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卒業生紹介

デジタルハリウッド卒業生の瀬尾さんにお話を伺いました!

瀬尾拡史 さん

映画やエンターテイメント業界で欠かすことのできないCG技術。
このCG技術を医療や医学に活かす「サイエンスCG」の分野を確立すべく奮闘されている瀬尾拡史さん。
東京大学医学部在学中にデジタルハリウッドに入学し、CG制作を習得され、その後大学在学中に多くの医療CG制作を担当。2009年8月には裁判員裁判第1号で証拠として使用された3DCG画像を制作。現在は東大病院に研修医として勤務されながらサイエンスCGのパイオニアとして活躍されています。そんな瀬尾さんに「サイエンスCGへの想い」や「デジタルハリウッド在学中」のエピソードを伺いました。

01. サイエンスCGをつくりたい

CGに興味を持たれたのはいつ頃でしょうか?

中学2年生の時NHKで放送していた「驚異の小宇宙人体」という番組をみた時です。
すごくおもしろくて「いつかこういう映像をつくりたい」と思いました。

その時から映像を仕事にしようと考えていたのですか?

中学の時は「なんとなくおもしろそう」くらいの感覚でした。
具体的に「こういうものをつくろう」と決めたのは高校生の時ですね。
「驚異の小宇宙人体」が生物の授業教材として使われていたのです。
その時に「本当に役に立つんだ」と思い、具体的にサイエンスCGをつくりたいと考えるようになりました。

それまで映像を制作されたことはあったのですか?

高校生の時、はじめて文化祭で使用する映像を制作しました。
高校の技術家庭の先生がとても理解のある方で「ゆくゆくはこういう映像をつくりたいんです」と話をしたらAdobeと交渉をしてくださり、After Effectsを無料提供してくださったのです。
それを使用して映像を制作しました。
実際に映像を制作してみて「自分でもできるんじゃないか」というような感触を覚えましたね。

高校卒業後は東京大学医学部へ進学されるわけですが、サイエンスCGをつくることを目的に進学先を決めたのでしょうか?

はい。
サイエンスCGをつくろうと明確な目標の下に進学先を決めました。
まずは大学の教養課程をしっかりとこなし、その後大学1年生の冬にCGを勉強するめにデジタルハリウッドへ入学しました。

02. クオリティが高いと感じた

CGを学習できる学校は他にもあると思いますが、デジタルハリウッドへ入学を決めた理由はなんでしょうか?

デジタルハリウッドに決めたのは、卒業生作品のクオリティが他校より高かったこと、そして夜もフリータイムが使用できることです。
とにかく自分はクオリティが高いものをつくりたいと考えていましたので、その環境を得られる学校がいいと思っていました。

入学後のデジタルハリウッドの印象をお聞かせください。

クラスには社会人の方が多く、大学では出会うことのないような人ばかりだったのでとても楽しかったですね。
授業後やフリータイム時にCG制作について毎日のように議論をしていました。

講師の方にはどのような印象を持たれましたか?

山本先生が担任講師だったのですが、すごく良くしていただきました。
今でもすごくありがたかったなと思っているのは、どんな質問をしてもきちんと調べて答えてくださったことです。
私の場合は他の受講生と違って、サイエンスCGをつくりたい、という目的で受講をしていたので「こういう細胞をつくりたい」というような質問をすることがありました。
それまでそんなことを聞いてくる受講生はいなかったはずなので、大変だったと思うのですが、どんなことを聞いてもきちんと調べて「それならこういうものを使ってみるといい」と答えてくださいました。
また、ソフトの使い方だけではなく、作品全体のアートディレクションやカットの割り方、演出などを学習することができたことが良かったです。

デジタルハリウッド在学中は何か目標は決めていましたか?

クリエイターズオーディションには必ず出ようと決めていました。
これに選ばれないようであれば駄目だと思っていました。
幸い卒業生作品はクリエイターズオーディションに選出していただきました。

常に具体的な目標を持って取り組んでいることがすばらしいですね。
サイエンス・医学分野のCG映像というのは日本ではあまり一般的なジャンルではないですが「やりたい」と表明したときの周りの方の反応はいかがでしたか?

「ふーん」という感じでしたね(笑)
ただ、かなり昔からまわりには話をしていたみたいです。
「相当熱く語っていたよ」と言われますね。
「やりたい」と思った後に「驚異の小宇宙人体」のような映像は他にないのか調べてみたんです。
日本にはほとんどないのですが、アメリカ、カナダにはかなりクオリティの高い作品がたくさんあります。
アメリカにはサイエンス系の映像やイラストを専門にする職業も確立されているんです。
それをみて、最低限ここにキャッチアップ出来れば仕事にできるのではないか、と思っていました。

03. 人の役に立っているのがうれしい

デジタルハリウッド卒業後はどのようにCGのお仕事を始められたのでしょうか?

卒業後、医学部の授業が始まりました。
ある時、懇親会で東大の法医学の先生と話をする機会があり「海外では法医学の分野でもCGを使うことが多くあるんですよ」という話をさせて頂きました。
その流れで「私CGできるんですよ」という話をしたら本当にやることになりました(笑)

ご自身でチャンスをつかまれたのですね。

そこで、殺人事件の被害者の傷の状況を再現するCGを制作し、それを最高検察庁に持っていき、説明もさせてもらいました。
その後NHKや新聞社から取材をされるようになり、今度は本当の裁判で採用しよう、というお話を頂きました。
そういった経緯で日本初の裁判員裁判の事件の証拠としてCGを制作することになりました。
この事案を評価いただき、東大総長賞を受賞しました。

制作は医学部の授業と平行となると、相当忙しかったのではないですか?

