



テレビがデジタル放送へと移行した現在、主要メディアのデジタル化が終わる。しかし、デジタルの大波が終息へ向かうのではない。私たちはようやく出発点に立っ たのだ。全産業が融合し、デジタルコミュニケーションがインフラとなる新たな社会の構築が始まるのだ。
デジタル革命の本流に入る今、デジタルハリウッドは「NEXT STAGE」へと前進する。これからデジタル産業で働き、「NEXT STAGE」で活躍するための知恵とスキルは何か。私たちは次代を見据え、本学の良き伝統を継承しつつも、カリキュラムやコースを再構築した。
日本は第二次世界大戦以後、もっとも表現の自由が確保されている国となったのではないだろうか?
その環境のなかで、この60年余、漫画、アニメ、映画、音楽、ファッションなど、さまざまなカルチャーが急速に育ち、それを我々は自在に摂取してきた。この恵まれた環境で育った若い世代は、おのずと多くの引き出しを持っている。だから日本人は高いクリエイティビティを必要とする仕事に向いている。自分のクリエイティビティを活かして生きていくために、本学で知恵とスキルを身につ けてほしいのだ。
美術系大学など専門教育機関で絵画、彫刻、グラフィックデザイン、工業デザインなどを学び、今後の活躍の場を探している人も少なくないだろう。本学でデジタル表現の力を身につけ、「NEXT STAGE」への道を開いて欲しい。新しい自分を発見し育むチャンスだ!
アメリカ映画産業の中心地であるハリウッドでは、映像作品をつくる際、企業や所属、雇用形態などの垣根を取り払い、各分野のスペシャリストを招集する。
スクール創設時、そんなハリウッドスタイルとデジタルが主流になる時代が到来すると確信し、「デジタルハリウッド」の名を付けた。
今やハリウッドスタイルは現実のものとなり、力のあるクリエイターたちは独立して仕事をしている。デジタルハリウッドでは、これまで約50,000名の卒業生を送り出してきたが、近年、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、ニュージーランドなどで、CGアーティストやアートディレクターとして働く卒業生も増えてきている。
デジタルコミュニケーションにより、夢が容易に国境を超え実現する世界がここにある。これからの10年は、新たな仕事を創造する時代になる。デジタルハリウッドは、あなたが世界へ羽ばたく日を願い、共に「NEXT STAGE」を歩んでいく。
1954年東京都生まれ。
87年よりMITメディア・ラボ客員研究員として3年間活動。90年国際メディア研究財団・主任研究員、93年日本大学短期大学部専任講師を経て、94年10月デジタルハリウッド設立。2004年日本初の株式会社立「デジタルハリウッド大学院大学」を開学。翌年、「デジタルハリウッド大学」を開学し、現在、同大学の学長を務めている。マルチメディア放送ビジネスフォーラム代表、福岡コンテンツ産業拠点推進会議会長、メタバース協会会長、内閣官房知的財産戦略本部コンテンツ強化専門調査会委員を務め、また「新日本様式」協議会、CG-ARTS協会、デジタルコンテンツ協会など多くの委員を歴任。99年度デジタルメディア協会AMDアワード・功労賞受賞。著書は『クール・ジャパン 世界が買いたがる日本』(祥伝社)、最新刊『クリエイター・スピリットとは何か?』(ちくまプリマー新書)ほか。