デジタルハリウッドSTUDIO千葉 ブログ

イベントレポート:「仕事の値段の差は、○○○○○によって決まる」

2020-02-20


先日、外部講師 株式会社SAVIE(サビィ)の代表を務める 小池さやかさんをお招きして、

ライブ授業「年間売上300万円のフリーランスデザイナーが一年間で売上を3倍にした秘密」

を開催しました。


株式会社SAVIEは完全在宅ワークを導入されている企業です。
小池さんが会社を完全在宅化にしたのは
家事・育児・介護などの家庭の事情により出社して働くことが難しい社員のために完全在宅ワークにすることで、社員の働けない理由、会社を辞めなければならない理由をなくしたいという思いからだそうです


2月8日デジタルハリウッド千葉ライブ授業の様子


ライブ授業は、受講生の方や入学をご検討されている皆様が参加できる、今後Webデザイナーとして仕事をするために、役に立つ情報が得られる、貴重な2時間授業です。

今回は、このライブ授業に出席した、受講生のコトハジメ(仮)さんに記事を書いて頂きました。

コトハジメ(仮)さんはよくスタジオに通い、日々勉強を頑張っています。

新しいPCを購入し自宅での勉強の環境も整え、前向きに課題に取り組む姿に、講師・スタッフ一同、コトハジメ(仮)さんの活躍に期待しています!


読み応えのあるレポートです。最後までお楽しみください!



「仕事の値段の差は、〇〇〇〇〇によって決まる」


はじめまして。デジタルハリウッドスタジオ千葉に通うコトハジメ(仮)です。
冒頭の言葉は、先日開かれました小池さやかさんによるライブ授業「フリーランスクリエイターのための売上UP術」で出てきたものです。


○で伏せた言葉は何なのか、この記事をご覧になっている方は想像がつくでしょうか。
授業の様子をレポートにまとめましたので、考えながら拝読ください。



■「今回の授業の目標設定」

この日のライブ授業は15名ほどの参加者に「今回の授業の目標設定」を一人ずつ述べてもらうことから始まりました。
フリーを目指す方、企業への就職を目指す方、まだ悩んでいる方と様々でした。
ちなみに私の場合は「自分の心と体と相談しながら働くためのヒントを、フリーランスの方の話から拾えたら」という事を話しました。次に小池さんが「3年後、自分がどんな環境に身をおいておきたいか、誰にも見せないでいいのでノートに書いてください」と話を進め、皆さんは黙々とペンを走らせました。


自分が挙げたのは・・・

▪ 今の年収は超える(今の手取り15万円くらい…)

▪ 表面のデザインだけでなく、Webプログラミングもできるようにしたい

▪ 自分が推したい・推せるものを推せるような情報伝達ができるようになる

▪ 在宅でやるとしたら2DKのアパートに越してきっちりとした仕事部屋をこしらえたい

▪ 就職するとしたら持病に理解のあるところで


と、はっきりしているのかぼんやりしているのかわからないことばかりでした。

参加者が将来の希望を書き終えたところで、小池さんがある概念について紹介しました。


RAS(Reticular Activating System)
日本語では網様体賦活系と言うそうです。脳幹にある部位で、詳しい医学的解説は他に任せることとしますが、
今回の授業で重要なのは、RASが「生存に必要のない情報をフィルタリングする働きをする」こと、そして「必要だと思う情報はよく目につくようになるようにする」こととのことです。
教室では、「今何時?」と聞かれたとき振り向いて時計を見ても、その横にある壁の模様まで覚えていない、つまり必要な情報以外捨てていることを例に上げて紹介していました。
そしてRASは言語が苦手だが映像でのイメージには強い、「実現可能」とされるものしかRASは働かない、ということも特徴としてあげられ、


「なりたい夢があるなら具体的なイメージを持つことが必要」

と小池さんは説きました。

ここまで話したところで、先程の「3年後になっていたい自分の姿を書き出す」ワークをもう一度取り組みました。


私の場合は…

▪ 年収300万超

▪ 趣味と仕事の両立(きちんと同人誌を出していく)

▪ 仕事部屋のあるアパートに住む

▪ 話せる仲間と一緒に仕事をしたい

自宅のデスクの様子

と変わりましたが…まだイメージがぼやけているかな?


■ 株式会社SAVIE(サビィ)小池さんの経歴について・・・

ここで小池さん自身の経歴についてお話がありました。
東日本大震災を受けて「誰かひとり家にいたほうがいいね」と当時の旦那さんと話し合い、フリーランスになった小池さん。しかしとある事件で結婚生活が終わり、家賃も払えない、猫の餌も用意できない自体に。


全部ゼロになってからのスタート、人脈がないので知人に頭を下げて回り、小さい仕事をもらっては寝ない勢いでタスクをこなしを続け、資本金が貯まって会社を起こすことができたとのこと。
このときクライアントから「仕事をやってくれてありがとう」と言われた一方で、小池さんも「こちらこそ生きるための仕事を頂いてありがとう」という気持ちになったことから、「正しいデザインは三方良し」


自分も、相手も、そして世の中も「ありがとう」の循環でよくなる、デザインの力を感じたそうです。






■フリーランスの実情


現実のデザイン業界はひどく厳しい現実問題があるともおっしゃっていました。個人事業主の収入。採算ライン(小池さんいわく月45万円)を下回っているフリーランスが増えているのが統計で分かった一方、ネット検索で出てくるようなクラウドソーシング企業の年商は右肩上がり。某社は3年で7倍に増やしたそうです。


