宇和島市生まれ。「わたしのカフェ」（尾道市）オーナー。結婚後、事務職などを経て2012年、尾道市にラテアート専門店をオープン。21年、デジタルハリウッドSTUDIO広島に入学し、「Webデザイナー専攻」（6カ月）を受講。卒業後は、カフェの運営のほか、Web案件を手掛けるため準備中。

―受講の理由を教えてください。

パソコン一つで世界を飛び回り、世界のどこにいても仕事ができるスキルを身に付けたいと思ったからです。私は旅が好きで、ノマドワーカーに憧れています。ノマドは遊牧民を表す言葉で、ノマドワーカーは「時間や場所にとらわれない働き方」といった意味合いです。
そんな働き方の中でWebデザイナーを目指したのは、イラストや絵を描くことが好きだから。カフェで、お客さんのリクエストに応えてコーヒーに絵や模様を描くラテアートを作るのも、好きなことの一つです。
ただ、新型コロナウイルスの影響で、カフェのお客さんが減ったこともあり、イラストや絵をWebで表現するサイト制作を学びたいという気持ちが大きくなりました。

―広島市のデジハリで学ぶことに不安はありませんでしたか。

不安はありました。尾道市に住んでいるので、デジハリに通うのに電車で片道2時間かかります。ただ、以前から広島市に出掛けることが多かったし、気分転換になります。入学前に、スタッフがしっかり話を聞いてくれたことも不安の解消につながりました。通学は、何人かが集まって対面で開かれる講評会や発表会などに絞って、そのほかはリモート中心で進めることになりました。

―リモート学習で工夫したことはありますか

ビデオ会議システム「Zoom（ズーム）」を使って、毎週木曜の午後2時、トレーナーに指導してもらいました。通常オンラインの指導は、必要なときに予約を取って受けるのですが、特に質問がなくても毎週、トレーナーと顔を合わせて話をした方がよいというスタッフの提案で始まりました。「分からないことはいつでも聞ける」と思うと、後回しになってしまったり、遠慮してしまったりするので、ありがたい提案です。木曜までに疑問をノートに書いておき、まとめて聞くようになりました。
定期的にトレーナーと会う時間を「ホームルーム」と呼んでいました。ホームルームがなかったら、疑問を整理して解決しながら学習を進めていくことは難しかったと思います。

―学習面で苦労したことは。

もともと、ショップカードや名刺作りの経験があるので、入稿のやり方も知っていたし、デザインは得意でした。その半面、学習がコーディングに入ってからが大変でした。
入学前は、何げなく見ていたWebサイトの裏にコーディングの苦労があることを全然知りませんでした。白紙から作り上げていくのは難しかったです。それだけに、トレーナーの皆さんに恵まれたと思っていますし、感謝しています。

―モチベーションを保つ秘訣は。

夢を想像することです。私の目標はノマドワーカーになること。大好きなモルディブの海の写真を見たり、「絶対に行ってやる」と誓いを新たにしたりします。「デジハリに通う」「Webサイトを作る」など今の状況は、通過点に過ぎないからです。
パソコンだけに向き合うと落ち込むこともあるから、「おいしいものを食べる」「きれいなものを見に行く」など、自分の心を潤すことも効果的かな。豊かな心でものを作りたいから。私は、パンや野菜など食べ物も、Webサイトも「どんな人が作ったか」が大事だと思っています。

―これからどのようなWeb制作に取り組みますか。

卒業後、Conception mimi（コンセプションミミ）というWebサイトを作り公開しました。カフェとは別に、デザインオフィスとしての仕事を紹介したページです。Webサイトやショップカードの制作、交流サイト（SNS）の運用サポート、プレゼンなど資料作成の代行も受け付けます。
私が10年間、カフェをやってきた経験を生かして、スモールビジネスを展開する人や尾道で起業したい人、日本で何かやりたいと思っている外国人のお手伝いをしたいと思っています。大企業と違って、Web制作にあまり費用をかけられなくても、テンプレートを活用する方法があります。今後はノーコードで作るつもりですが、CSSの知識があってこそノーコードを使いこなし、テンプレートをカスタマイズすることができます。色やイラストでオリジナリティーを加えていくのが私のスタイル。自分なりのやり方で、身近な人たちの仕事を応援できるようになりたいです。