デジタルハリウッドSTUDIO広島は、オープンセミナー「あなたのWebサイト、本当にそのデザインでいいの? ゼロから始めるUXデザイン」を、4月22日(日)に開催しました。
講師は、数々のWebサイトのディレクション、プランニングを手掛け、HiBiS UI・UX研究部会部会長を務める、アイエーアイ代表の藤本勝己さんです。
最初に、今回のセミナーのキーワードである、UI/UXの概要について解説されました。
UI(ユーザーインターフェース)、UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、商品・サービスを使うユーザーを中心に考えて、ユーザーがそれを使う時の行為や、体験すること、また起きるであろう感情などを想定してデザインする、という考え方から生まれました。これはWebに限らず、様々な分野に応用されています。
Webサイトの制作では、制作側に都合の良いデザイン、使い勝手になりがちなサイトを見直すものとして、注目されています。
次にワークショップで、UXを知る具体的な方法として、設定されたペルソナに基き、カスタマージャーニーマップをチームごとに作成し、発表しました。
具体的には年齢、性別、職業、趣味などを細かく設定した仮の人物像を作り上げて、その人が広島市内にある実店舗でショッピングする際、どのような行動を取り、感情を抱くのかを想定して、時系列でシミュレーションしていきます。
付箋紙に行動、感情などを書き込み、模造紙に貼り付けることで、全体を俯瞰しながら思考を巡らせ、アウトプットできるメリットがあります。
このように頭の中にあるものを可視化することで、問題点が明確になり、具体的な改善につながっていきます。
参加者からは「カスタマージャーニーマップが思っていたより具体的で驚きました。具体的にすることで初めて見える利点や課題があることを知りました」「よく聞くUI/UXですが、わかったつもりになっていたので、理解度を高めることができました」「Web制作でUXについて悩むことが多かったり、社内チェックで修正が入ることも多くありました。改善の良いヒントをいただきました。」といった感想をいただだきました。