立場の弱いフリーランスが食い物にされる世の中が常識になりつつあるとのことでした。今まではクライアントとは広告代理店などを経由して、ガッチリと壁で守られた「デザイン業界」の中で働けばよかったものが、ネットの普及などによってその防護壁が崩れ、スケルトンの状態でデザイナーとクライアントが話のかみ合わない交渉をしていることが多くなったとのこと。


少し前にツイッターで「#クリエイターよくわからん指示選手権」が話題になり、

「あと0.5ピクセルずらしてください」

「まだ何をやるか決まってませんが、とりあえずラフ出してください」

など・・・

クライアント自身が「モノを作る」ということをイメージできていない単語がしばしば飛び交うそうですが、一方でクリエイターは「物を作るための言語」が話せる仲間とばかり集い、そうでない人に目を向けようとしない、いままで業界構造に保護されデザイナー同士で固まって生きていたから時代の変化に気づいていない。


デザイナーもクライアントも、

代理店という翻訳がいない時代になった、ということに気づいていない

と小池さんはおっしゃっていました。


また、デザイン業界の壁から価格で評価される世界に飛び出したのはデザイナー自身なのに、とも触れていました。

そこで、「どうして価格競争に巻き込まれているのか」を考えよう、「逆算で物事を考える癖をつけましょう」と言う話になりました。


ものを作って欲しい人がネット検索しながら考えるのは、たとえば「価格」や「納期」。
ですがそういった「条件」で選ばれるには安いものでないといけません。

これがフリーランスの収入低下にもつながっているのではないでしょうか。


また、「この会社のこの担当さんから定期的に仕事をいただけるのでひとまず安心」も、小池さんはかえって心配とおっしゃっていました。

例えばインフルエンザになり、5日ほど体が動かない時にお客様は待ってくれるか…多分待ってくださらないでしょう

■フリーランスとして重要なのは・・・?


ビジネスで握手をしている


営業の仕方


例として「プロダクト営業」「ソリューション営業」を2つを取り上げました。

「プロダクト営業」=プロダクト・アウト
すでにある商品をどうやって売ればいいのか、誰が買ってくれるのかを考えるやり方。大企業のCMはこの考え方で打たれています。
圧倒的な魅力やブランド力があるなら効果的な一方、個人営業では厳しいだろうとされました。


「ソリューション営業」=マーケットイン
お客様の問題解決のために何ができるか、何を売るべきかを考えるやり方です。


思考の順番としては、前者が「モノ→売り方→誰か」後者が「お客様→売り方→モノ」と見事に逆転しています。
フリーランスの場合、ソリューション営業の手法を取るほうが良いのではないかと話が上がりました。


ソリューション営業で身を立てていくためには、

▪  起業家は効率重視でないといけない

▪ 「お友達価格」は次につながらない(本気で次の仕事につなげてくれるなら別)

▪ お客様の悩みを解決するために知識を身につける


などといった「宿題」も上がりました。



さて、冒頭に掲げた言葉、
「仕事の値段の差は、○○○○○によって決まる」
答えはわかりましたでしょうか?


正解は

「責任の重さ」

だと小池さんは話しました。




■「責任の重さ」って具体的にはどういうことか?

1件500万円の仕事が舞い込んでも、それで社員1000人の首がかかっていると知ったら、かなりの覚悟を持って臨まなければいけません。
一方べらぼうに安い、たとえば5000円くらいの仕事に対して

「え、ツール?ネットにあるレンタルのやつでいいよ、とりあえず形があればいいからさHAHAHAHA」と言われてしまったら、今度は逆の覚悟を持たなければいけません。


責任の重い仕事を任される人は、すなわち信頼のある人です。


会社にいるときは勝手についてきた「信頼」

しかしフリーは全部自分で寄せてもらわねばいけません。


それができますか?

会議をしている様子



■自分を見直す


授業を終えて、自分の将来に対するイメージの不確定さを反省しました。

ふんわりとした考えができない人にはふんわりとした(つまり待遇の良くない)仕事しかつけない。そんな気がしました。


自分がまだウェブ業界に入るという決心が揺らいでいることもあり、相手を安心してもらうための覚悟が定まらないことに、自分へのやりきれなさと将来のお客様への申し訳無さを感じました。


また「デザイナー同士で固まる」ことについても見に覚えが多数あり

自分は美術大学を出ているのですが、美術系は学部を決めた時点から他の人の通う予備校(駿台・東進・河合塾など)とは全く違う画塾に、しかも週5〜6日スパルタな指導を受けるので選民思想が生まれやすく、
大学入学後も課題の忙しさを言い訳に他の大学の方との交流が生まれづらい

そのくせ立派な会社に行きたがるので、そこでまた同士で固まりやすいのです。


デザインをするためのデザインではなく・・・


クライアントを安心させるためにデザインの考え方を使うのが、自分の役目なのかなと思いましたが、そのためには自分にはデザインもデザイン以外の知識も経験も少ない。
自分の中の人生の引き出し、もっともっといろいろなもとを詰め込んで、整理しなければと思いました。

人生の引き出しを整理できる人が、信頼の置ける責任感のある人になれるのだと思うのですから。

ひとまず、自分は締切が迫っている中間課題に取り掛かって、自分に何が足りないのかの確認作業と補充作業を進めたいと思います。
そしてまたライブ授業で喝を入れてもらいます。


デジタルハリウッドスタジオ千葉、まだ開校して間もないですし、こじんまりとしたスクールですが、
WebデザインだからといってただHTMLを打つだけでなく、このように現場の生の声にふれることのできるベースキャンプになっております。



C-ONEの向かい側、メガネスーパーのあるビルの7階で、今日も熱くWebデザインと向き合う生徒とトレーナーが頑張るスペースが存在します。





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