生成AIによって、「つくる」ことのハードルは大きく下がりました。
画像も、動画も、音楽も、コードも。
これまで専門技術が必要だったものを、誰もが形にできる時代が始まっています。
では、そんな時代にクリエイターは必要なのでしょうか。
私たちは、むしろ今だからこそ、クリエイティブを学ぶ意味は大きくなっていると考えています。
今回、2026年7月29日、愛媛県の官民共創拠点「E:N BASE」にて、「AI Creative Jam ~生成AIで創る、語る、つながる~」を開催しました。
テーマは、生成AI × クリエイティブ。
AIの操作を学ぶだけではなく、実際につくり、未来を語り、異なる立場の人とつながる。当日はクリエイターや企業関係者、教育関係者など約30名が集まり、これからの仕事と学びについて考えました。
第1部|生成AIで15秒のショート動画をつくる
前半は、ChatGPT × Canva × Sunoを活用したショート動画制作に挑戦しました。
まずChatGPTと対話しながらストーリーを考え、シンプルな線画で絵コンテを作成。
いきなり完成画像を生成するのではなく、
「この構図で伝わるか?」
「もっと面白い表現はないか?」
と考えながら、人間が方向性を決めます。
その後、コンテをリアルな画像へ展開し、動きの指示を作成。SunoでBGMを生成し、Canvaで動画へ仕上げました。
AIを使えば、一瞬でアウトプットは生まれます。
でも大切なのは、「AIに何をつくらせるのか」を考えること。
便利になるほど、「何をつくるか」「なぜつくるか」という最初の設計が重要になります。
AI時代に必要なのは、「つくる力」だけではない
ワークショップでは、生成AIを使ううえで欠かせない権利や倫理についても扱いました。
誤認を招く表現を避けること。
既存作品を意図的に模倣しないこと。
生成された情報をそのまま信じず、事実確認をすること。
そして何より、
「受け取った人は、これをどう感じ、何を事実だと思うだろう?」
と考えることです。
AIが目的からずれたものを出したとき、それを判断するには基礎知識が必要です。よって、これから求められるのは単にAIを使える人ではありません。
AIが出したものを、自分の知識と感性で判断できる人。
表現するハードルが下がったからこそ、「誰のためにつくるのか」「何を解決するのか」を考える力が、これまで以上に重要になっています。
第2部|AIが進化したら、クリエイターの仕事はなくなる?
後半は、教育・デザイン・テクノロジーなど異なる領域で活動するゲストを迎え、生成AIとクリエイティブの未来について語りました。
登壇者として、
松本朋也さん
松朋デザイン合同会社/フロントエンドデベロッパー・アートディレクター
山田敬宏さん
株式会社リプルエフェクト/イノベーションデザイナー
片岸力丸さん
Canvasador(Canva Japan公式コミュニティアンバサダー)
ファシリテーターは、STUDIO松山 コミュニティマネージャーの味村が務めました。
「仕事の変化」「つくるということ」「学びと成長」という3つの視点から議論を深めていきました。
「つくる仕事」から、「選び、判断する仕事」へ
すでに仕事の現場では変化が始まっています。
フロントエンド開発では、自らコードを書く時間が減り、AIが生成したコードの確認や全体設計の比重が高まっているという話がありました。
デザインの現場でも、AIによって大量の案を生み出せるようになっています。
だからこそ重要になるのが、
どれを選ぶのか。
なぜそれを選ぶのか。
その選択に責任を持てるのか。
という力です。
100案をつくれるAIがあっても、クライアントの課題を理解し、「この案でいきましょう」と決めるのは人間です。
そこには、デザインの基礎力や想像力、問題解決力が必要になります。
AIが進化するから、クリエイティブを学ばなくてもいい。
ではなくむしろ、その逆なのかもしれません。
最後に残るのは、「人の心を動かせるか」
では、AIがもっと進化した未来。
クリエイターには何が残るのでしょうか。
この日の議論で、一つの言葉にたどり着きました。
「人の心を動かせるか。」
人が手でつくったから感動する。
AIがつくったから感動しない。
そんな単純な話ではありません。
大切なのは、その向こう側にいる人を想像し、
何を届けたいのか。
何を選ぶのか。
どう伝えるのか。
そこに意思があることです。
AIはクリエイティブを奪う存在ではなく、人間がよりクリエイティブになるための、新しい道具になっていくのではないでしょうか。
今回のワーク内容をベースに、デジタルハリウッドSTUDIO松山の在卒生達もオリジナルで作品を制作しました。
▼一部だけご紹介!
