未経験からIT企業「株式会社ビジネスサービス」へ就職！自動車整備業とWebデザイン習得の両立 ― 鈴木主税さん【卒業生インタビュー】｜STUDIO青森

鈴木主税さんは、自動車整備士というWebデザイナーとは違うジャンルのお仕事を5年続けてました。

元からWeb業界に関心があった鈴木さん。

未経験から勉強を始め、今では青森のIT関係の企業である(株)ビジネスサービスに見事就職！

クリエイティブに生きたい

　Webデザインを学ぼうと思ったきっかけは？

　クリエイティブな仕事がしたかったから、ですかね。

　デジハリに通う前までは、5年間くらい自動車整備士をしていました。ちょうど在職中にコロナウイルスが世の中に流行しだして……。私の仕事は肉体労働だったのでテレワークとかできず、コロナの影響はありませんでした。

　ですが自分の周囲で「新たな働き方」についての話が出始めて、その頃ちょうど「私も頭を使う仕事をしてみたいな」と考えていたこともあり、仕事を変えてみようと思ったんです。

　そこで、デスクでできる職業をいろいろ調べてみたら、Webデザイナーって仕事があると知り、デジハリ青森のこともその時知りました。Webデザインは、「デザイン」ってついてますが、単に芸術ではなくて、社会的な問題を解決する創作的な仕事。それに魅力を感じて、Web業界を目指してみようと思いました。

　 デジタルハリウッドを選んだ決め手とは？

　ぶっちゃけ、最初に考えた理由は通える距離でした（笑）

　青森市内にあって、直接通えるというのがよかったです。なんというか、学校に近い感じで。完全オンラインのスクールに通うことも一応考えてはいました。

　けど、人と接して勉強できるっていうのが大きかったですね。家でオンラインで勉強するだけだと、だらけてしまいそうでした。スタッフさんやトレーナーさんと交流しながら勉強できて、励ましてもらえたり。それが結果的に良かったですね。

トレーナーの指導が道しるべ

　 授業で印象に残っていることはありますか？

　トレーナーの方々にお世話になったことですね。特にぼぶT。

　ただ、ぼぶTに限らず、トレーナーの方は知識も技量も豊富で、いつも頼らせていただきました。どんな質問でも、「分からないですねー」って言われることはなかったです。勉強だけでなくフリーランスの働き方とか、いろんなことを答えてもらいました。とっても頼りがいがある人たちです。

　僕もまだまだ勉強中なんですが、デザインってどうしても終わりのない世界。ある意味どこでもゴールだし、下手すればずっとアイディアが迷宮入りしそうな業界です。トレーナーのみなさんは、進むべきデザインの路線をいつも示してくれましたし、この業界の奥深さを感じさせてくれました。

あきらめない、くじけない

　大変だったこと教えてください！

　仕事と勉強の両立です。受講中は何度もくじけかけましたね……。

　勉強を進めるためのスケジュールが立てられないまま学習を進めて……課題の提出期限を守れないことも多々あって。仕事で言えば納期を守ること、そのためにスケジュールをしっかり立てることを意識しました。これは今後の糧になりました。

　あと、自分で分からないところを見つけること、ですね。分からないことがあっても、「何が分からないのか分からない」と投げやりになるんじゃなく、ある程度自分で調べて、「何が分からないかを分かること」で、作業が進み始める。これがとても大事だということを、学習で学びました。

　あとは、一度受講期間を延長して勉強したことも大変でした。仕事が忙しくて、卒業制作が間に合わなかったのですが……それがとても悔しかったので、延長を申し込みました。それもあって、「仕事が忙しくてもあきらめない、くじけない」と思うようになり、心の弱さを克服して次に行けたのが、今就職していることにつながっていると思っています。

　 就職活動を始めたのはいつごろですか？

　前職を辞めたのが2022年3月で……8月末くらいからですね。3ヶ月くらい続けました。

　けれどだいぶ厳しくて……未経験だったので、面接しただけで切られることもありました。青森市内だけで3社、求人サイトで5、6件受けましたね。世の中の景気が悪いときだったので、だいぶ苦労しました。

　それでもあきらめず、くじけずに就活を続けて……スタジオ青森が実施してくださった企業説明会に参加して、ついに就職できました。就職面接の際には、これまでの就活の経験も話すことができて……本当、あきらめないでよかったと思います。

　 学習していて、楽しかったこと教えてください！

　もうシンプルに、課題が出来上がったときです。

　達成感が大きいですし、トレーナーさんたちのプロの目を通した添削で、自分の作品をどんどんブラッシュアップできる過程も、全部楽しかったです。自分が頭で思い描いたものが「形になる」というのが、心の励ましになりましたね。

　 卒業制作では、どんなサイトを作りましたか？

　僕は、架空の店のサイトをつくりました。

　はじめはクライアントワークを行い、前職の経験を生かした、何か機械っぽい、メカメカした作品を作ろうと思ったけど、載せる内容が専門的すぎて時間がかかりそうかなと。

　ならば今まで目を向けなかった飲食店のホームページを作ってみたい。と思いました。料亭とかレストランとか、いろんな飲食店のホームページを参考にして、実際にありそうなウェブページを目指しました。コーディングをして、メニュー紹介がスライダーで動くようにできたのは、想像してたよりスムーズにいけてうれしかったですね。フォントの設定がうまく反映されなかったことが、最後まで残った課題でした。悔しかったです。

「表現したい」なら、学ぶ価値がある

　 後輩や、受講希望者に一言お願いします！

　僕は、はっきり言って美的センスはないし、自信がなかったです。Webデザインに限らず、「きれいに見せること」が苦手でした。

　けれど、デジハリでは初歩の初歩から学べました。例えば色のことで言えば、トレンドが中間色だとか、色の組み合わせや適切な配色のこと。コーディングも知識0から始めて、英数字の羅列がひとつの形となって成立するのが楽しい。色のこともコーディングのことも、僕は全く知らなかった世界でした。でも、とてもやりがいと楽しさを感じるようになりました。

　普段から「表現したい」と思っている人……お絵描きが好きだったり、何かを形にするのが好きだったりする人は、デジハリで学ぶ価値が絶対あります。気付けなかった自分の力に気づけます。

　絶対に、挑戦してみる価値がある世界です。