かなり大変でしたね。
医学部と平行してバレーボール部にも所属していたので、大学に通いながら平日週3日と日曜は部活、さらに家庭教師のアルバイトをして、その合間でCGを制作していました。
大変でしたが楽しかったです。
やりたいことが認められることと、つくったものが人に役に立っているという感覚はとてもうれしかったです。

瀬尾さんの作品は「実益として人の役に立つ作品」ですからね。

エンターテイメント分野のクリエーターは「具体的にそれがあって助かった、救われた」ということはあまりないと思うのです。
でも私のつくる作品は、困っている患者さんの役に立ったり、それがないと裁判が進まない証拠だったりするので「役立った」ということを実感できます。
ダイレクトに反応を頂けるのでモチベーションがあがりますね。

在学中はずっと法医学のCGを担当されていたのですか?

大学3年生から5年生までずっと制作していました。
その他にも基礎研究をやっている教授にお願いして細胞や神経のCGを制作させてもらっていました。
これもおもしろかったですね。

サイエンスCGを学びに短期留学をされたと伺いました。

大学在学中にアメリカ、カナダに合計2ヶ月間短期留学していました。
アメリカやカナダの大学にはサイエンス系の映像やイラストの制作を専門に学習できる学科があるんです。
そういう学科へ留学して勉強をさせてもらいました。

本場へ行かれたのですね。

留学して雑誌のサイエンスや、ナショナルジオグラフィック、また博物館で使用するような映像をつくっている仲間がたくさんできました。
これまで同じジャンルの仲間がいなかったのでうれしかったですね(笑)

留学をされて一番感じたことは何でしょうか?

留学をして感じたことは、アメリカやカナダでは私が目指す分野が確立しているということです。
サイエンス系の映像をつくることが職業として確立しているし、そういう人材がほしいと思っている企業や研究室がたくさんあります。
働き口は引く手あまたで、非常に高い評価をもらっています。
病院では内科、外科のようにイラスト科のようなものがあるんですよ。
日本と違ってデザイナーに対する評価が高いな、と思いました。
自分が目指すロールモデルを知ることができたことがすごく良かったです。

04. サイエンスCGのジャンルを確立したい

留学から帰国後は医学部を卒業され、現在は研修医として働いていらっしゃる日々だと思います。
瀬尾さんの今後の目標についてお聞かせいただけないでしょうか。

現在は東大病院で研修医として勤務しています。
研修医の期間は2年間なので、修了後は自分がやりたかったサイエンスCGの制作を仕事にしようと考えています。
私は日本にこのサイエンスCGのジャンルを確立したいんです。

日本には世界にアピールすべき研究がたくさんあります。
そういうものがうまく発信されていない現状に危機感を感じています。
貴重で有用な研究をわかりやすいコンテンツとして発信していきたいですね。

サイエンスCGを日本に根付かせるということですね。

はい。これは今の日本にとても必要なことだと思います。
例えば、2011年3月の大震災の時、ニューヨークタイムズは地震発生後、すぐに原発の仕組みをCGにしてとてもわかりやすく解説をしていました。
でも日本の番組では手描きのフリップや精度のあまり高くないCGで解説をしていた。
これではまずいと思うのです。
ある時「どうしてもっと精密なCGをつくらないんだ」と番組制作をしている方へ聞いてみたことがあります。
そうしたら「責任を持って制作できる会社がなかった」とおっしゃっていました。
CGのクオリティは担保できるが、専門的な分野については担保できないので、制作ができない、ということのようなのです。
しかし、こういった社会性の高い出来事をわかりやすく伝えることはとても大事なことです。
そういった現状を解消していきたいです。

「伝える」ことが瀬尾さんの制作のテーマなのでしょうか?

「正しく、楽しく伝えたい」
というのがクリエイティブをする時のモットーです。
形は科学的に正しく、アニメーションや演出は映画のようにするというのが理想ですね。

本当は、科学者とすりあわせることが私の仕事だと考えています。
実際の制作は、私よりもCGがうまいクリエーターが制作をすればいいと思います。
私は研究とエンターテイメントをつなぐ役割を果たしたいんです。
ゆくゆくは後進も育てて一つの分野として確立したいと思っています。

目標を持って取り組むべき

最後にこれからデジタルハリウッドでCGを学習する方へアドバイスをいただけないでしょうか?

授業に出席するだけでできるようになる、というのは間違っています。
授業に出席し、内容を復習し、さらに制作したい作品に必要なことを自分で調べてはじめてできるようになるものです。
学習をされる方には、低いところで満足せずに、自分でどんどん調べて良い作品にしてほしいですね。

在学中気をつけたほうがいいことはありますか?

目標を持つことですね。
在学中は目標を持って学習に取り組むといいと思います。
ただし、目標はあまり高望みしないこと。
「半年でアバターをつくる!」なんてできないですからね。
その代わり目標は自分の限界値よりもちょっと上を目指すといいですよ。
あとはそれに向かってがんばるだけです。

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