デジタルハリウッドSTUDIO広島 ブログ

【デジハリ卒業生に聞く】働きながらWebを学び 転職へ/上西結貴さん

2021-08-07

時間や場所に縛られず、スキルを生かして働けるWebデザイナーは注目の職種です。事務職からデザイナーへの転職を目指し、育成スクール「デジタルハリウッド STUDIO広島」(広島市中区)で学んだ上西結貴さんに、在学中の苦労や現在の仕事について聞きました

―以前の仕事について教えてください。

大学で油絵と版画を学び、卒業後は、中学と高校で1年ずつ美術科の教員として勤めました。美術系の仕事ですが、非常勤なので授業があるときだけの勤務です。収入のことを考えて派遣で常勤の仕事を探し、一般企業の事務職として働きました。

―Web業界への転職を考えたのはなぜですか。

 会社では、文書を作成したり、書類の間違いをチェックしたりという仕事をしていました。でも、やはり好きな美術を生かせる仕事がしたいという思いがありました。そのときはWebデザイナーと決めていたのではなくて、何かを作り出す仕事がいいなという感じでした。Web系に進んだのは、周囲に勉強している人が多かったことがあると思います。例えば、大学の先輩は、作品集を作るためにWebを学んでいました。

―どのようなスケジュールで勉強しましたか。

終業後に職場からデジハリに寄って、自宅に帰るリズムをつくりました。平日は18時から20、21時まで、土日のどちらかは、11時から15、16時までを基本に通学しました。自宅で動画の授業を受けることもできますが、私は、その場で先生に聞ける通学をメインに組み立てました。

―最初にグラフィック系ソフトの使い方を学びます。

 デジハリでの最初の課題がアドビのソフト「イラストレーター」と「フォトショップ」を使って自分の名刺を作ることです。これらのソフトは触ったことがあるくらいの経験しかありませんでしたが、約2週間で作成することができました。私の趣味はマンドリンの演奏なので、それを表現しようと楽器をモチーフにシンプルでゆるいイラストを描きました。グラフィック系ソフトの技術は、Webデザインだけでなくチラシやパンフレットの制作にも生かせますよね。これまでは、マンドリンの演奏会のチラシは、ワープロソフトの「ワード」で写真を切り貼りして作っていましたが、クオリティーの高いチラシが作れるようになりました。

―Webサイトのデザインの課題はどのように進めましたか。

 まず、写真共有サービス「ピンタレスト」などを使い、参考になるサイトを探すことに時間をかけました。多くのデザインを見て、自分が作りたいサイトのイメージを膨らませ、色やフォント、余白感などを具体的に形にしていきます。それを少しずつ整えてきれいに見やすくする作業は楽しかったですね。

―学習は順調に進んだようですね。

 デザインは得意なのですが、コーディングでつまずきました。コーディングは、作ったデザインをWeb上で表示するためにプログラミングコードを記述することです。ちょっとした書き間違いで、レイアウトが崩れてしまいます。動きをつけるためのJavaScript(ジャバスクリプト)の学習は全く分からなくて苦労しました。動画を見てその通りにしたつもりでも、エラーしか出ないという状況でした。



―どうやって乗り越えましたか。

 「先生に聞くしかない!」。この1点で、何とか克服しました。幸い、通学をメインにしていたので、とにかく先生にバンバン聞きました。「このアイコンを回転させたい」など、具体的な動きを伝えて教えてもらいます。先生は親身になって丁寧に教えてくれます。私が通っていた頃は、平日の夜は生徒数が3人程度と少なくて、特に聞きやすかったですよ。

―デジハリに入学してよかったことは。

一番大きいのは、現役のクリエーターに教えてもらえることです。現在、私はWeb制作の仕事をしているので「あのとき先生が言われていたのは、このことだったのか」と思い当たることが数多くあります。在学中は深く理解していなかったのですが、現場で使えるノウハウが詰まっていたんですね。

受講費用の面では、教育クレジットを紹介してもらい、分割払いを利用しました。無理のない範囲で返済できるので、そこは不安にならずに済みましたね。

―卒業後の就職活動はどのようにしましたか。

 2019年11月に卒業してからも、デジハリに通って先生のアドバイスを受けながらポートフォリオサイトを制作しました。自分の作品を紹介したサイトのことで、学んだデザインやコーディングを見てもらうのに最適です。ポートフォリオサイトは20年1月に完成し、Web系の案件を多く持つ派遣会社に登録しました。そこからの紹介で、4月から印刷関係の企業で働き始めました。具体的には、スーパーや商業施設などのWebサイトの更新や制作をしています。

―仕事内容を詳しく教えてください。

 入社した当初は、完成したバナーをWebサイトにアップするといった登録作業が中心でした。ちょうど新型コロナウイルスの影響で最初の緊急事態宣言が出た時期で、イベントが次々に中止になり、バナーの変更などは頻繁にありました。徐々に仕事の幅が広がり、半年を過ぎる頃からは、チラシを基にバナーやランディングページを作る仕事を任されるようになりました。ランディングページは、集客用に作られることが多い1枚のページです。チラシとWebページはユーザーの目線も違いますから、そのままのレイアウトで作るわけではありません。場合によっては、項目をまとめてコピーライターが新たなタイトルを付けて構成し、Webページに仕上げることもあります。最近はバナーとランディングページの制作や更新作業など、納期の異なる複数の仕事をこなしているので、プロジェクト管理ツールでの進行チェックが欠かせません。

―これからの夢は何ですか。

職場の人間関係には恵まれているのですが、ちょっと忙しすぎるのかなと思っています。派遣社員なので有期雇用ということもあり、フリーランスも視野に入れて今後の働き方は考えてみたいですね。 デジハリでお世話になった橋爪亮介先生のWebサイトに書かれている好きな一節があります。―「なぜか気になる」「なんか好き」そんな気持ちが生まれるブランドづくりをお手伝いします―。こんな仕事が理想なのかなと最近思い始めています。今は、企業のブランドに沿って決められたWebデザインに落とし込む仕事をしているのですが、規模は小さくても、私が誰かの夢をサポートするような仕事をしてみたいと思っています。





<プロフィール>

 かみにし・ゆき 1993年生まれ、広島市安佐南区在住。大学卒業後、中・高の非常勤の美術科教員として2年間勤める。その後、一般企業で事務職として働きながらデジタルハリウッドのWebデザイナー専攻で6カ月間学ぶ。2020年4月からは印刷関係の企業でWeb制作の業務に就く。


<制作物紹介>


ポートフォリオサイト


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マンドリンアンサンブルちぇりーず!


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