デジタルハリウッドSTUDIO出島では、長崎ローカルから若者へのクリエイティブのサポートプロジェクトにも取り組んできました。その中でも長崎工業高校のインテリア科のみなさんとは今年、1年間を通してWebデザインや映像作成、デジタルツイン構築プロジェクトなどに取り組んできました。
その成果の一つとして、「対馬リノベーションプロジェクト」の発表会を出島メディアセンターにて開催しました。このプロジェクトは、対馬にある古い建物を、インテリア科のみなさんが現地視察をして、デザイン設計の提案をするというものです。企画資料はCADや3Dツールなどを活用して作成され、授業で学ぶ専門知識を最大限活用しながら対象物件の空間設計、什器設計などのアイデアを発表しました。
最初の物件は、対馬市厳原町にあるビル1階の空き店舗がテーマで、コーヒースタンド兼収録スタジオの提案でした。
コーヒースタンドは対馬の地域性を感じられる要素がたくさん入っており、動線を考慮して曲線が使われたスペースとなっていました。歴史的建造物である石垣から着想を得て、対馬檜を使用した積み重ねの可能な商品棚を設置するそうです。カウンターやギャラリー、セレクトショップなど、休憩や交流の場として使用できるようにと考えられていました。
次の物件は、同じく対馬市厳原町にある元宿舎だった古い建物を活用した宿泊・滞在施設の提案でした。対馬に学習や研修などを目的に滞在される方々に、心地よく利用していただけるような施設にしたいというコンセプトの提案でした。
人と人との繋がりを感じられるように、ラウンジは円形のベンチを設置し、キッチンは大きめに設計することで、コミュニケーションの場も提供されています。
滞在スペースは、ヌック(居心地のいいこじんまりとしたスペース)や、組み合わせ自由な棚を設けたり、対馬を感じられるアクセントクロスを使用したりと、とても工夫されていました。
2023年7月より始まったこのプロジェクトは、対馬の歴史や自然のイメージが織り込まれ、シルクロードの玄関口でもある対馬の文化を感じられるような、提案になっていたことが印象的でした。デジタルハリウッドSTUDIO出島のスタッフやトレーナーも1年間を通じて、アドバイスや講評をさせていただきながら、このプロジェクトに取り組んだ生徒たちに感銘を受けました。
プロジェクトに携わった学生のみなさんからは、
「一から何かを作るということがとても難しく、アイデアも中々まとまらないこともあったがとても充実していた」
「リノベーションのプロジェクトだったので、細かい寸法などを測る必要があり、とても大変だったけど、無事に提案ができてよかった。」
「実際に対馬に足を運んだことで考えが変わり、頭を抱えてテーマを決め直した。追われる日々がとても大変だったけど、良い思い出になった」
など感想をいただきました。
デジタルハリウッドSTUDIO出島では、一般の方も参加できるセミナーやイベントなども頻繁に開催しております。地域の皆様とデジタルテクノロジーとクリエイティブを通じて、様々なプロジェクトに取り組み、地域で活動する仲間を少しずつ増えてきたことを感じております。2024年4月1日に3周年を迎えますが、卒業生をはじめ現役の受講生も一緒に取り組むことができるプロジェクトも引き続き生み出していきたいと考えています。
現在、2024年5月生を募集中です。ご入学に関心がある方、現役の受講生の話を聞いてみたい方、個別カウンセリング形式で入学説明会を開催しておりますので、公式ホームページから予約を受け付けておりますので、ぜひお申し込みいただきご来校ください。
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