愛媛県内子町を舞台に、1泊2日の実践型フィールドワークを行いました。
本プログラムは、今後デジタルハリウッドSTUDIO千葉で展開していく「地域のみらい講座」の開講に向けて、愛媛県の補助金を活用し、スタッフ自身が“地域の魅力と課題に向き合い、取り組む担い手”として学ぶことを目的に行いました。
今回の拠点は、町並み保存地区にある ゲストハウス「Ted’s Guest house & Activity center」
宿泊事業や、地域が抱える“リアルな課題”をテーマに、
地域の皆さんと対話をし、企画〜プロトタイプまで一気に創り上げる、超実践型の共創プログラムを開催しました。
内子町の魅力を五感で感じながら、
「観光」と「日常」が自然に交差する地域の未来の可能性を描いた2日間。
この記事では、その学びと成果を総括してお届けします。
■ Day1:地域の魅力に触れ、課題の本質をつかむ
◇ 歴史と暮らしが息づく「まち歩き」からスタート
まずは、内子町の街並み保存地区を散策し、
街並みや、地域のお店、職人文化、暮らしの風景などを体感しました。
趣ある町家に、ゆっくり流れる人々の日常のリズム。
“住む”と“観光”が共存する独特の空気が印象的でした。
「訪れる視点」ではなく、“ここで暮らす人の視点”に立つことを意識しながら、まちを感じていきました。
◇お昼は郷土料理の宇和島鯛飯
昼食は、今回内子町をご案内いただく地域おこし協力隊の皆さんと一緒に、
郷土料理の宇和島鯛めしを囲みながらの交流をしました。
食を通じた何気ない会話の中にも、
地域ならではの価値観や課題のヒントが詰まっていました。
◇ Ted’s Guest house ヒアリング
今回、コワーキングスペース南予サインにて場所をお借りし、ゲストハウスTed’s を運営されている寺園さんからお話を伺いました。
Ted’s Guest houseについて -
内子町の町並み保存地区そばにある、全室個室タイプのゲストハウスです。サイクリング、観光、四国遍路、ワーケーションの拠点に利用できます。
Ted’s のHPはこちら
寺園さんから語られたのは、 「この町と宿の魅力を、まだ十分に届けきれていない」という率直な想い。その言葉を起点に、 「どうすれば内子町や宿の価値をより深く、広く伝えられるのか」をテーマに 2チームに分かれて企画検討を行いました。
◇ 中間発表&フィードバック
初日の学びを整理し、企画の方向性を固めていきました。
Aチーム:インバウンド × 観光DX
Bチーム:地域共創 × 関係人口
内子町の課題に“外・内”の2軸からアプローチをしていきます。
◇一通りアイデアを出し終えたら
もっと魅力を届けるためのヒントとしてに、地域の観光や伝統についてご紹介していただきました。
内子町を含む喜多郡は、昔から和紙の原料の栽培に適した地域であり、また清流・小田川の豊富な水源にも恵まれ、紙漉き産業の発展に繋がったそうです。
◇五十崎凧博物館
小田川の流域に位置する五十崎(いかざき)地区では、伝承行事として大凧合戦が有名です。
五十崎凧博物館では、日本だけでなく世界各国の個性あふれる凧が展示されており、中でも天井を覆う大凧には圧倒されました。
◇ 紙づくりには欠かせない、小田川の成り立ちについて
河川の整備に携わってきた地域の方々から、豊かな自然とどのように共存し守ってきたかについて、散策をしながらお話ししていただきました。川を整備するために何百個もの石をここまで運んできたのだとか...そんな伝説的なお話も熱く語ってくださりました。
◇ 天神産紙の紙漉き/ギルディング体験
伝統工芸品の大州和紙を購入・体験できる「天神産紙工場」へ。
紙漉き体験チームとギルディング体験チームに分かれ、各々味のある作品を仕上げました。
■ Day2:企画を形にし、地域へ届ける
◇ 朝食交流で「宿泊者目線」を深掘り
実際にTed’sに泊まり迎えた朝、1階のロビーにて看板犬に見守られながらみんなで朝食をいただきました。
内子産の食材がふんだんに使われていたり、雑貨にもTed’sならではのこだわりが細かく感じられました。
◇ 企画書制作&プロトタイプづくり
2日目は、発表に向けて各チーム提案内容を企画書に落とし込んでいきます。
前日のヒアリングとアイデアをもとにしつつ、時折地域おこし協力隊や役場の方々にも意見をいただきながら企画を詰めていきました。
◇ 道の駅・からりで昼食
作業の合間のリフレッシュも兼ねて、昼食は道の駅内子フレッシュパークからりに行ってきました。
内子町で採れた新鮮な野菜や果物、それらを使ってできたジェラートやパンなどを販売することによって、たくさんの人たちが集まり、交流する場所。
町の魅力を紹介し、笑顔が溢れる、ふれあいの場として賑わっていました。
◇ 企画発表(寺園さん・内子町役場の皆様へ)
昼食後、作業時間を挟んだのちに各チームの企画発表となりました。
Aチームは『インバウンド | 観光体験の輸出』をテーマに、Bチームは『地域共創 | 滞在と関係人口の循環づくり』をテーマに、課題に対しての施策を提案していきました。
発表を終えて、その場で寺園さんからフィードバックをいただきました。
それぞれの施策に対しての良い点・悪い点について忌憚のない意見を返していただけて、私たちの企画に真正面から向きあってくださったのが伝わって嬉しく思いました。
■ フィールドワークを終えて
この2日間で、私たちは内子町の沢山の魅力を体感しました。
地域の温かい人々、伝統が静かに紡がれる街並み。
実際に関わることで、内子町のまだ知られていない”眠っている価値”をもっと伝えたいとより強く思いました。
そして対話から企画、発表まで社員それぞれの視点で考え、作り上げることで、デザイン思考やプロトタイプ力といった実務に直結するスキルが磨かれました。
ワーケーションにご協力いただいた協力隊・役場・地域団体・事業者のみなさんとの関係を、プロジェクトの継続と共にこれからも築いていきたいと思います。
未来への可能性が大きく前進した2日間でした。
ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!!
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