地域で学び、地域で実践する
今回の舞台となった「E:N BASE」は、2026年5月に開設されたばかりの愛媛県の官民共創拠点です。
スクールの中だけで学ぶのではなく、自治体や企業、地域のクリエイターとともに実践することも、デジタルハリウッドSTUDIO松山が大切にしてきた学びの形です。
今回も企業、教育関係者、クリエイターなど、さまざまな立場の人が集まり、イベント後も参加者同士の交流が続き、新しいつながりが生まれていました。
新しい技術を学ぶ。
実際につくる。
違う分野の人と話す。
『地域そのものを、学びのフィールドにする。』
これは、私たちがこれからも大切にしていきたい人材育成のあり方です。
参加者満足度95.7%。新たな気づき・発見は100%
イベント後のアンケートでは、参加者満足度95.7%、さらに**「新たな気づき・発見があった」と回答した方は100%**となりました。
参加者からは、こんな声が寄せられています。
- 「AIを活用するにも、基礎が大事」
- 「人間の仕事は設計とジャッジ」
- 「これからどうAIが発達しようとも、どこに問題を置いて解決するか、何を伝えるべきかの視点を持ってさえすれば、これからも必要とされる人材であれるんだな、と改めて思った。」
- 「AI時代のクリエイティブの在り方や共存の仕方のヒントに触れられた」
- 「どれだけAIによって世の中が便利になっても、学び続けることが重要だと改めて実感した」
AIの使い方だけではなく、基礎を学ぶこと。考えること。判断すること。
そこに多くの参加者が気づきを持ち帰ってくれたことは、今回のイベントで大切にしたかったことの一つです。
▼イベントの様子はこちらから
実践で生まれた新たな学びの形を、次の未来へ。
今回の「AI Creative Jam」は、デジタルハリウッドSTUDIO松山にとって、一つの大きな節目となりました。
2022年5月に開講し、4年と2ヶ月。140名の入学者を迎えたSTUDIO松山は一度看板を降ろし新たなステージを目指していきます。
また、この「地域とつながり、実践しながら学ぶ」という考え方は、これからのデジタルハリウッドSTUDIO千葉にもつながっていきます。
STUDIO千葉でも、Webデザイン・動画・グラフィックといった専門スキルに加え、生成AIを活用した学びや、地域・企業と連携した実践機会をさらに広げていきます。
AIによって、仕事はこれから大きく変わります。
だからこそ今、学ぶ。
AIに任せられることが増えるからこそ、
考える力。
選ぶ力。
人とつながる力。
そして、人の心を動かす力。
を磨いていく。
AI時代は、クリエイティブを学ぶ人にとって、不安な時代だけではありません。これまでできなかったことに挑戦できる、可能性に満ちた時代でもあります。
技術が変わっても、人の心を動かしたいという想いは変わらない。
私たちはこれからも、地域とともに学び、つくり、挑戦する場をつくっていきます。
ぜひ一度、その臨場感を体験してみませんか?
今回実施したイベントはこちら
『AI Creative Jam ~生成AIで創る、語る、つながる~』
開催日:2026年7月29日(水)17:00〜20:00
会場:愛媛県官民共創拠点 E BASE
主催:lanitech合同会社/松朋デザイン合同会社
共催:デジタルハリウッドSTUDIO松山
参加費:無料
定員:30名
https://en-base.pref.ehime.jp/archives/event/101438
STUDIOでは毎日見学&説明会を開催しています(要予約)
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デジタルハリウッドSTUDIO千葉では、みなさまの人生を変えるサポートをしております。
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