Webデザイナーは、クリエイティブな感性を生かす職種として人気が高まっています。大学在学中に、育成スクール「デジタルハリウッド STUDIO広島」（広島市中区）で、就・転職に特化した「WEB即戦力コース」を学び、来春からWeb制作会社に就職が決まった新井慎之介さんに、学業とスクールの両立についてやよかったことについて聞きました。
＜プロフィール＞
あらい・しんのすけ 1999年広島県府中町生まれ、広島文化学園大学４年。大学３年のとき「デジタルハリウッド STUDIO広島」（広島市中区）に入学。WEB即戦力コースで７カ月間学んだ後、大学生活と両立しながら、Web制作会社でアルバイトやインターンシップを経験。大学卒業後、2022年4月からは名古屋市のWeb制作会社に就職予定。
大学と全く違う、社会人の働き方など具体的なエピソードを聞ける環境
- Webデザイナーに興味を持ったのはなぜですか。
私はバスケットボールが好きだったこともあり、大学はスポーツに携われるスポーツ健康福祉学科を選びました。ただ、好きなことを仕事として取り組めるのかを真剣に考えたとき、これじゃないなと感じて、別の何かを探していました。 そんなときに複数の友人から「デザイナーが似合いそう」「雰囲気がデザイナーっぽいよ」と言われたことがきっかけです。商品のパッケージや洋服、絵本などジャンルを問わず、デザインには興味がありました。ものづくりや一人で集中できることが好きなので、友人からは、デザイナーに向いているように見えたのかもしれません。知識や経験はなく、才能があるかも分からないけれど、大学3年からスクールに通いながらスキルを得てWebデザイナーを目指そうと思いました。
- 大学とデジハリはどのようなスケジュールを組みましたか。
2020年に入学し、7ヶ月間、大学の授業がないときは、必ずデジハリに通いました。3年なので、大学の授業数が少ないといこともあり、ほぼ毎日行きました。基本の技術は動画で学べるので、自宅でも構わないのですが、スタジオに通うことがモチベーションアップにつながりました。
- 通学中心で良かったことは。
トレーナーやスタッフ、一緒に学んでいる先輩たちと直接コミュニケーションが取れることです。同期の10月生の中で大学生は私一人でしたし、ほかの受講生も社会人ばかりでした。周りに大人しかいない環境で一緒に学べる点は、大学と全く違います。社会人の働き方など具体的なエピソードを聞くのも楽しみでしたし、全てが刺激になりました。
WEB即戦力コースを選んだ理由
- WEB即戦力コースを選んだ理由を教えてください。
制作技術を学ぶ「Webデザイナー専攻」（6カ月）の内容に加えて、就職に有利な特別講座があるのが魅力でしたし、受講期間が7カ月あり、しっかり学べる印象でした。
-どのような特別講座がありましたか。
「ワークフロー講座」では、Webサイトを作成して公開、運営する一連の流れを教えてもらいました。初心者だったので、漠然とWebデザイナーの仕事を想像していましたが、ページのデザインやコーディングなどの制作分野だけでなく、サイト設計やクライアントとの交渉などいろいろな役割があることが分かりました。自分がやりたいのは具体的にどんなことなのかをイメージするきっかけになりました。
- 制作会社の人と直接会えるセミナーもあったそうですね。
広島の二つのWeb制作会社の人が講師となり、それぞれの業務内容や働き方を話してくれる「企業セミナー」がありました。仕事上の苦労や給与のことなど、ここでしか聞けないリアルな内容が印象に残っています。講師の一人がデジハリの卒業生だったので、セミナーが終わった後、積極的に話し掛けてみました。連絡先の交換をしてくれて、先輩とはその後も交流が続いたのでうれしかったですね。直接の就職活動とは違うものの、人脈が広がりチャンスが巡ってきたと感じました。
-面接対策とはどのようなことをするのですか。
予想される質問や答え方などで疑問があればいつでもトレーナーやスタッフに質問できました。こういった面接の基本的なこと以外に、企業向けにプレゼンする課題があり、それが力になったと思います。自分でサービスを考えて企画書を作り、企業に説明するという課題でした。私は、書店にある本の検索機をアプリにするという企画を立てて、面接官役のトレーナーに説明しました。「ターゲットの絞り込みが浅いよ」「ここを深堀りして説明したら」など、面接官の視点でチェックしてもらいました。
- 受講が就職に役立ったと思うのはどんな点ですか。
デジハリを卒業後、Web制作会社でインターンシップ中に、Webサイトのトップページをデザインするという課題を与えられました。ターゲット層をしっかり設定することや、どの情報を優先的に発信していくのかを論理的に考えられたのは、トレーナーのアドバイスのおかげです。トップページのデザインを評価してもらえたので、この会社に就職が決まったと思っています。 将来は、ディレクションやUI／UXデザインに関わっていけたらと思っています。UI／UXデザインは、優れたデザインというだけではなく、ユーザーが使いやすく喜んでもらえる体験を作り出すということです。Web業界を見渡す広い視野が持てたことも、デジハリの経験があったからだと感謝しています。
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