UXデザインとは

「UXデザイン」の「UX」とは、「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」を略したもので「ユーザー体験」を指します。すなわちUXデザインとは、オンライン、オフラインを通じてユーザーの体験をデザイン(設計・企画)することです。ユーザーの行動を導き、「楽しい」「心地よい」といった優れた体験を提供することを目的としています。近年は特にスマートフォンの普及もあり、重要な用語となっています。

身近なUXデザインの例

LINE

従来のメールでは相手の送ってきた内容を確認しながら送信をすることができませんでしたが、コミュニケーションアプリ「LINE」では、ひとつの画面で会話の流れを見ながらコミュニケーションが可能です。

メールとLINEのユーザー体験の違いには、メールではメッセージの交換、LINEでは会話が気軽に行えるという点があると考えられます。LINEでは吹き出し形式のUIで気軽に会話ができるため、コミュニケーションのハードルが下がり、会話の流れもスクロールするだけで追うことができます。さらにグループ機能によって複数人の会話も行いやすく、スタンプの利用で気軽に返答ができます。このような体験はユーザーにとっても魅力となります。

スターバックス

アメリカのスターバックスの元会長兼社長兼CEOのハワード・シュルツ氏の『スターバックスはコーヒーを売っているのではない。体験を売っているのだ。』という言葉は有名ですが、スターバックスは第3の場所という意味の「3rd Place」というコンセプトを掲げています。バリスタがコーヒーを提供してくれる、おしゃれなインテリアで設計された店内でゆっくりとコーヒーが飲めるという、日常の中で手に入る少しリッチな体験を提供しています。

UXデザインの流れ

制作プロダクションの立場でUXデザインするにはクライアントと同じ視点を持ってユーザーを理解し、さらにクライアントの抱えている課題に向き合いながら解決手段を考えてデザインすることが求められます。

具体的にはアクセス解析、企業の経営層やユーザーへのインタビューやアンケートを通じたリサーチを行い、顧客像を定義しユーザーの利用体験の流れを整理するカスタマージャーニーマップを作成します。

利用体験の流れは、簡単なイラストで可視化(ストーリーボード)することで目標とするユーザー体験の完成度を高めることができます。

その後、プロトタイピングで仕様書や遷移図では確認できない使い心地を確認し、本格的な開発に移ります。UXデザインはUIデザインと切り離すことの出来ない概念のため、習得にあたっては両方のスキルを磨く必要があります。